花土溝から西安へ、玄奘三蔵が歩いた道・帰路編(10)

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花土溝から敦煌までは雄大な風景が広がる。敦煌は有名な観光地だが、そこから花土溝方面に向かう人はごくわずか。鉄道が開通したら、多くの観光客が訪ねるようになるかもしれない。静かないまのうちに行ってみるのもいい。チベット自治区に近いゴルムドからの鉄道は建設中で、敦煌方面とコルラ方面の2路線。甘粛省(かんしゅくしょう)と青海省の西部をぐるりと列車でまわることも可能になる。[記事詳細]

旅のデータ
花土溝と敦煌を結ぶバスは1日2便。混むことが多く、事前に確保したほうがいいようだ。補助的に相乗りタクシーが走っているが、ひとり200元、約3400円とかなり高くなる。距離は約560キロ。敦煌から柳園まではバスも運行しているが、鉄道が敦煌までのびたことで利用客が減り、便数は減りつつある。相乗りタクシーは頻繁に出ていて、1台200元。4人で乗れば、ひとり50元、約850円ですむ。敦煌にはかなりの数のホテルがあるので、宿泊は問題ない。ただし料金は高めだという。柳園で外国人が泊まることができるのは、柳園賓館だけ。宿泊代はツインで150元、約2550円。柳園から西安までは、2等寝台にあたる硬臥(こうが)で355元、約6035円。便数も多いので、切符の確保はそれほど難しくない。

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    PROFILE

    下川裕治

    下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

    1954年生まれ。「12万円で世界を歩く」(朝日新聞社)でデビュー。おもにアジア、沖縄をフィールドに著書多数。近著に「『裏国境』突破 東南アジア一周大作戦」(新潮社)、「僕はこんな旅しかできない」(キョーハンブックス)、「一両列車のゆるり旅」(双葉社)など。「週末アジアでちょっと幸せ」(朝日新聞出版)に続く、週末シリーズも好評。最新刊は、「週末ソウルでちょっとほっこり」(朝日新聞出版)。

    中田浩資

    中田浩資(なかた・ひろし)

    1975年、徳島県徳島市生まれ。フォトグラファー。大学休学中の1997年に渡中。1999年までの北京滞在中、通信社にて報道写真に携わる。帰国後、会社員を経て2004年よりフリー。旅写真を中心に雑誌、書籍等で活動中。Hiroshi NAKATA website

    BOOK

    鉄路2万7千キロ

    『鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす』(新潮文庫) 新潮社

    こんな酔狂な旅があるだろうか? 日本で夜行列車が廃止される中、世界で何日も走り続ける長距離列車を片っ端から走破してみよう! と旅立ったものの、風呂なしの日々に思いがけないアクシデント続発。インド亜大陸縦断鉄道から、チベット行き中国最長列車、極寒の大地を走るシベリア鉄道、カナダとアメリカ横断鉄道の連続制覇まで、JR全路線より長距離をのべ19車中泊で疾走した鉄道紀行。680円(税込)

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