冷水料理相談室

ダイエット中の夫と。低カロリーでも満足できる豆腐料理を

料理家・冷水希三子さんが、読者の皆さんの「料理のお悩み」を解決する「冷水料理相談室」。なんでもない毎日のごはん、特別な日の特別なひと皿、自分のために作りたい、あるいは遠くのあの人に届けたいごちそう……。冷水さんが、ご相談に答える形で、いろいろなお料理を作ってくださいます。今回のご相談者は……

〈相談者プロフィール〉
大橋貴子さん 50歳 女性
宮城県在住
会社員

    ◇

現在、ダイエット中です。
年齢を重ねるごとにだんだんと体重が増えてきたことが気になり、断続的にダイエットをしています。

最近は、夜は豆腐をメインにした食事を心がけていて、レンジでチンした湯豆腐もどきや納豆やキムチを乗せるなどしています。それでもアレンジに限界を感じていて、ややマンネリ気味に……。

料理をする時間がある時はそれに加えて野菜中心のおかずやキノコと海藻のおみそ汁なども作っているのですが、帰宅時間が遅い日などはダイエット料理どころかスーパーのお弁当やパックすしになってしまうこともしばしばです。

夫も近頃体重と中性脂肪の増加が目立ってきていて、なんとなく一緒に減量を試みています。とはいいえ、豆腐だけというわけにはいかず、他に何かおなかにたまるものを加えて出すようにしています。

豆腐や納豆などの大豆食品は日常的に取るとコレステロール値が下がるらしいと聞いて、ぜひ夫にもと思っているのですが、3日と続かず、どうしたものかと頭を悩ませています(好物がギョーザなので、たぶん豆腐などはあっさりしすぎていて満足できないのだと思います……)。
できるだけ味付けやアレンジを工夫して夫にも楽しく減量をしてもらえたらと思っているのですが、何かいいアイデアはないでしょうか?

我が家は共働きで、私も残業がある時は21時ごろの帰宅になってしまいます。帰ってから洗濯や弁当作りなどの家事をしつつ食事の準備をしますので、そこまで手間がかからず、かつおいしく食べられる豆腐のアレンジ料理を教えていただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

だしが香る、やさしい豆腐あんかけ

  

<冷水先生からのメッセージ>

ご夫婦でダイエットに挑戦中ということで、いろいろお悩みが尽きないと思います。健康のために減量するのは良いことですが、食事制限などで食べるのがつらくなってしまうのは悲しいですよね。

おっしゃる通り、メイン料理に豆腐を使うと、たいていの男性は物足りないと思ってしまうかもしれません。かといって味付けを濃くしてしまうとせっかくヘルシーな豆腐料理の意味がなくなってしまうので、難しいところです。

そこで今回は、ご主人にも満足していただけるよう、ヘルシーな鶏ささみを使った豆腐料理をご紹介したいと思います。一見、鶏そぼろのあんかけに見えますが、これは小さくちぎったお豆腐と鶏ささみ。

豆腐はちぎるとその分表面積が増え、味がしっかりとなじみます。今回はあんにカツオ昆布だしを使いましたが、だしの風味がきちんとお豆腐に入るので、満足度もぐっと増すはずです。

今回はチンゲンサイを使いましたが、お好みの青菜などを使ってアレンジもしていただけると思います。ぜひ試してみてください。

チンゲンサイは沸騰した湯に20~30秒泳がせてバットにあげ、水気を切ります。程よい食感を残す程度にゆでるのがおいしく仕上げるコツ


チンゲンサイは沸騰した湯に20~30秒泳がせてバットにあげ、水気を切ります。程よい食感を残す程度にゆでるのがおいしく仕上げるコツ

豆腐は指で握るような感じで細かくちぎります。包丁より手でちぎった方が断面が不ぞろいになって、よくだしの味が絡みます


豆腐は指で握るような感じで細かくちぎります。包丁より手でちぎった方が断面が不ぞろいになって、よくだしの味が絡みます

■チンゲンサイの豆腐あんかけ

◎材料(作りやすい分量)

鶏ささみ…100g
塩…小さじ1/4
しょうがすりおろし…小さじ1
油…大さじ1/2
酒…大さじ2
カツオ昆布だし…200ml
絹ごし豆腐…150g
薄口しょうゆ…小さじ1
片栗粉…大さじ1/2
チンゲンサイ…2株

◎作り方

1 鶏ささみはみじん切りにして塩としょうがのすりおろしをもみ込んでおく。

2 チンゲンサイは塩(分量外)を入れた熱湯でサッとゆでて水気を切り、皿に盛る。

3 小鍋に油を熱し、1の鶏ささみを加えて炒める。色が変わってきたら酒を加え、少し煮る。

4 3にカツオ昆布だしを加える。沸いたらアクを取り、絹ごし豆腐を崩しながら加え、薄口しょうゆを加える。

5 5~10分ほど煮て、倍の水で溶いた片栗粉を加えとろみをつける。2のチンゲンサイの上にかける。

(ライター/小林百合子)

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冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

ダイエット中の夫と。低カロリーでも満足できる豆腐料理を

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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