冷水料理相談室

パスタ好きの彼をうならせる夏のオイル系

パスタ1

〈相談者プロフィール〉
菱川恵さん 25歳 女性
大阪府在住
会社員
    ◇
 私のパートナーは自他共に認める無類のパスタ好きです。ランチはいつも会社近くの人気店を探して食べ歩いていて、いつも「こんなおいしいパスタ食べたよ!」と写メを送ってきてくれるほど。

 ふたりとも食べることが大好きということもあり、夜、一緒に食事に出かけるときも、話題のイタリアンレストランに出かけたり、ワインバーに寄ってみたりと、彼の影響で私も気づけばパスタ好きになってしまいました。

 彼が私の家に遊びにくるときも、「何、食べたい?」と聞くと必ず「パスタ!」とリクエストされます。料理が好きなので、リクエストをしてくれること自体はうれしいし、作りがいもあるのですが、ことパスタに関しては舌の肥えてしまった人でして…。

 私なりにいろいろレシピを調べて作ってみるのですが、「おいしいけど、何か足りないんだよな~」とか、もごもご言っています。そんなお店みたいな味が作れるか(怒)! と思うのですが、正直、自分で食べてみても、すばらしくおいしいという出来栄えではないので、ちょっと申し訳ないような気持ちもあります。

 彼が好きなのは断然ペペロンチーノなどのオイル系。どうやら私が作るものは水っぽくて、味が薄いみたいです。こうなってくると意地もありますから、絶対に彼がうなるようなパスタを作ってやりたいと思っています!

 基本の作り方はもちろんですが、使う具材など、彼が「お!」と前のめりになるようなアイデアを教えていただけたらとてもうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

しらすと万願寺とうがらしで作る、大人パスタ

  

<冷水先生からのメッセージ>

 パスタは手軽に作れる料理ですが、シンプルな工程だからこそ、要所要所に気をつけるべきポイントがあります。

 ことオイル系パスタの肝となるのは、「塩けの塩梅(あんばい)」。塩けが少なすぎるとぼんやり、味のないパスタに、強すぎるとしょっぱいだけ…という悲しい結果になってしまいがちです。

 ちょうどいい塩加減で作るポイントは、パスタをゆでる湯に塩を入れる際、しっかり分量を計ること。水の量に対して1%が目安です。

 麺そのものにほどよい塩けがあれば、具材と合わせる際に過剰に塩をふる必要はありませんから、味付けの段階でしょっぱくなりすぎる心配もありません。

 フライパンで具材とからめる際、ゆで汁を加えると塩けが強くなりすぎるので、水分はお酒か水で。今回は塩けのあるしらすを使ったので、湯に加えた以外の塩は使っていません。

 「ゆで汁の塩けはいつも一定。使う具材に合わせて塩加減を調節する」という法則を頭に入れておけば、どんなオイルパスタでもおいしく作れるはずですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。

今回は1.2リットルの湯でゆでるので、塩は1%分の12g。このひと手間がおいしさを分けるのです


今回は1.2リットルの湯でゆでるので、塩は1%分の12g。このひと手間がおいしさを分けるのです


ゆであがったパスタはトングで引き上げてそのままフライパンへ。ざるなどで湯を切らなくても大丈夫です


ゆであがったパスタはトングで引き上げてそのままフライパンへ。ざるなどで湯を切らなくても大丈夫です

■しらすと万願寺とうがらしのパスタ
◎材料(1人分)
スパゲティ…80g
しらす…40g
万願寺とうがらし…3本
にんにく…1/2片
赤とうがらし…1/2片
EXVオリーブオイル…大さじ1
酒…大さじ2
水…大さじ1
薄口しょうゆ…少々

◎作り方
1 万願寺とうがらしは2㎝幅の小口切りにする。にんにくは包丁の背でつぶし、赤唐辛子は種を取る。

2 水量に対して1%分の塩を入れた熱湯でパスタをゆでる。

3 フライパンにEXVオリーブオイルと1のにんにく、赤とうがらしを入れて熱する。香りが立ってきたら万願寺とうがらしを加え、中火で焼く。

4 3にしらすを加えて混ぜる。酒と水を加えて少し火を通したら、パスタを加えて混ぜ合わせる。味を見て薄口しょうゆを足す。

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PROFILE

パスタ好きの彼をうならせる夏のオイル系

冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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