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休み方の上級者は取り入れている!?「アクティブレスト」を星のや富士で体験

人生100年時代とも言われる昨今、健康への関心は低くありません。“楽して健康”よりも“楽しく健康”に。そう考える皆さんに、“運動のある過ごし方”をご提案。今回は、アクティブレストについてです。

最近では「働き方」という言葉が身近になり、同時に「どう休むか」について語られる機会が増えてきました。スポーツ好きにとっても休み方は非常に重要。ONとOFFの切り替えがうまい人ほど、高いパフォーマンスが発揮できるとされていますよね。そんな休み方ですが、明確な「ON」と「OFF」に限らない、新しい価値観が醸成されつつあります。「アクティブレスト」です。

アクティブレストは体が疲れている時に“あえて”体を動かしてから休養するというもの。休日は何もせずに体を休めることが大切と思いきや、逆に少し負荷を加えるぐらいが良いのです。ランニングをはじめヨガ、釣り、SUP(スタンドアップパドルボード)といった軽めの運動を行うことで、気分をリフレッシュ。ほどよい達成感・満足感を得てから休むのです。

休み方の上級者は取り入れている!?「アクティブレスト」を星のや富士で体験

1周約500mの遊歩道。旅先での運動が気持ちいい

最近では、サービスとしてアクティブレストを取り入れる宿も出てきており、旅先で体を休めるだけではなく、「運動をして充実した時間を過ごしたい」というニーズに応えています。河口湖を見下ろす丘陵地に位置するホテル「星のや富士」もその一つ。グランピングリゾートであることをいかし、このアクティブレストの考え方を取り入れています。

どの運動を選ぶ? アクティブレストの楽しみ方

日本初のグランピングリゾートと謳(うた)っている星のや富士は、約6haの広大な森の中に大自然と触れあえるリゾート空間がデザインされています。ホテルに行くまでに、まずは湖畔近くのレセプションに自家用車を置く必要があり、そこでスタッフが運転するSUV車に乗り換えて、客室(キャビン)に向かいます。わざわざ車を乗り換えることで、“これから特別なところに行く感”が出てきますね。

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双眼鏡などグランピングを楽しむための道具が入ったリュックを選ぶ

客室からダイニングに向かう際には階段を上り、また、たき火がともるクラウドテラスに向かうにも階段が。同施設では、自由に行き来している間に、自然と体を動かすことができる設計となっているのです。

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階段をあがっていると汗がにじむ

遊歩道もきれいに整備されていますので、散歩として歩いてみるのも楽しいでしょう。整った施設内を歩いているだけで、思った以上に歩いていた……といったことも。

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つかれたら一休み

もう少し負荷をかけたいという方はこちら。星のや富士の近くには河口湖があるので、時間を見つけてランニングに出かけても。

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紅葉を眺めているだけでも楽しい

河口湖は1周約17km。河口湖にある大池公園は、約167kmもの距離を走るウルトラトレイル・マウントフジのフィニッシュ地点にもなっており、トップランナーに思いを馳(は)せてみるのも良いでしょう。

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芝生のある公園も

また、施設にはいくつかの有料アクティビティーも用意されています。河口湖での「湖上の早朝カヌー」は、早朝、静寂の湖面へカナディアンカヌーででかけるもの。「富士パノラマビュートレッキング」は、富士山と富士五湖の絶景を堪能できるトレッキングツアー。専属ガイドが案内するので安心です。「樹海ネイチャーツアー」もあり、変わった形の樹木を眺めながら、神秘的な原生林を楽しむことができます。他にも「山麓乗馬」「山麓の燻製づくり」といったアクティビティーが年間を通して楽しめます。

星のや富士の「グラマラスフィッシング」でアクティブレスト

数あるアクティビティーの中から、今回は期間限定のグラマラスフィッシングを体験してみました。もともとはヨーロッパの貴族の遊びだった釣りを、より豪華に体験できるというものです。本栖湖まで移動してプライベートフィッシングを楽しめ、湖越しに見える富士山・紅葉を堪能することができます。

「釣りは女性の方がハマりやすい」

こう語るのは、この地域に暮らしフィッシングの魅力を伝える水野雅巳さん。「グラマラスフィッシング」でヒメマス釣りの指導をしています。

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バスプロとしても活躍する水野さん(写真右)

最近の傾向として、以前よりも女性が釣りスクールに通うようになったといいます。大物の魚を釣ってやろうと意気込む男性に比べて、気長に忍耐強く待てる女性の方が多く、そんな女性の方が意外と大物を釣るのです。男性に連れられてきた女性が、大物釣りを経験し、今度は女友達を誘い、水野さんの元を訪れているとのこと。

ランニング界でささやかれる「目の前のランナーを追い越すことに躍起になる男性に比べて、一定のペースで走れることの多い女性の方がレースで良い結果が出る」といった“あるある”が、この釣りにも当てはまるんですね。

「まずはルアーを釣り糸に結んで30cm垂らしてください。人さし指で糸を抑えて、リールを外して、耳のところまで釣りざおを持ってきて、思い切って投げる。ね、簡単でしょ」と優しく指導してくれる水野さん。

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ゴミが釣れても楽しい

岸で何度か練習した後に、湖へ向かいます。11月の本栖湖は、赤色、黄色、オレンジ色の紅葉に囲まれた絶景となっており、すっかり気分も高揚。天気によっては湖越しに富士山を望むこともできるそうです。

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360度の紅葉を体感

釣りは全身を使うアクティビティー。ボートの上でバランスをとる動きは非日常的。全神経を集中させてボートに乗り込みます。釣りが始まると、何度も何度も釣り竿をふって、リールを巻く作業を繰り返します。じんわりと汗をかいていることに気づきました。「釣りもスポーツなので、汗を逃がして雨風を通さないウェアを着る必要がある」とは、水野さん。

1時間ほど同じ動きを繰り返していると、確かに忍耐力が求められることを実感。ヒメマスは時期もので、春と秋のそれぞれ1カ月に限り、釣ることを楽しめるようです。

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はじめての釣りは思うようにいかず……

今回は水野さんのオススメのスポットに向かったものの、釣り体験の時間帯が11時頃と、すでにヒメマスは朝ごはんを食べた後だったため(本来は早朝の釣りが良いようです)、思うようにヒットせず。雨がふりだしたこともあり早々に岸に戻ることに。

ですが、「グラマラスフィッシング」の魅力は釣り以外にも。岸にはタープやリクライニングチェアが用意されており、グランピングマスターが昼食をサーブしてくれます。

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グランピングマスターとの会話がたのしい

メニューはダッチオーブンで炊くヒメマスご飯と、ウッドチップを選んで仕上げるヒメマスの燻製(くんせい)。とは言っても、ヒメマス料理の火入れやサラダの仕上げなどは、自分たちでダッチオーブンや燻製器などキャンピングツールを使って行います。キャンプ経験がなくても、グランピングマスターがアドバイスしてくれるので心配ありません。近からず遠からず、絶妙の間合いでフォローしてくれます。

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ひつまぶしならぬ「ひめまぶし」

「星のや富士では、大自然の中に身を置き、あえて能動的に手や体を動かすことで満足感を得ていただき、休養するスタイルをご提案しています(必要がある場合はグランピングマスターがお手伝いします)。アクティビティーのための手配や道具の準備など、やや煩わしい部分は私どもで行いますので、お客様にはおもいっきりアクティビティーを楽しんでもらえたらと思います。休むためにあえて身体を動かしていただき、深いリラックス状態で、星のやのサービスを体験してもらえれば」(星のや富士広報・東谷さん)

休み方の上級者は取り入れている!?「アクティブレスト」を星のや富士で体験

クラウドテラスで火を囲む

しっかり動いた分、しっかり休む。その「休む」の部分はもともと「星野リゾート」の得意分野。

打ちっ放しのコンクリートでできたキャビンは、まるでシンプルな箱のよう。すべての部屋から河口湖を眺めることができ、部屋でありながらも、敷地の3分の1はテラスリビングとなっているのが特徴です。外と中の考え方が曖昧(あいまい)で、不思議な感覚がなんだか心地良い。

外を歩いてみると、針葉樹の香りに気づきます。ベッドやハンモックに身をあずけ、草木の動きを眺める……。普段とは違うゆったりとした時間がありました。

休み方の上級者は取り入れている!?「アクティブレスト」を星のや富士で体験

食事もお休みの一つです。ワイルドライフ好きなシェフが演出する「狩猟肉ディナー」では、メインディッシュに地域で獲(と)れた狩猟肉(ジビエ)が登場。今回は、「猪ときのこのすき焼き」に舌鼓を打ちました。一流の腕をもつ地元猟師の教えを請い、質の高い狩猟肉を厳選しているというだけあって、「鹿モツ煮込み」「猪ときのこのリゾット」と、どれをいただいても、自然と笑顔がこぼれます。

朝食は「モーニングBOX」で。おきぬけのコーヒーを堪能している頃、部屋に運ばれてきた木箱には、スープやオムレツ、サラダ、自家製パンなどがところ狭しと入っていました。テラスリビングにあるこたつの卓上に朝食をひろげ、紅葉と湖を眺めながら、ゆっくりとる朝食。11月の朝のテラスは少し寒さがあり頰に冷たさを感じるものの、こたつのぬくもりと、おいしい食事が体を温めてくれます。日常生活の慌ただしさと比較できないほど、丁寧な朝の時間を過ごすことができました。

昨今、国内に様々な施設ができているグランピング(「優雅な」といった意味のglamorousとcampingを合わせた言葉)。グランピングの起源は、19世紀~20世紀初頭に、ヨーロッパ貴族が遠征先でも日常と同様の優雅な居住スペースや食事を求めたことに遡(さかのぼ)るとされています。その後、2000年以降に、アメリカ・イギリスなどで現代の形態に進化したのです。

旅先でも優雅に過ごす――。“休み方の上級者”は、かつてのヨーロッパ貴族にも通じる楽しみ方をしていると言えるのかもしれませんね。

休み方の上級者は取り入れている!?「アクティブレスト」を星のや富士で体験

1年間の疲れが出てくる時期だからこそ、この「アクティブレスト」を自分のものにしてみませんか?

(文・写真 &w編集部/上沼祐樹)

■星のや富士
山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408

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