冷水料理相談室

お弁当作りを始めた自分へ。ピクニック気分のサンドイッチ弁当を

 料理家・冷水希三子さんが、読者の皆さんの「料理のお悩み」を解決する「冷水料理相談室」。なんでもない毎日のごはん、特別な日の特別なひと皿、自分のために作りたい、あるいは遠くのあの人に届けたいごちそう……。冷水さんが、ご相談に答える形で、いろいろなお料理を作ってくださいます。今回のご相談者は……

〈相談者プロフィール〉
山中夏子さん 31歳 女性
東京都在住
会社員

    ◇

 最近ひとり暮らしを始めました。以前は姉と住んでいたのですが、この度姉が結婚することになり、別々に暮らすことになりました。

 ひとり暮らしを機に始めたのがお弁当作りです。姉と一緒の頃は生活費を折半していたのですが、ひとりになったことで家賃も食費も自分のお給料でやりくりしなくてはならなくなり、切実に節約のことを考えるようになりました。

 ふたりで暮らしていた時もお弁当を持参したことはありましたが、姉の方が料理上手ということもあって、私は詰める専門。いざ自分で全部作るとなるとなかなか大変なのですが、もともと食べることが好きということもあって、できれば冷凍食品を使わないお弁当にできたらと思っています。

 ともあれ朝は時間との戦いなので、手際よく料理するのは大変。できるだけ前日に下ごしらえをしておいて、朝詰めるだけというのが理想なのですが……。また勤めている会社には電子レンジがないので、冷めてもおいしく食べられるお弁当ってどんなものだろうと頭を悩ます日々です。

 姉が作ってくれたお弁当を思い出すと、そぼろ弁当がおいしかったなと思います。栄養のバランスもよく、見た目にも食欲がわいて、自分もあんなお弁当を作れたらなあと思っています。
 自分でも彩りに気を使っておかずを考えているのですが、野菜を入れるとどうしても水分が多くなってお弁当がしんなりしがち。でも野菜を避けると彩りがなくなってしまうしと、こちらも悩みの種です。

 今、作ってみたいなと思っているのは、ピクニック気分で食べられるサンドイッチ弁当です。まだチャレンジしたことがないので、ぜひ冷水さんにランチタイムが楽しくなるようなサンドイッチのアイデアを教えていただけたらと思っています。朝さっと作れて、栄養バランスもよく、彩りもよくとかなりわがままな希望なのですが、もしいい案があればぜひ教えてください。よろしくお願いします。

ふわふわ、シャキシャキ。お手軽たまごサンド

  

<冷水先生からのメッセージ>

 毎日のお弁当づくりに悩まれているということですが、ランチタイムに手作りのサンドイッチというのはすてきですね。朝の時間が忙しいということで、今回は簡単に作れるたまごサンドをご紹介したいと思います。

 使うのは目の粗いザル。殻をむいたゆでたまごをザルに押し付けるようにして漉(こ)すと、ザルの網目から程よく空気を含んだたまごが押し出されて、包丁で切るよりふわふわの食感になります。

 今回はゆでたアスパラも一緒に。ふわふわのたまごの中にシャキッとしたアスパラの食感がアクセントになって、よりたまごの柔らかさを感じられます。
 味付けの決め手は細かく刻んだコルニション(ピクルス)。程よい酸味と塩けが入って、味が締まります。

 優しい黄色と鮮やかな緑のコントラストは見た目にもとてもきれいで、この季節にぴったりのサンドイッチです。ぜひ試してみてください。

ザルは少し目が粗いものを使いましょう。目が細かいと白身が詰まってしまうことがあるので


ザルは少し目が粗いものを使いましょう。目が細かいと白身が詰まってしまうことがあるので


パンにはバターとマスタードを。マスタードがたまごの甘さを引き立たせてくれます


パンにはバターとマスタードを。マスタードがたまごの甘さを引き立たせてくれます

■ふわふわたまごサンド

◎材料(作りやすい分量)
食パン(サンドイッチ用) …4枚
卵…3個
マヨネーズ…大さじ3
コルニション(ピクルス)…2本
アスパラガス…5本
マスタードバター…適量(室温に戻して柔らかくなったバターと同量のディジョンマスタードを混ぜ合わせる)

◎作り方

1 固ゆでした卵をみじん切りにして(目の粗いザルで漉すとふわふわになる)マヨネーズと混ぜ、みじん切りにしたコルニションを混ぜ合わせる。
2 塩(分量外)を入れた熱湯で半分に切ったアスパラガスを2分ほどゆでる。
3 食パン2枚に1の卵を半量ずつのせ、アスパラガスも半量ずつのせる。マスタードバターを塗った食パンをのせ、耳を切り落とし、食べやすい大きさにカットする。

(ライター/小林百合子)

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PROFILE

お弁当作りを始めた自分へ。ピクニック気分のサンドイッチ弁当を

冷水希三子(ひやみず・きみこ) 料理家

料理家・フードコーディネーター。レストランやカフェ勤務を経て独立。季節の食材を使ったやさしい味の料理が評判を呼び、雑誌や広告などで活躍中。器選びや盛り付けに至るまで、その料理の美しさでも注目を集めている。著書に『ONE PLATE OF SEASONS-四季の皿』(アノニマ・スタジオ)、『スープとパン』『さっと煮サラダ』(ともにグラフィック社)など。

PROFILE

  • 小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

  • 関めぐみ(写真)

    写真家。アメリカ、ワシントンDC生まれ。スポーツ誌、カルチャー誌、女性誌などで活躍。また、広告やカタログ、CDジャケット、俳優の写真集なども担当。書籍に『8月の写真館』『JAIPUR』など。

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