あゆみ食堂のお弁当

<22>不登校の甥っ子に、お弁当の楽しみを

あゆみ22-1

<依頼人プロフィール>
大澤弥生さん 44歳 女性
東京都在住
主婦

    ◇

高校1年生になる甥っ子は、現在不登校中です。両親が別居することになり、本人は父親と、小学6年の弟は母親と暮らしています。中学入学後は剣道部で頑張っていたのですが、部活内でのトラブルがきっかけで不登校気味に。両親の不仲も何かしら影響したのかもしれません。高校に入れば気分も変わるだろうと希望を持っていたのですが、一学期でぱったりと学校に行かなくなってしまいました。

私にも息子がいて、甥っ子とは40日違いで生まれた幼なじみです。小学校時代は同じマンションに住んでいて、双子のように育ちました。息子は学校が大好きで、毎日お弁当を持って登校しています。お弁当の時間が楽しみだと言って、大きなお弁当をきれいに平らげてきます。そんな姿を見ていると、いつか甥っ子にも学校で何か楽しみな時間ができたらいいな、と思ったりします。私にできることはほとんどありませんが、毎日学校に行くのが楽しみになるようなお弁当を作ることなら、できるかもしれません。

思えば学生時代の私も、母が持たせてくれた手製の弁当を食べる時間が好きでした。ですので今回は、ぜひあゆみさんに、お昼休みが楽しみになるようなお弁当を作っていただきたいと思っています。甥っ子が好きなのは、とにかくお肉。ごはんが進む味付けのものなら、お腹いっぱい食べて、きっとパワーも出ることでしょう。フタを開けた瞬間に、ぱっと明るい気持ちになれたら、学校生活も楽しくなってくるのかなと想像します。

「不登校」といえども、家にいるときは家族ともよく話をする子です。今年のお正月は、一緒におせちを食べたりして和やかに過ごしました。本を読むのが好きで物静かではありますが、自分の世界をしっかり持っている感受性豊かな男の子。もしかしたらそのセンシティブさゆえに学校に馴染みづらいのかもしれません。でも、たとえすぐに学校に戻れなくても、自分のペースで好きなことや、追究したい道を見つけて、すてきな大人になってくれたらいいなと願っています。

いつか甥っ子がまた「学校に行きたい」と言ってくれたら、あゆみさんのお弁当レシピでとびきり元気の出るお弁当を作って持たせてやりたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

お日様のような目玉焼きがのったハンバーグ

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太陽みたいなまん丸の目玉焼きは、業務用のセルクルを使って。たっぷりの油をしっかり熱してから卵を入れるときれいに仕上がります

<献立>
玉ねぎピラフ
目玉焼きのせ照り焼きハンバーグ(レシピ参照)
にんじんのクミン焼き
コーンのバター炒め
ポテトフライ

<あゆみさんからのメッセージ>
楽しく学校生活を送ってほしい。そんな願いを込めて、男の子好みのガッツリ、インパクトのあるお弁当を作ってみました。

お弁当箱は肩の力が抜けて、ふわっと笑顔になれそうなメッセージの書かれたものを選びました。おかずは、玉ねぎの旨みがしみたピラフに、お日様のような目玉焼きがのったハンバーグを。付け合わせも洋食風にしてみました。

フタを開けた瞬間、不安な気持ちがどこかにいってしまうような元気いっぱいなお弁当で、お昼の時間が楽しくなりますように。じつはこのお弁当箱、食べ終わった後に、ごはんの底からメッセージが出てきます。ぜひ甥っ子さんには内緒で、サプライズをしてみてくださいね。

■目玉焼きのせ照り焼きハンバーグ
*材料(8㎝ほどの大きさのもの4個)

豚挽肉(合い挽き肉でも可)  300g
玉ねぎ  1/4個
全卵  1/2個
パン粉  1/4カップ
牛乳 大さじ2
塩麹(あれば) 大さじ1
塩  3g
ナツメグ 少々

照り焼きのたれ
しょうゆ 大さじ2
水 大さじ2
みりん  大さじ2
砂糖 小さじ4
*タレの材料はすべて混ぜ合わせておく

*作り方

1 玉ねぎはみじん切りにして炒めて、バットなどにあげて冷ましておく。パン粉に牛乳を加え、なじむまで少し置く。卵は溶いておく。

2 ボウルに豚挽肉と1と塩を加え、粘りが出るまで混ぜる。

3 2のタネを4等分して成型する。

4 フライパンに油を敷いて火にかけ、温まったところに3を入れる。中火で両面をこんがりと焼き、弱火にしてから蓋をする。10分ほど様子をみながら中まで火を通す。

5 4に混ぜ合わせておいたたれを加え、全体に絡めながら煮詰めて照りを出す。

6 盛り付けるときにハンバーグの上に目玉焼きをのせてできあがり。

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玉ねぎピラフ/目玉焼きのせ照り焼きハンバーグ(レシピは次ページ)/にんじんのクミン焼き/コーンのバター炒め/ポテトフライ

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お弁当を食べ終わると、「気楽にいこうよ!」というメッセージが出てきます。甥っ子くんの背中をそっと押してあげられたらうれしいです

(ライター/小林百合子)

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