クルーズへの招待状

ラグジュアリー客船「シルバー・ミューズ」がアジアにやってきた

  • 文・上田寿美子
  • 2018年12月26日

香港にやってきた「シルバー・ミューズ」(撮影はすべて上田寿美子)

上質な料理やサービスなどを追求したラグジュアリークルーズは、クルーズの中でも特に落ち着いた高級感のある船旅を望む客層に人気があります。なかでも、モナコに本社があるクルーズ会社シルバーシー・クルーズが2017年に就航した客船「シルバー・ミューズ」は、モダンな造りと、全客室にバトラー(執事)がつくサービス、さらにキャビアやシャンパンも含むオールインクルーシブのぜいたくな船上生活が好評です。

そんな「シルバー・ミューズ」が、アジアの海にやってきました。そこで香港からマニラまで乗船し、現代的ラグジュアリークルーズの魅力を体験してきました。

最上階に当たる11階(デッキ11)の最前方には眺望の良いバーと、図書室のスペースが。とても静かな場所なので、ゆっくりと夕暮れの海を眺めながら食前酒を飲むにも最適です。

ゆとりあるプールエリア

デッキ10の中央にあるプールエリアは、たくさんのデッキチェアが並び、天気の良い日の人気スポット。さらに後方に進むと船尾にはジャグジーと、2人がけのカバーナ風デッキチェアが並んだ、船上の隠れ家のようなスペースを発見。水着になって、こっそり一人で入ってみると、心地よい泡の出るプールと香港の高層ビル群の絶景を独り占めした気分が味わえました。

船上の隠れ家のような船尾にあるカバーナ風デッキチェアと香港の夜景

メインダイニングで瓶入りのキャビア登場

メインダイニングルーム「アトランティード」での初日の夕食で驚きました。前菜に「オショートルキャビア」を注文すると、瓶に入ったキャビアが登場し、「牛肉とキャビアのタルタル」には、黒毛アンガス牛のタルタルステーキの上にふんだんにキャビアがのっていたのです。ラグジュアリークルーズ船の中でも、追加料金なしで食事ができるメインダイニングでこんなにキャビアを出す船は珍しい存在です。

また、この船にはアジアン・フュージョンスタイルの料理を提供する「インドシナ」、鉄板焼きにすしや刺し身、日本酒まである「カイセキ」、カジュアルなアメリカンスタイルで石焼き料理などを楽しめる「ザ・グリル」、焼きたてのピザが食べられるピッツェリア「スパッカ・ナポリ」など多彩な料理を味わえるのも魅力の一つ。さらに、ジャズピアノの演奏とともに料理を楽しめる「シルバー・ノート」は、“洋上のジャズクラブ”といった趣があり、粋な大人の夜にピッタリです。

「カイセキ」。ホタテの刺し身としめさばの盛り合わせ

目の前の窯で焼き上げるピザ

客室は全てバルコニー付き。さらに、バスローブはエトロ、アメニティーグッズはブルガリという高級仕様で、ルームサービスは24時間無料です。

ジャズと料理の共演。大人のムードの「シルバー・ノート」

ショーステージのある「ベネチアンラウンジ」では毎晩ショーを上演。中でも男性3人、女性3人からなるプロダクションチームの歌と踊りのショーは、フィナーレで客席までも巻き込む演出で、その熱気を満喫しました。

迫力あるプロダクションショー

高級感がありながら、気取った雰囲気ではないことも「シルバー・ミューズ」の過ごしやすい点と言えるでしょう。たとえば、2日目の昼にメインラウンジで開かれたビンゴ大会は無料で参加できるうえに、途中参加もOK。ビンゴの進め方はゆっくりと穏やかで、ちょっと間違えた人がいても、司会者や乗客がとがめるような雰囲気はなく、和気あいあい。さらにビンゴになった人にはボールペンなどの景品までもらえるシステムで、和やかにゲームを楽しむ家庭的な雰囲気に包まれていました。

サンダル職人ビサンティさんの作る船上の工房

この船にはプールサイドの一角に、サンダル屋が出店していたのもユニークでした。イタリア・カプリ島出身の職人が、乗客の足のサイズや好みに合わせて世界で一つしかないサンダルを船上で作ってくれるというのです。そこで、足を採寸してもらい、いくつかのパターンからデザインを選び、色や飾りを決めると、3時間後には足にピッタリ合ったサンダルの出来上がり。料金は250米ドルでしたが、さすがに、履き心地が良く、その後、船上で昼の間はサンダル履きで通し、次の船のクルーズ取材にも持ってゆくほどお気に入りの一足となりました。

“マイサンダル”の出来上がり

さて、この「シルバー・ミューズ」は、2019年に日本(東京)発着クルーズを行います。食もサービスも上質なラグジュアリーシップで行く、優雅な船旅は日本の新しい魅力を見せてくれるかもしれません。

この船に関する問い合わせ先
シルバーシー・クルーズ日本支社
https://www.silversea.com/

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PROFILE

上田寿美子(うえだ・すみこ)

sumiko ueda

クルーズライター、クルーズジャーナリスト。日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。クルーズ旅行の楽しさを伝え続けて30年。外国客船の命名式に日本を代表するジャーナリストとして招かれるなど、世界的に活動するクルーズライター。旅行会社等のクルーズ講演も行う。著書に「豪華客船はお気に召すまま」(情報センター出版局)、「世界のロマンチッククルーズ」(弘済出版社)、「ゼロからわかる豪華客船で行くクルーズの旅」(産業編集センター)、「上田寿美子のクルーズ!万才」(クルーズトラベラーカンパニー)など。2013年からクルーズ・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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