野村友里×UA 暮らしの音

野村友里さん「正しく叱れる人、思い切り褒める人でありたい」

野村友里さん「正しく叱れる人、思い切り褒める人でありたい」

三世代そろうと褒め方も叱り方もそれぞれ。それもまたいい

「eatrip」を主宰する料理人の野村友里さんと、歌手のUAさんの往復書簡「暮らしの音」、今回お二人が選んだテーマは、「叱る。褒(ほ)める」です。家族や仕事を通じて野村さんが考える、叱ること、褒めることとは?

>>UAさんの手紙から続く

叱る。
褒める。
またすごいテーマをだしてきたわね、うーこ。
今、そういうテーマの本を読んでいるということだったけど
子育てに奮闘しているうーこにとっては、本当に日々のテーマなのだろうなぁと、容易に想像ついたわ。

しかし
うーん、これって何人かで座談会したい議題よね。
ひとりが一方的に話すと
ちょっと待ったー! という声がすぐにしてきそう。
だけど
ここは恐れずに私なりの意見を。。。。

野村友里さん「正しく叱れる人、思い切り褒める人でありたい」

義理妹の娘たちの育て方がとってもいい

疑問は、基本、持ち帰らない

叱る。
怒りとはまた違うのよね。
怒るは感情をぶつけることになるけど
叱りは教育的指導というか、教示に近いのかしら。

私はチームでレストランなどの仕事をしているので
お叱りを受けるし、叱ることもある。
つい、叱る = 子供に、と思いがちだけど
大人の社会にこそ多々ある。
叱ってくれる人がいつまでも側にいるということはとてもありがたいし
正しく叱れる大人がたくさんいる世の中は悪くないと思う。
自分も正しく叱れる人でありたいとは思うけど
きっと基本は自信がないから
私はこう思うのだけどそれってどうなのかしら?! と
子供に対しても大人に対しても同じ態度になってしまう。。。

私のモットーの一つとしては
疑問に思ったり違うと思ったりしたら、
その場で自分がこうだと思うことを提示する。
基本持ち帰らない。
言われた側も、
もっともです、と思うことだと叱られたと受け止め、
違う、と思えば議論になる。

なるべく叱られたくはないけど、、、
いざというとき
どれだけちゃんと叱ってくれる人を周りに持ち
自分も叱れるかが、大切ということなのだろうなぁ。

野村友里さん「正しく叱れる人、思い切り褒める人でありたい」

ほしよりこさんが描く、猫村さんのものの捉え方がなんといってもすき。叱ってしまうようなことも関心して褒めてしまう

褒められ下手なところがあるの。。。かも

そして
一方で褒められたい。
そりゃ~褒められたいよね、心底。
自分の中の褒められたい度数と
実際に褒められるときの度数が一緒もしくはそれ以上になった時の、何とも言えぬうれしさったら!
いくつになってもうれしい。
でも逆に自分の意と反してすごく褒められると、不安になってくる時もある。
それは大人になってからのほうが意外と多い気がする。
そんなに褒められること?!と不安になってくる。
これは決して私があまのじゃくになっているということではなく、自分自身の評価と人からの評価のギャップからなのだと思う。

野村友里さん「正しく叱れる人、思い切り褒める人でありたい」

重度のうつ病を私の母に治してもらった猫。二人の子供を育てたあとに猫をだめにするわけにはいかない、と褒めまくったことで解決

絶対資質としては ”豚もおだてりゃ木に登る~!” 的な部分をもっているのに
小さい時に褒められすぎたり可愛がられすぎたりしたら、大きくなった時にきっと苦労するだろうという母の愛情からの教育方針のお陰で、
すっかり褒められるより叱られたほうが強く残っているのよね。
だから、褒められ下手なところがあるの。。。かもな。

逆に、私は人に対していい時はうんと褒めるようにしている。
褒める点をみつけるようにしている。
感心してしまう点を。
そしてできるだけ自分のなかで、なんでいいと思うかを細かく具体的に言葉にして、褒める。

小さくてもそんな発見が多いと、なんだかご機嫌な日に変わってくる。
やっぱり叱ったり叱られたりするより
褒めたり褒められたりの日々がいいな! ね。

友里

PROFILE

  • UA

    1972年大阪生まれ。母方の故郷は奄美大島。1995年デビュー。1996年発表のシングル「情熱」が大ヒット。2000年、ブランキー・ジェット・シティを解散した浅井健一とAJICOを結成。同年、初主演映画「水の女」(テサロニキ国際映画祭グランプリ受賞作品)公開。2003年から放送されたNHK教育テレビ番組「ドレミノテレビ」に、歌のおねえさん「ううあ」としてレギュラー出演。2004年、数々の童謡・愛唱歌を集めた、ううあ名義アルバム「うたううあ」をリリース。2006年、菊地成孔とスタンダードジャズアルバム「cure jazz」をリリース。2010年、デビュー15周年企画カバーアルバム「KABA」をリリース。2016年、7年ぶりとなるオリジナルアルバム「JaPo(ヤポ)」をリリースした。また、2005年より都会を離れ、田舎で農的暮らしを実践中。現在はカナダに居住。4人の母でもある。α-STATION(FM京都)の番組「FLAG RADIO」にレギュラー出演中。

  • 野村友里

    料理人(りょうりびと)、「eatrip」を主宰。おもてなし教室を開く、母・野村紘子さんの影響を受けて料理の道に。主な活動に、レセプションパーティーなどのケータリングフードの演出、料理教室、雑誌の連載、ラジオ番組など。2009年、初の監督作品『eatrip』を公開。11年、「シェ・パニース」のシェフたちとともに、参加型の食とアートのイベント「OPEN harvest」を開催。その経験を経て日本のシェフたちとともに「nomadic kitchen」プロジェクトをスタート。12年、東京・原宿に「restaurant eatrip」をオープン。著書に『eatlip gift』『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)、『Tokyo Eatrip』(講談社)、共著に『TASTY OF LIFE』(青幻舎)がある。

UAさん「胸打つ言葉は日々周囲に響いているわけよ」

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UAさん「褒めるときには的を射て、叱るときには三分ずらす」

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