クリトモのさかな道

〈クリトモのさかな道〉ハロウィーンパーティーにもシーフード

凶暴な顔。そしてグロい!


凶暴な顔。そしてグロい!

 子供が生まれてから、季節の行事を楽しむようになった私。もちろんハロウィーンも当然のことながら娘を喜ばせようと腕を振るいます。私の友人に毎年それはそれは気合を入れて盛り上げている人がいます。彼女は自宅のデコレーションから夜のトリック・オア・トリートのお菓子の準備、子供と自分たちの仮装、そしてお料理までとにかく完璧。特に料理は毒々しい色やデコレーションにこだわり、徹底的にやり尽くします。私はそこまで腕がないので、彼女に便乗して、昨年から合同でパーティーを開くようになりました。

針金でデコレーションされたうつぼちゃん


針金でデコレーションされたうつぼちゃん

 今年は夫も気合を入れて料理に参加。彼が用意したのは、なんと「うつぼ」。なんでもここ最近うつぼのさばきを習得したとかで、自宅でもうつぼ料理がでるようになりました。先日はうつぼの塩焼きがでてきて、へえ、なんて思っていたのでまたかと思いつつも、あの凶暴な顔はハロウィーン向き。一体どんなことをするのかと見ていたら、うつぼに針金を仕込んで激しいデコレーション!
 身はわたしに任されたので、イカスミを混ぜた衣でから揚げにして真っ黒おどろおどろしく作ってみました。お味ですけど、これがかなりおいしい! 身はコクがあってぷっくりもっちり。皮は甘くてねっちりもっちり。高知県ではよく見かけますが、東京ではなかなか食べられないのでありがたいごちそうでした。

不気味パエリア


不気味パエリア

 私は何を作ったかというと、真っ黒のパエリア。なるべく黒く見せるためにひじきをご飯に混ぜました。イカを細く切って、芋虫みたいに見せて(見えないけど)、アサリをたくさん並べて食虫花に見せるように(見えないけど)、デコレーションしてみました。こちらも味はパーフェクト。自画自賛です。 
 来年はもっともっと毒々しく、そしておいしい料理をつくってみようと思います。
 

PROFILE

栗原友

料理家
1975年生まれ、東京都出身。2012年から4年間、築地「斉藤水産」に勤務した。現在は料理教室を中心に活動する傍ら、魚料理の啓蒙や、魚を用いた食育に力を入れている。また、東京・浅草の遊園地「花やしき」内の居酒屋「夜のさわぎ」をはじめとする飲食店のプロデュースなど、幅広く活動中。近著に『クリトモの大人もおいしい離乳食』(扶桑社)、『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』(朝日新聞出版)。

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