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今日という日を、いとおしく過ごす。『花と料理 おいしい、いとしい、365日』

今日という日を、いとおしく過ごす。『花と料理 おいしい、いとしい、365日』

撮影/馬場磨貴

今回は、フラワースタイリストの平井かずみさん、料理家の渡辺有子さん、フォトグラファーの大段まちこさんの共著である『花と料理』をご紹介致します。

湘南 蔦屋書店では、先日、平井かずみさんと渡辺有子さんをお招きしてトークイベントを開催して頂きました。個人的にも憧れであり大好きなお二方にお越し頂けたことは大変光栄であり、お客様とご一緒に、とても楽しく幸せな時間を過ごさせて頂きました。

このご本が出来上がるまでには、とても面白い過程があります。なんと、この本は誰に頼まれた訳でもなく、ご自身たちが「部活」と称してはじめた個人的な活動がきっかけになっているのです。ただ、そこは素人の部活動とは訳が違います。お三方がプロとしてご活躍されている分野の能力を惜しげもなく「部活」に注力するのですから。

美しく暮らすということ

イベントの際に、制作秘話を語って下さったのですが、まさかそんなことがあったとは!と思うような壮絶な事態になっていたこともあったようです。ですが、それこそプロのお仕事なのだとも思ったのです。それぞれが全力で妥協を許さずに、おいしさ、美しさ、可愛さを追求したからこそ、こんなにすてきな一冊が出来上がったのだと思います。

副題にもなっていますが、「365日」毎日が1ページ、1ページに詰まっています。季節の食材と料理やおやつの作り方。花のしつらい、花の名前、ブーケやリースの作り方。一年を通しての行事や、ハーブだけでなく花を食するという提案など、毎日の生活を彩ってくれるお話が詰まっています。花も料理も、小さな頃から大好きな私は、ただただ眺めているだけでも、とても幸せな気持ちになります。

そして、プレゼントにもとても喜ばれるご本だと思います。「365日」あるということは、好きな人たちのお祝い事の日もすべて載っているということです。お誕生日、結婚記念日、入学、就職祝いなど、記念日にメッセージを書いて送るというのも素敵なことではないでしょうか。

美しく暮らすということは、人それぞれ価値観が違います。そのひとつとして、この本は、花と料理、そして写真を通して、すばらしい暮らし方の提案をして下さっています。

二度とやってこない今日という日を、いとおしんで過ごすことの大切さに、改めて気づかせてくれる一冊です。

(文・大川愛)


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    現代生活で“帰るべき場所” ミナ ペルホネンのノスタルジー『Casa BRUTUS特別編集 ミナ ペルホネンと皆川明 完全版』
       

       

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    蔦屋書店 コンシェルジュ

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    大川 愛(食)

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    大川 愛(おおかわ・あい)

    二子玉川蔦屋家電、食コンシェルジュ。
    書店・出版社で、主に実用書や絵本の担当を経験。本に囲まれている環境が、自らにとって自然と感じる。

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