• 開港以来初、午後9時に東京駅発でも海外へ 成田空港が飛行機の発着時間を1時間延長

開港以来初、午後9時に東京駅発でも海外へ 成田空港が飛行機の発着時間を1時間延長

成田空港で、航空機の発着時間が1時間延長され、午前0時までとなった。仕事終わりに余裕を持って海外への「夜旅」へ出かけることも出来るように。これにともない店舗の営業時間や終電が延長されるなど、ますます便利になった成田空港を紹介する。

(文・&AIRPORT執筆陣)

開港以来、初の発着時間延長

延長が始まったのは10月27日から。

1978年の開港以来、午前6時~午後11時の運用時間だったが、路線誘致や深夜時間帯に利用する客の利便性向上のため、初めて延長した。
成田空港によると、今回の延長で初めて発着可能になった午後11時台は、旅客・貨物便合わせて週30便となり、平均すると1日辺り4~5便ほどになる計算だ。

午後11時以降は出発便が午後11時発、午前6時ドバイ着のエミレーツ航空、同じく午後11時発、午前5時45分イスタンブール着のターキッシュエアラインズ、午後11時10分発、午前2時20分台北着のジェットスター。
空港広報は「以前はいずれも午後11時以前に出発だったが、それだと現地着時間が公共交通機関の始発前になり不便なため、航空会社が成田の出発を遅らせ現地の到着時間を調整したのではないか」と話す。

到着は午後10時台に福岡発、鹿児島発、大分発、那覇発のいずれもジェットスタージャパンと、寧波(中国)発のスプリングジャパンがあるが、午後11時台にはない。
国際線だと入国手続きなどに時間が掛かるため、発着制限時間間際のフライトは、航空会社が避けたと考えられる。
しかし成田空港によるとそれでも以前より遅い到着便が増えたという。

9月26日発表の成田空港の資料より引用

フライトは頻繁に変更や新規就航があるため、最新の予定は成田空港の時刻表で確認を。

成田空港の広報担当は「今回の延長で、仕事終わりでも余裕を持って旅に出たり、旅先でも長く滞在できたりと、選択肢が広がる」と話す。
成田空港の「夜旅」特設サイトでは、「午後7時半大宮発でもドバイに、午後9時東京発でも台北に、午後6時半新宿発でもホノルルに」行けるとアピールしている。

国内では羽田や中部国際、世界を見渡せばヒースローや仁川、北京など、24時間営業のハブ空港は多数ある。
発着時間の延長は、こうした中で成田空港の国際的な競争力を上げる狙いもあり、今後の新規路線開拓に良い影響がありそうだ。

店舗や施設の営業時間も延長

また出発が遅くなるのにともなって、およそ300ある空港内の店舗や施設の営業時間も延長された。
延長以前は午後8時ごろに閉店する店舗が多かった飲食店も、ターミナルビル毎に午後9時半、または午後10時まで一律で延長。
搭乗手続き後のリフレッシュ施設、ラウンジの利用も午後10時ごろまでとなった。
免税店は出国、入国手続き後いずれも最終便まで営業する。

搭乗予定のない一般の人でも入れるエリアも、午後10時以降のフライトがある場合は営業時間を延長するという。

バスや鉄道の最終便は?

深夜に空港に到着して、心配なのは空港からの交通の便だ。

今回の発着時間延長と一緒に、成田発のバスや鉄道の最終便も繰り下がった。
京成スカイライナーは成田空港に合わせて運行本数を40%増。終日20分間隔での運転に。終電も新設し、空港を午後11時20分発、日暮里駅に午後11時59分着が可能となった。京成上野駅には午前0時4分に到着する。
京成本線も午前0時7分宗吾参道行きを新設し、JR総武線快速も午後11時45分千葉行きを増便している。

成田空港によると、電車を乗り継げば、JR高尾駅や京王八王子駅、西武新所沢駅、小田急相模大野駅などへ終電までに到達できる。

バスも増便され、最大2時間ほど最終便が繰り下がった。
横浜方面へは東京空港交通の最終便が午後11時5分発へダイヤ変更された。
千葉方面は京成バスの最終便が午後11時55分発が新設。
新宿駅と池袋駅へは東京空港交通の午前0時発が、東京駅・銀座方面へはビュー・トランセグループの午前0時45分発が、それぞれ最終便となる。

夜遅くまで働く空港スタッフたちの帰宅には、従業員専用の送迎バスが実証実験中。
最寄りの駅まで送り届けてくれるそうで、利用者が多ければ継続するそうだ。

夜の成田空港を、心ゆくまで楽しんでみてはいかがだろうか。

(情報は成田空港の9月26日発表のプレスリリースに基づきます)