ギルギットからフンザへ、玄奘三蔵が歩いた道・帰路編(3)

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パキスタンで人気のある観光地のひとつは、このフンザとか。しかしイスラマバードからはかなりの距離。この秘境感、7000メートル級の山々に囲まれた静かな谷、春には谷を埋めるアンズの花……。桃源郷というイメージが旅心を誘うのだろう。中心は山の斜面に広がるカリマバードの町。そこから周辺の村へのトレッキングも人気だ。約7788メートルのラカポシ、約7266メートルのディラン。山々を眺めるだけでも満足できる。カリマバードにはウルタル2峰登山中に死亡した長谷川恒男のメモリアルスクールもある。[記事詳細]

旅のデータ
フンザの中心、カリマバードまでは、ギルギットからハイエースを使った乗り合いバンで2時間ほど。運賃はひとり270パキスタン・ルピー、約270円。乗り合いバンは頻繁に運行している。途中の道は完全に舗装されている。途中、検問があり、パスポートの顔写真ページとビザページのコピーが1枚ずつ必要。ホテルはカリマバードに集中している。僕らはバザールロードに面したホテルに泊まった。ひとり1150パキスタン・ルピー、約1150円。高級ホテル、ゲストハウスも多く、宿探しには苦労しない。

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    PROFILE

    下川裕治

    下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

    1954年生まれ。「12万円で世界を歩く」(朝日新聞社)でデビュー。おもにアジア、沖縄をフィールドに著書多数。近著に「『裏国境』突破 東南アジア一周大作戦」(新潮社)、「僕はこんな旅しかできない」(キョーハンブックス)、「一両列車のゆるり旅」(双葉社)など。「週末アジアでちょっと幸せ」(朝日新聞出版)に続く、週末シリーズも好評。最新刊は、「週末ソウルでちょっとほっこり」(朝日新聞出版)。

    中田浩資

    中田浩資(なかた・ひろし)

    1975年、徳島県徳島市生まれ。フォトグラファー。大学休学中の1997年に渡中。1999年までの北京滞在中、通信社にて報道写真に携わる。帰国後、会社員を経て2004年よりフリー。旅写真を中心に雑誌、書籍等で活動中。Hiroshi NAKATA website

    BOOK

    鉄路2万7千キロ

    『鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす』(新潮文庫) 新潮社

    こんな酔狂な旅があるだろうか? 日本で夜行列車が廃止される中、世界で何日も走り続ける長距離列車を片っ端から走破してみよう! と旅立ったものの、風呂なしの日々に思いがけないアクシデント続発。インド亜大陸縦断鉄道から、チベット行き中国最長列車、極寒の大地を走るシベリア鉄道、カナダとアメリカ横断鉄道の連続制覇まで、JR全路線より長距離をのべ19車中泊で疾走した鉄道紀行。680円(税込)

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