あゆみ食堂のお弁当

<1>お嫁に行く妹へ 家族でお祝いの行楽弁当

  

〈依頼人プロフィール〉
中川絵里(仮名)さん 34歳 女性
神奈川県在住
自営業

    ◇

末っ子の妹が生まれたとき、「なんてちっちゃいんだろう!」と思ったことを、今でもよく覚えています。体重2100グラム。触れると壊れてしまいそうな赤ちゃんを、小学生1年生の私はいつもハラハラした気持ちで見ていました。

7歳下の妹から「結婚する」という報告を受けたのは、昨年末のこと。もう27歳ですから驚くことではないのですが、ずっと地元の札幌で親と同居していたこともあり、ひとりで家事を切り盛りできるだろうか、嫁ぎ先の東京の暮らしになじめるだろうか……などと、妹が生まれたときと同じようにドキドキ、ハラハラしています。

末っ子気質の妹は、小さな頃から好奇心旺盛で奔放な性格。私の暮らす横浜の家に札幌からふらりと遊びに来たかと思えば、見知らぬ街をひとりでずんずん歩いていってしまったりします。道に迷うことなんて、彼女にとってはなんてことはないのでしょうね。おしゃれな雑貨屋さんや、おいしいレストランなど、お気に入りのお店をどんどん開拓していくんです。

そういえば短大卒業後、急に「歌を習いたい!」と宣言したかと思ったら、すぐ本格的なボイストレーニングに通い始めたこともありました。ただの気まぐれだろうくらいにしか思っていなかったのですが、数年後ライブハウスで堂々としたパフォーマンスを披露する姿を見て、改めて彼女のバイタリティーに驚かされました。「面白い!」と思うことをつきつめていくことが、一番の彼女らしさであり、パワーの源なのだと思います。

最近は母と一緒に台所に立ったり、編み物や縫い物を始めたり、結婚に向けて自分なりの楽しみを探しているようです。

そんな妹ですが、結婚を目前に少し不安というか、緊張した様子を見せるようになりました。やはり、ずっと一緒に暮らしていた両親の元を離れるのが寂しいのでしょうね。そこで両親とも相談し、4月に結婚のお祝いも兼ねた家族旅行に出かけることにしました。行き先は箱根。自然があふれる場所で、久々に家族全員でのんびりした時間を過ごしたいと思っています。そのときにみんなで食べる行楽弁当を、ぜひあゆみ食堂さんにお願いしたいです。

やんちゃな妹ですが、洋服や持ち物の好みは意外と女の子らしい雰囲気が好きです。いつも前を向いて、自分らしい生き方をしてきた妹です。これから始まる新しい生活も、明るく元気いっぱいに過ごしてね。そんな気持ちを伝えられるような、華やかで明るい雰囲気のお弁当をお願いします。

北海道の味の記憶をつめこんで

  

<献立>
春のちらし寿司
じゃがいも餅のふき味噌のせ
たらの芽のフリット
菜花のマスタード和え
春キャベツと浸し豆のレモン和え

<お弁当を作った大塩あゆ美さんのコメント>
ご結婚、おめでとうございます。

「お嫁にいく妹さんへ贈る」、そして「家族旅行で食べる」お弁当ということでまず思いついたのが、ちらし寿司でした。

地元が大好きということで、食材やレシピには北海道を感じられるものを盛り込みました。

ちらし寿司には自家製鮭フレークをメーンに、花をイメージした炒り卵を。おかずのメーンは、北海道の郷土料理としておなじみのジャガイモ餅にしました。家族みんなでおしゃべりをしつつ、楽しく分け合って食べてもらいたいので、おだんご串のようにアレンジしました。

また、一般的な甘しょっぱいお醤油ベースのものではなく、ふきのとう味噌を乗せることで、春らしい季節の味を加えてみました。

この春の味の記憶が、これから始まる新しい生活の支えになればうれしく思います。

<1>お嫁に行く妹へ 家族でお祝いの行楽弁当


<献立>春のちらし寿司/じゃがいも餅のふき味噌のせ/たらの芽のフリット/菜花のマスタード和え
春キャベツと浸し豆のレモン和え

  

(ライター/小林百合子)

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<2>期限付き別居の夫へ、元気が出る定番のお弁当を

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