冷水料理相談室

初めてのママ友ホームパーティー。上品で大人な持ち寄り料理とは?

  

料理家・冷水希三子さんが、読者の皆さんの「料理のお悩み」を解決する「冷水料理相談室」。なんでもない毎日のごはん、特別な日の特別なひと皿、自分のために作りたい、あるいは遠くのあの人に届けたいごちそう……。冷水さんが、ご相談に答える形で、いろいろなお料理を作ってくださいます。今回のご相談者は……

〈相談者プロフィール〉
川崎小百合さん 38歳 女性
東京都在住
会社員

    ◇

夫と小学校5年の子供を持つ者です。今日は、近々参加する予定のホームパーティー料理について相談させていただきたく、お手紙を出しました。

参加する予定のホームパーティーはママ友たちと料理を持ち寄って、その日は子供を家族に預けて半日羽を伸ばそうというもの。

ママ友といっても、なかなかゆっくりと語り合う時間もなく、慌ただしい毎日を過ごしているので、半日だけ家のことや仕事のことを忘れる時間を作ろう! というのがこの会のテーマです。

楽しみなことは楽しみなのですが、じつは私、こうした持ち寄りパーティーに参加するのが初めてなものでして……。いろいろ本を見て研究してはみたものの、どれも似たようなお料理で、他の方と同じになってしまったらどうしようと悩んでいます。

これまで会に参加したことのあるママ友に聞いたところ、サンドイッチやフライドチキン、凝った人だと手作りハムを持ってこられた方もいたとか。
ふだん子供たちが一緒だと、どうしてもハンバーグやコロッケなどの子供向けの料理が多くなってしまうので、今回は大人が食べたいと思う料理を作っていきたいなと思っています。

みなさん料理上手なので、きっとメイン級のお料理が多いのでは? と推測します。私は野菜を使った前菜的なものがいいかなあと思ったり、洋食が多そうなので、和食にしたほうがいいかなあと考えたり……。

そんな感じで、悩みに悩んでしまっています。冷水さんのお料理はどれも上品で、奥ゆかしさのなかに華があるなあと、いつ見ても思います。ぜひ冷水さん流の“大人の持ち寄り料理”を教えていただけるとうれしいです。

ひとつお願いするとしたら、お邪魔するお宅のキッチンをなるべく汚したくないので、できるだけ自宅で準備ができて(後片付けもさっとできたらなおうれしいです)、冷めてもおいしく食べられるものがいいなと思っています。よろしくお願いします!

和風だしがしみじみおいしい、大人のグリルチキン

  

<冷水先生からのメッセージ>

料理をなりわいにしている私でも、やっぱり持ち寄り料理というのはあれこれ悩んでしまいます。

ほかの方とお料理が似てしまわないようにとか、後片付けでご迷惑をかけないようにとか、いろいろと気を使って考えていらっしゃるのは、とてもすてきなことだなと思います。
確かに持ち寄りとなると、張り切って豪華なお料理を作ってしまいがちですよね。そんななか、乾杯後すぐに食べられるものや、さっぱりした和風の料理というのはみんなうれしいものです。

今回は冷めてもおいしく、箸休め的にほっとなごめる和風のチキン料理をご紹介します。

自宅でチキンを焼いてソースに漬け込んでおけば、パーティー会場に着く頃にちょうど味がしみておいしくなるというしかけ。野菜もたっぷりとれますし、やさしい和風だしの風味が上品で、洋風がメインのパーティーの中では、きっとよろこばれるメニューだと思います。

ごはんにもお酒にも合う味付けなので、ぜひ振る舞ってみてください。

玉ねぎをスライスするときは、中心に向かって放射状に、繊維に沿って包丁を入れていきます。こうすることで、すべてのスライスに玉ねぎの外側と内側が均等に含まれるようになります


玉ねぎをスライスするときは、中心に向かって放射状に、繊維に沿って包丁を入れていきます。こうすることで、すべてのスライスに玉ねぎの外側と内側が均等に含まれるようになります

鶏肉は皮目から焼き、フライパンにぎゅっと押し付けるようにして、皮をパリパリにします。香ばしい香りがたれに移って、よりおいしくなりますよ


鶏肉は皮目から焼き、フライパンにぎゅっと押し付けるようにして、皮をパリパリにします。香ばしい香りがたれに移って、よりおいしくなりますよ

■チキンの焼き漬けサラダ

◎材料(4人分)
鶏もも肉…1枚

A
塩…小さじ1/2
酒…大さじ1と1/2
玉ねぎ…1/2個

B
カツオ昆布だし…200ml
薄口しょうゆ…大さじ2
酢…大さじ2
みりん…大さじ2
赤唐辛子(種を取る)…1本
砂糖…小さじ1

◎作り方
1 鶏もも肉にAをもみ込んで30分おく。

2 玉ねぎは薄くスライスして10分ほど水にさらして水気をよく切っておく。

3 Bを全て鍋に入れて一煮立ちさせ、2の玉ねぎを入れた容器に注ぎ冷ます。

4 1の鶏肉の汁気を拭き、少量の油を引いたフライパンで皮がパリっとするまで焼く。ひっくり返して軽く焼き、3のつけ汁に漬け込む。

5 盛り付ける時に鶏肉をスライスし、好みのサラダを盛り合わせる。

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冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

初めてのママ友ホームパーティー。上品で大人な持ち寄り料理とは?

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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