冷水料理相談室

朝食を食べない娘たちへ、朝が楽しくなるひと皿を

  
〈相談者プロフィール〉
前川陽子さん 42歳 女性
京都府在住
公務員
    ◇
 わが家には中学2年と高校1年の娘がいます。ふたりとも電車に乗って学校に通っているため、朝は7時ごろに出かけていくのですが、私も仕事を持っているため、娘たちの弁当作りや自分の身支度、加えて朝食づくりと、毎日戦場のような朝を過ごしています。

 そんな感じですので、娘たちには悪いなあと思いつつ、朝食は前夜の残りものやお弁当の余り、たまに頑張ってもトーストに目玉焼きといった簡単なものになりがちです。

 食べ盛りの娘たちなのですが(ダイエットなどには関心がない様子)、毎朝代わり映えのしない朝食にうんざりしているのか、最近はせっかく作っても手をつけずに出かけることも少なくありません。

「昼休みまでにおなかがすくでしょう?」と聞くのですが、「コンビニで適当に買って食べる」とのこと。母の手料理がコンビニ食に負けてしまうとは……。手抜き感はいなめないのですが、それでも悲しいやら情けないやらで、私ももっと頑張らないといけないかなと反省している今日この頃です。

 年頃の女の子ということで、やっぱり食べ物も「かわいい!」とか「きれい」とか、見た目的にもすてきなものが断然テンションが上がるようです。とくに上のお姉ちゃんは休日には友達と一緒におしゃれなカフェなどに出かけるのが楽しみな様子。舌どころか目まで肥えてしまって、困ったものです(笑)。

 とはいえ、育ち盛りの子どもたちにとって朝ごはんはやっぱり大切なもの。コンビニ食の添加物なども気になりますし、なんとか家で朝食を食べてもらいたいと思っています。娘たちが「朝ごはんが楽しみ!」と思ってくれるようなメニューのアイデアがあれば、ぜひ教えていただけないでしょうか?

 ちなみに、我が家で家族全員が食卓にそろうのは朝食時だけです。おいしい朝ごはんを食べながら家族の会話も自然と増えるような、明るく楽しい食卓を作れたらいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

ひと皿で完結、朝のフレンチトースト

  
<冷水先生からのメッセージ>
 毎朝、“戦場”のなか朝ごはんを作っているお母さま、お疲れ様です! 食べることにおいて、食欲よりも気分が先に立ってしまうというのは、特に中高生の女の子にはみられがちなことですね。

 とはいえ、忙しい朝の時間にお店で出てくるような料理を作るのは誰だって大変です。そこで今回は、前日の夜に仕込んでおいて、翌朝焼くだけで作れるフレンチトーストの朝食を考えました。

 フレンチトーストだけでは甘くなりすぎてしまいますが、サラダや季節のフルーツ、ハムなどを一緒に盛り付けると、味も栄養バランスもよくなります。

 サラダにはバルサミコのドレッシング、フレンチトーストにはメイプルシロップをかけますが、フルーツはどちらにもよく合いますので、好みや気分によって、いろいろな食べ方を楽しめると思います。

 おいしく作るコツは中火弱でじわじわ火を入れること。フタをしてじっくり蒸し焼きにすることで、パンが吸った卵がふっくら膨らんで、スフレのようなふわふわの食感になります。今回はバゲットを使いましたが、食パンでも大丈夫ですよ。

パンは前日の夜に卵液につけて冷蔵庫へ。多少かたくなったパンでもおいしく作れます


パンは前日の夜に卵液につけて冷蔵庫へ。多少かたくなったパンでもおいしく作れます


中火弱でじわじわ火を入れていくと、パンがふっくら膨らんで、ぷるぷるした質感になってきます。必ずフタをして焼きましょう


中火弱でじわじわ火を入れていくと、パンがふっくら膨らんで、ぷるぷるした質感になってきます。必ずフタをして焼きましょう

■朝のフレンチトースト
◎材料(2人分)
パン…2~4枚
ルッコラやサラダ野菜…適量
果物…適量(今回はプラムとチェリー)
ハム…1枚
バター…30g
メープルシロップ…適量
塩…適量
A(卵液)
卵…2個
牛乳…200ml
砂糖…大さじ1
B(ドレッシング)
バルサミコ酢…小さじ1
EXVオリーブオイル…大さじ1

◎作り方
1 Aの材料を混ぜ合わせてタッパーなどに入れ、パンを浸して一晩冷蔵庫に置く。
2 フライパンにバター半量を熱してパン半量を入れる。フタをして両面を中火弱で焼く。残りも同様に焼く。
3 皿にサラダ野菜を盛り、Bを混ぜ合わせたドレッシングと塩適量をかける。果物やハム、2のフレンチトーストをのせ、好みでメープルシロップをかける。

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PROFILE

朝食を食べない娘たちへ、朝が楽しくなるひと皿を

冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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