冷水料理相談室

おやつの誘惑に勝てない…。減量中でも食べられるお菓子を

  

 料理家・冷水希三子さんが、読者の皆さんの「料理のお悩み」を解決する「冷水料理相談室」。なんでもない毎日のごはん、特別な日の特別なひと皿、自分のために作りたい、あるいは遠くのあの人に届けたいごちそう……。冷水さんが、ご相談に答える形で、いろいろなお料理を作ってくださいます。今回のご相談者は……

〈相談者プロフィール〉
高野ゆかりさん 38歳 女性
東京都在住
会社員

    ◇

 先日、久しぶりに測った体重が、昨年1年で5~6kg増えてしまいました。今年は食生活を改めようと心に決めたものの、どうしても甘いものの誘惑に勝てず、どうしたものかと困り果てております。

 普段はできるだけ自炊を心がけているのですが、仕事が忙しくなるとどうしても食事を作るのが面倒になり、外食続きの毎日に。外食時でもできるだけ野菜を多めに食べ、お米などの炭水化物などは少なめにするなどバランスを考えているつもりなのですが、なかなかうまくいきません。

 理由はなんとなく自覚していて、仕事中などについ食べてしまうおやつです。口が寂しくなるとキャラメルやチョコレートをぱくり。そのほかにも、たいやき、シュークリームなども仕事で疲れたな〜という時には「ひとつだけ」と言い訳しつつ食べてしまいます。

 あ、あとは自宅での晩酌時にはスナック菓子をおつまみにすることもあって、それもダメだダメだと思いつつやめられずにおります。

 これまでは食べ過ぎたなと思った時は、翌日の食事量を減らすなどして自己流の食事調整をしていましたが、最近はそれもうまくいかず、見た目もすっかりふくよかになってしまいました。

 食べることは毎日の楽しみでもあり、ダイエットのために極端に食事を制限するのは嫌だなというのが本音です(こんなことを言ってるからダメなのかしら…)。

 最近は、砂糖をできるだけ使わないヘルシーなお菓子作りに挑戦しています。ただ、当たり前ですが砂糖なしだと甘くなくて、「味がない…」と思ってしまう始末。そこで今回はぜひ冷水先生に、ダイエット中でも罪悪感なく、そしておいしく食べられるお菓子のアイデアをいただければと思い、お手紙しました。

 もう間もなくすると暖かい季節がやってきます。薄着になる頃には体重を落として、太る前に着ていた服が入る体になりたいと思っています。無理難題をお願いして恐縮ですが、ぜひお知恵を拝借できるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

フルーツの甘みを楽しむ苺のマフィン

  

<冷水先生からのメッセージ>

 ダイエット中でもつい甘いものに手が伸びてしまう気持ち、よくわかります。おっしゃる通り、食べることは日々の暮らしを豊かにしてくれますから、いくら減量したいからといって寂しい食生活を送るのは悲しいですよね。

 今回ご紹介する苺(いちご)のマフィンは砂糖とバターが少しだけ入っていますが、砂糖はいつもの3〜4分の1量ほど。太白ごま油を加えることでバターの量も少なくしてあります。

 普段は牛乳で水分を加えますが、今回は旬の苺をたっぷり使ったペーストを使います。苺の天然の甘さとほのかな酸味が加わって、甘すぎない素朴な風味を味わえると思います。

 いつも食べているマフィンよりは甘さが控えめかもしれませんが、かめばかむほどフルーツの味が感じられて、甘さだけではない満足感を得られるはず。

 マフィンは混ぜて焼くだけのとても手軽な焼き菓子ですので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。朝食や軽いランチにもおすすめですよ。

薄力粉とベーキングパウダーはざるでふるって。お菓子用のふるい器がなくても大丈夫です


薄力粉とベーキングパウダーはざるでふるって。お菓子用のふるい器がなくても大丈夫です


生地の上には生の苺をトッピング。焼くととろっとやわらかくなって、甘みも増します。何よりかわいい!


生地の上には生の苺をトッピング。焼くととろっとやわらかくなって、甘みも増します。何よりかわいい!

■苺のマフィン

◎材料(4個分)
A
薄力粉…140g
ベーキングパウダー…小さじ1
苺…150gと4個
卵…1個
砂糖…大さじ2
バター…25g
太白ごま油…25g

◎作り方
1 苺は150gをミキサーにかけてペースト状にする。バターは湯煎で溶かす。
2 ボウルに卵を溶きほぐし、砂糖と1の苺ペーストを加え混ぜ、溶かしたバターと太白ごま油を加え混ぜる。
3 別ボウルにAをふるい入れて2を加える。ヘラで切るように混ぜ合わせて型に入れ、上に半分に切ったイチゴをのせる。
4 180度に予熱したオーブンで23~25分ほど焼く。

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PROFILE

おやつの誘惑に勝てない…。減量中でも食べられるお菓子を

冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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