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欲張りな女子のための、ドバイの旅

  • &TRAVEL編集部
  • 2019年2月4日

ホテル「フェアモント・ザ・パーム」近くのビーチ

海水浴を楽しむ人々、その向こうにそびえ立つ近代的な高層ビル。ここはリゾート地なのか、それとも都会なのか――。

「ビーチでのんびりと過ごしたい」「都会的な遊びやショッピングを楽しみたい」「アクティビティーで思いっきり羽目を外したい」など、さまざまな欲望を満たしてくれると、近年、注目を集めている旅先が、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイです。

筆者は30代の独身女子(ここではあえて“女子”という単語で自身を紹介させていただきます)ですが、ドバイと聞くと「お金持ちが多い」という印象しかなく、自分とは無縁な場所だと思っていました。

しかし、いまやドバイは、女子旅や母娘旅、新婚旅行などの観光地として、あらゆる国の人々が訪れているそうです。

「何をして遊べばいいのかわからない」「物価が高そう」「中東の文化のことをよく知らない」など、さまざまな疑問や不安を抱えながらもドバイ取材へ向かった筆者。

「食べたい! 買いたい! 楽しみたい!」

そんな欲張りな女子にぴったりの、ドバイならではの名所を3回にわたってご紹介します。

古き良きアラブのカルチャーを体験

伝統料理をいただきながら、アラブ文化を学ぶツアーが人気

「しまった。そういえば、ドバイのことをよくわかっていない……」

行きの飛行機の中で調べておけばよかったものの、エミレーツ航空の機内でぐっすり眠り、映画を2本も見てしまったため、空港についてから少々後悔。

そんな筆者を救ったのは、アル・ファヒディ歴史保存地区(オールド・ドバイ)の一角にあるカルチャーセンター「SMCCU シェイク・モハメッド文化理解センター」。ここで、地元の人々「エミラティ」の文化や習慣について詳しく教えていただいたのです。

今回参加したのは、ランチ付きのプラン。昔の民家を利用した建物に案内されると、「カンドゥーラ」という白い民族衣装をまとった男性が、アラビックコーヒーとデーツ(ナツメヤシ)のお菓子をふるまってくれました。

浅煎りのコーヒー豆とカルダモンなどの香辛料をローズウォーターで煮込んでいるアラビックコーヒーは、とても香り豊か

「ムスリム」と呼ばれるイスラム教徒は、1日に5回の礼拝を行うこと。素手で食事をとる場合は、右手の親指と人差し指、中指の3本を使うこと――。知っているようで知らなかったアラブやイスラムのカルチャーを、英語で説明してくれるのですが、目の前に料理が並んでいるため、注意力が散漫に。予約したツアーガイドさんが日本語に訳してくれるのですが、やはり料理が気になります。グゥ~とおなかがなり始めた頃、お待ちかねのランチタイムです。

酸味や辛み、スパイスの効いたヘルシーな料理をビュッフェ形式でいただきました。食べきれないほどの量でもてなすのがドバイ流。エスニック料理好きにはうれしいサービスですが、ついつい食べ過ぎてしまい自己嫌悪に……。

しかし、旅先の食事は魅力的なものばかりなのは当たり前。ダイエットは帰国してからでいいのです!

チキンのビリヤニ(炊き込みごはん)や子羊のマッチブース(ドバイの炊き込み料理)、野菜や鶏肉のスパイス煮など、伝統的なアラブ料理が中心

さらにこちらでは、民族衣装の試着体験も可能。現地の女性は黒色のアバヤを着る人が多いのですが、刺しゅうやプリントなどの柄物のほか、カラフルなものもあり、それぞれ独自のおしゃれを楽しんでいるようです。

イスラム教徒の女性は、家族以外の男性に肌や髪の毛を見せることを禁じられているので、「アバヤ」と呼ばれる衣装をまとい、布で髪の毛を隠すそう

ドバイ三大スークで、掘り出し物を発掘

スークではクレジットカードを使用できないお店が多いので、現金は必須

中東らしいアイテムが見つかるのが、オールド・ドバイの交易の中心地である三大スーク。スークというのは市場のことで、パシュミナ(カシミヤのストール)などの雑貨類が充実しているオールド・スーク、香辛料が豊富にそろうスパイス・スーク、金のジュエリーを扱うゴールド・スーク、この三カ所が、ドバイの三大スークです。

まず訪れたのは、オールド・スーク。「コンニチハ~」「カワイイネ~」と日本語で話しかけてきたり、パシュミナを首に巻いてきたりと、あらゆる手段で客引きをされます。はじめはびっくりしましたが、相手にせず堂々と歩いて散策を楽しみました。

刺しゅうが施された大量のクッションカバー。好みの柄を探すのもひと苦労

スーク内を歩いていると、クッションカバーやアラビアンテイストの靴、トルコランプなど、心をくすぐるカラフルなアイテムが目に飛び込んできました。

「これいいかも!」と思ったものを手に取って見ていると、すかさず店員が話しかけてきました。

「コレカワイイヨ~。ヤスイヨ~」

「おいくらですか? ハウマッチ?」

はい、ここからが勝負。とにかく値切るのです。日本人と認識されると高値で売ろうとしてくることが多いのですが、「屈することなく値切ってみせる!」と戦闘モードに。

筆者は英語が不得意で関西出身ということもあり、「NO!NO! 無理無理! いま手持ちのお金が少ないねん。もっと安くないと買われへん。もっとまけて~! ディスカウントプリーズ!」と関西弁を交えてたたみかけていると、面倒になったのか、けっこう値下げをしてくれました。

良識をわきまえつつも上品さを捨て、怒りを買う前に決着をつけた自分を褒めてあげたい!

時刻表はなく、乗客が満員になると出発する木造船「アブラ」。乗船料AED 1(約30円)

次に向かったのは、スパイス・スーク。

同じオールド・ドバイにあるといっても、オールド・スークがあるバール・ドバイという地域と、スパイス・スークとゴールド・スークがあるデイラという地域の間には運河が流れているため、アブラと呼ばれる木造船で移動します。

スパイスが並ぶ店頭。色とりどりのスパイスに心が躍る

スパイス・スークには香辛料のほかに、ハーブティーやドライフルーツ、チョコレート、お香などが量り売りされていました。ドライフルーツやチョコレートは試食もでき、お香は試しに焚(た)いてくれたので、自分好みのものを見つけることができて上機嫌に。

次は、金のジュエリーを扱う宝石店がずらりと並ぶゴールド・スークへ。スパイス・スークから歩いて約5分の場所にありました。

ゴールド・スークの入り口すぐにある宝石店「Kanz」の店頭

何でしょう? このピンピカピンの大きな物体は。何人もの観光客がこの大きなピンピカピンの前で記念撮影をしていました。

何でもこちら、ギネスに認定された世界最大の金の指輪らしく、重さは63.856kgもあるのだそう。

「えっ、指輪なの? 隣のマネキンのウエストよりもかなり大きいのに? もはや指輪じゃないよね?」なんていうツッコミはナンセンス。こちらの想像のはるか上をいくのがドバイなのだから、「さすがドバイ! 世界一なんて最高ね!」と、ここで記念撮影をして、スーク内にある数々のピンピカピンのお店を散策しました。

宝石店「Kanz」の店頭に飾られているジュエリー。とにかくゴージャス

市場に行くのは躊躇(ちゅうちょ)していましたが、行ってしまえば値段交渉の楽しさに拍車がかかった筆者。お手頃な価格でばらまき土産をゲットし、ルンルン気分でスークを後にしました。

スークでの戦利品。1点AED2(約60円)~のミニポーチのほか、マグネットなどのばらまき用のお土産を購入。自分用には、クッションカバーと沈香(じんこう)、数種のスパイスをミックスしたボトルを

砂漠のアクティビティーで大はしゃぎ

デコボコの砂の山を駆け巡る、スリリングな砂丘ドライブ

なんといってもドバイ観光の定番といえるのが、砂漠を楽しむツアー「デザート・サファリ」。ドバイの砂漠保護区の出入りは個人ではNGで、ライセンスを持ったツアー会社に好みのプランを申し込んでおくことが必須です。

今回体験したツアーは、砂漠でドライブや夕日&星空の眺めを満喫できるツアー会社「アラビアン・アドベンチャー」の「サンダウナー・サファリ」。暑さが落ち着く昼下がりに、4WDのランドクルーザーが、ホテルまで迎えに来てくれるので移動の心配がなく、安心して砂漠へ向かいました。

近未来を彷彿(ほうふつ)とさせるドバイの街中から離れるにつれ、だんだん建物が少なくなり、ホテルを出てから50分ほどで砂漠の入り口に到着しました。

砂漠に入る前に、砂に車輪をとられないよう運転手がタイヤの空気を抜くのを待つこと5分、準備が整うと、壮大な砂漠へ突入し砂丘に向かいました。途中、ガゼルやオリックスなどの珍しい動物に遭遇したり、タカ狩りのパフォーマンスを見学したりと、砂漠ならではのアトラクションが目白押しで興奮しっぱなしに。

UAEの国鳥でもあるタカは、富裕層がペットとしても飼っているそう

砂丘に到着すると、運転手がブンブンブブンとエンジンを吹かし、デコボコの山へ駆け上がりました。

「ぎゃぁぁぁーーーー!!!!」

わかってはいたけれど、まるでジェットコースターのように砂丘を駆けずり回るのです。乗客は絶叫を上げたり、爆笑したりと大騒ぎ。怖さ以上に楽しさが勝り、テンションがMAXに。

そのまま運転に身を任せていると、いつの間にかサンセットの見学スポットに着いていました。砂漠に太陽が沈んでいく光景は、なんとも神秘的。

フォトジェニックな夕日をバックに記念撮影

夕日をバックにジャンプしたり、砂の上に寝転んだり、ひとしきり“インスタ映え”を狙って撮影を楽しんだ後は、観光客向けのキャンプサイトへ移動。入り口付近ではラクダの試乗ができました。

筆者が乗ったラクダは、何人もの観光客を乗せているからか「ヴォォォ」とあらがうように鳴きながら立ち上がり、誘導されながら前進。ごめんね、しんどいよね。と思いながらも、砂漠で暮らしていた遊牧民族「ベドウィン」の気分を味わうことができて、心が満たされました。

ドバイにいるラクダは、コブがひとつのヒトコブラクダ

まだまだ砂漠の極上体験は続きます。キャンプサイトの中に入ると、「ヘナ」という乾燥した土地で育つ植物のペーストで描くボディーアート「ヘナ・タトゥー」や、青リンゴなどのフレーバーを楽しむ水タバコ「シーシャ」など、当地ならではの娯楽を体験できました。

ハーブのような香りのペーストが乾くと美しい模様が。1~2週間ほどで自然に消える

キャンプサイト内のアミューズメントを体感してはしゃいでいると、あっという間にディナータイムに。料理はビュッフェ形式で食べ放題のうえ、ビールやワインなどのアルコール類も飲み放題! スパイスの効いた料理はお酒が進むので、ついつい飲み過ぎてしまいました。

ディナーのメニューは、ビーフやチキン、ラムなどのバーベキューのほか、フムス(ひよこ豆ペースト)やビリヤニなど

食事中のお楽しみは本場のベリーダンスショー。衣装に身を包んだダンサーがパワフルにダンスを披露し、観客を魅了します。

ほろ酔いでいい気分にひたっていると、ライトと音楽が消され、ツアー最後のお楽しみである5分間の星空観賞タイムとなりました。

静かに天を見上げると、夜空一面にキラキラと星が瞬いています。

「そういえば久しぶりに夜空を眺めるなんてことをしたな。もう、このまま眠ってしまいたい……」

まるで夢のような非日常を体験して感無量に。目を閉じようとしたその時、ライトが点灯。帰りの車に乗り込むまでの道中も夢見心地で、車の中では、いつの間にかウトウトと居眠りをしていました。

何から何まで至れり尽くせりの「デザート・サファリ」。とっておきのアラビアンナイトの世界を満喫し、余韻に浸りながらベッドに潜り込みました。

エスニックな音楽に合わせて踊るベリーダンスショー

知っていたら安心! ドバイの基礎知識

いま、ドバイ旅行が注目されている理由の一つと言えるのは、日本からのアクセスの良さ。エミレーツ航空が、ドバイへの直行便を羽田と成田、関西から毎日深夜便で運航しており、眠っている間に早朝に到着するので、日程を有効に使うことができるのです。週末の深夜に出国し、有給休暇を利用すれば十分ドバイ旅行を楽しめるのです。

ドバイ旅行のベストシーズンは、一般的に10月~4月といわれています。11月から3月は日本の秋のように過ごしやすい気候で、夜になると少し肌寒さを感じるほど。昼の日差しよけに、室内の寒さ対策に羽織るものは必須です。

また、ドバイはイスラム教の国ということで、毎年の太陰暦9番目の月に「ラマダン」と呼ばれる断食を行う風習があります。宗教上、ホテルやバー以外は禁酒の場所が多いので、空港でお酒を購入しておいてホテルで飲むという人も多いそう。

「日本語が通じなさそうだし、英語もわからないので不安……」という方におすすめしたいのが、日本語ガイドが同行してくれるエミレーツ航空グループのツアー会社「アラビアン・アドベンチャー」。空港からホテルまでの送迎に加え、好みに合わせてさまざまなツアーを申し込めるので、現地の言葉や英語に自信がない方は安心して旅を楽しむことができます。

(文・写真 &編集部 久保田亜希)

■取材協力
フェアモント ザ パーム
https://www.fairmont.jp/palm-dubai/

アラビアン・アドベンチャー
http://www.arabian-adventures.com/
※問い合わせ窓口メール(日本語対応):land@vacation-ota.co.jp

ドバイ政府観光・商務局
https://www.visitdubai.com/ja

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