TODAY'S MAKE-UP

〈TODAY’S MAKE-UP〉<3>いつものメイクを見直す。草場妙子さんによる毎日のメイクを楽しみにかえるアイデア

 ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんの『TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—』(アノニマ・スタジオ)から、草場さんならではのこだわりアイテムの使用感やメイクポイントの一部を5回にわたってご紹介します。

    ◇

メイクは毎日のことだから、どうしてもルーティンに陥りがち。
これがいちばん自分がきれいに見えると思い込んでいることも多い。
だけど、メイクの正解はひとつじゃない。メイクにも流行があるし、毎日の服装によっても合うメイクは変わる。
時間に追われて、何も考えずにとりあえずしていたメイクをあらためて考えてみると、必ず新しい発見があるはずだ。
眉ひとつとっても、色や太さを少し変えるだけで、印象はがらりと変わる。
今日は眉を少し濃くきりっと描いてみよう。
いつも描いているアイラインをやめてみよう。マスカラの色を変えてみよう。
そんな小さな変化が、その日の自分を変える。

眉はメイクの要です

(左から)スリーのアイブロウパウダー、トム フォード ビューティのアイブロウジェル、エレガンスのリキッドアイブロウ、アディクションのアイブロウペンシルとブラシ


(左から)スリーのアイブロウパウダー、トム フォード ビューティのアイブロウジェル、エレガンスのリキッドアイブロウ、アディクションのアイブロウペンシルとブラシ

 リップやアイシャドウのようなカラーアイテムがメイクの主役だと思っている人が多いかもしれないけれど、顔の印象を決めるのは実はアイブロウ。とは言え、眉をしっかり描きましょう、ということではなく、ほかの部分のメイクよりも意識を高く持ちましょうということ。たとえほかがすっぴんでも、眉を整えるだけで、きちんとしたていねいな印象になる。
 日本人の眉はそのままだと黒々と浮いて見えるので、少し茶系の色で補整すると顔になじみ、垢抜けて見えるようになる。目の印象が際立ち、顔色が明るくなるという効果も。だから私はノーメイクの日でも、眉メイクだけは必須。
 また、眉とのバランスによって目の印象はかなり変わる。アーチ型の眉だと目との距離があるから目が小さく見えたり、ぼやけた表情に見えたりする。逆に眉の下側を描き足して目との幅を狭めると、目が力強く見える。私はきりっとした直線的な眉が好きなので、山をあまり作らない。元の眉が山形だったとしても、大胆に山の下を埋めて直線的に描き、アウトラインをブラシでぼかせば素の眉のように自然に見せることができる。
 眉にバリエーションがあると、メイクはすごく楽しくなる。角度や濃淡、描き方をいろいろ試してみてほしい。太めに描いてみたり、ふんわり描いてみたり、眉頭だけ強調してみたり、ほんの少しのさじ加減で表情はがらりと変わる。

アイブロウペンシル

  

 ペンシルは2種類を使い分けている。手軽にささっと描くなら、なぎなた型が便利。横に寝かせて描けば、色を塗るようにふんわりと描けるし、縦にして細く描けば眉尻などの細部も描き込める。一方、眉毛が生えていない場所や薄い部分には、極細のペンシルを使う。芯が柔らかいと描きやすいけれど消えやすく、芯が硬いと消えにくい。
 注意したいのは、精密に描きすぎないこと。全体を同じ濃さでくっきりと描くと、貼りつけたような不自然な表情になってしまう。自然な立体感があるのは、中心部分は濃く、眉頭やアウトラインはやわらかくぼかした眉。そのためには、スクリューブラシを利用してぼかす調整が必須。特に上側をぼかすと自然に見える。また、細かく描き込みすぎないよう、手鏡ではなく置き鏡を少し引いた位置で見ながら描くこと。

アイブロウマスカラ

  

 眉毛の足りない部分だけを描くと、横から見たときに色ムラが意外と目立つので要注意。私のおすすめは、足りない部分をペンシルやパウダーで描き、全体をアイブロウマスカラで仕上げること。汗をかいても落ちにくくなるし、色が均一になり、毛流れも整う。素がしっかりとした眉の人は、アイブロウマスカラだけでもOK。するとペンシルやパウダーで描くよりも抜けのある眉になる。素のように自然だけど、ノーメイクより確実にきれい。
 つけ方は、まず毛の流れに逆らうように眉尻からかるくつけ、その後、毛流れに沿って眉頭からなでていくだけ。眉頭は、毛を立たせるような感覚で。

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次回の更新は5月30日(水)の予定です。ぜひ、お楽しみに!

>> <2>ポイントメイクの楽しみ
>> <1>今日のメイクは?
>> <インタビュー>ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんが大切にしていること

TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—

TODAY’S MAKE-UP —今日のメイクは?—

草場妙子 (著)  アノニマ・スタジオ

無類のコスメ好きで知られるヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さん初の著書。ルーティンになりがちな日々のメイクを、その日のファッションや気分に合わせて「自分で選ぶ」ためのアイディアブックです。今日の自分をもっと好きになる、自分のためのメイクを提案します。1728円(税込み)

企画・編集:藤井志織
デザイン:三上祥子(Vaa)
写真(人物):加藤新作
写真(物):加藤 望
編集担当:村上妃佐子(アノニマ・スタジオ)

草場妙子さんHP:http://kusabataeko.com
Instagram(インスタグラム):@kusabataeko

〈TODAY'S MAKE-UP〉<2>ポイントメイクの楽しみ。草場妙子さんによる毎日のメイクを楽しみにかえるアイデア

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