あゆみ食堂のお弁当

<40>ひとり暮らし始めた娘に教えて!「見た目キレイ」弁当のコツ

あゆみ40-1

〈依頼人プロフィール〉
笠原京子さん 60代 女性
京都府在住
会社員

    ◇

この春から就職し、横浜でひとり暮らしを始めた娘。中学生のときから大学4年まで、ずっとお弁当を持たせていたこともあり、自分で料理をしたことはほとんどありませんでした。勤め先の銀行は昼休みに制服のまま外食をすることが禁じられているそうで、社会人になってからは自分でお弁当を作っているとか。初めてのお弁当作りに四苦八苦している様子です。

最初の頃は、私の作っていたお弁当のおかずを見よう見まねで作っていたのですがなかなかうまくいかず、レシピを教えて!と電話をかけてくることもありました。ただ、どこのお母さんもそうだと思いますが、主婦の料理はほとんどが目分量。娘にとっては「塩、少々ってどれくらい!?」という感じで、電話ではなかなか上手に教えてあげられませんね(笑)。

横浜は私の実家があることもあり、娘にとってもなじみ深い土地です。幼い頃から横浜への憧れを持っていた娘にとって、はじめてのひとり暮らしは寂しさよりもわくわくのほうが強いよう。引っ越す前から「おしゃれな部屋に住みたい!」と意気込んでいました。

そんな今どきの女の子ですので、お弁当もやっぱり見た目にもこだわりたいと、最初はお総菜や冷凍食品などを使って彩りにも気を配っていました。が、はやり社会人一年生。お弁当にそこまでお金をかける余裕がなく、最近は自分で作れて、さらに見栄えもいいおかずを研究しているそうです。

中学時代はテニス、高校から大学まではラグビー部のマネジャーを務めた活発な子です。マネジャー時代には多額の部費をやりくりすることも多く、そのやりがいと楽しさに目覚めて、金融関係の仕事を志望、見事希望の銀行に就職を果たしました。きっと新しい環境で希望に胸を膨らませて過ごしていることと思います。

横浜の実家に戻るときは娘のマンションにも立ち寄るのですが、部屋には入らず、玄関前でお土産を渡すだけです。母としてはいろいろ心配なこともありますが、もう一人前の社会人。親心をぐっと抑えて、影から見守っていきたいなと思っております(口を出し始めると止まらないので。笑)。

そんな娘へ。私に代わってあゆみさんから、自分で手軽に作れるきれいなお弁当を教えてあげていただけないでしょうか? 職場の先輩たちにお弁当を見られることもあるそうなので、彩りや盛り付けにもこだわったものが喜ぶかなと想像します。どうぞよろしくお願い致します。

シンプルだからこそ、ささいな部分を丁寧に

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サケはひと口大に切り、それぞれに塩こうじとマスタードをのせてオーブンかフライパンで焼きます

<献立>
三色ごはん(鶏そぼろ・いり卵・インゲン)
きのこのきんぴら
秋サケの塩こうじマスタード焼き
みょうがの梅酢漬け

<あゆみさんからのメッセージ>
ひとり暮らしを機にお弁当を作り始めた娘さんへのお弁当。手軽に作れて見栄えもすてきなものをということで、いり卵と鶏そぼろとインゲンの三色弁当を作ってみました。おかずはきのこのきんぴらと秋サケの塩こうじマスタード焼きと秋の食材を。旬物は安く手にはいるので、節約にはもってこいなんですよ。

おいしく、美しく作るポイントは、シンプルな内容だからこそ、ささいな部分を丁寧に作ること。鶏そぼろやいり卵に合わせてインゲンもゆで加減やサイズをそろえた小口切りにするだけで食べたときの印象が違いますし、見た目もきれいです。秋サケにはマスタードと塩こうじをあわせたものをのせて焼きました。これは海の幸がおいしい地方に住む友人に教えてもらった調理法です。手軽だけれどしっかりした味がついて、ごはんも進むんです。ちょっとした調味料使いや下ごしらえで日々のお弁当作りが楽しいものになったらうれしいです。

■秋サケの塩こうじマスタード焼き
*材料(作りやすい分量)
秋サケ 1切れ
塩 少々
塩こうじ 大さじ1
粒マスタード 小さじ2

*作り方
1 サケに塩少々をふっておく。(うっすら下味がつく程度)

2 塩こうじと粒マスタードを混ぜ合わせておく。

3 サケを弁当箱に入れやすい大きさに切ってオーブンの天板に並べ2をのせる

*この時サケにのせる2の量は切り身の大きさによって加減すること

4 240度のオーブンで5~7分ほど焼く。

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三色ごはん(鶏そぼろ・いり卵・インゲン)/きのこのきんぴら/秋ザケの塩こうじマスタード焼き/みょうがの梅酢漬け

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余分な水分を吸ってお弁当をよりおいしくしてくれる曲げわっぱのお弁当箱。細長いタイプで通勤用のバッグにもすっきりと入ります

(ライター/小林百合子)

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