リノベーション・スタイル

<186>戸建てからマンションへ。サイズダウンしても狭さを感じない部屋

[A邸]
Aさん一家(夫38歳、妻38歳、長女12歳、猫6か月)
東京都立川市 築15年/57.42㎡/

Aさん夫妻は、新築一戸建てで買った建て売り住宅に住んでいましたが、5年ほど住んだ後に「やはり自分たちの好きなようにリノベーションしたい」と、住んでいた家を売却し、中古マンションをリノベーションしました。

戸建てからマンションへ移ったので、最初に部屋を見たときは「ちょっと狭いかな」と感じたそう。それでも購入に踏み切ったのは、リビングの窓から見える景色がすばらしかったから。遠くに富士山まで見える抜けの良さに感動し、「これなら大丈夫」と、購入を決めたのです。

そして今回、Aさんご夫婦からは三つの要望がありました。

1)LDKをなるべく広く使いたい
2)子ども部屋を作りたい
3)ネコが楽しめる部屋にしたい

<186>戸建てからマンションへ。サイズダウンしても狭さを感じない部屋

まずは、限られたスペースの中でLDKをなるべく広くするため、対面キッチンはあきらめ、壁つけに。主寝室はリビングの横に、ベッドがギリギリ入るだけのスペースでコンパクトにまとめ、圧迫感がないように、寝室の壁の上部を空けて造りました。

玄関から入ってすぐの個室は子ども部屋です。娘さんがご自分で選んだパープルにペイントしました。壁に色を塗るだけで雰囲気が一変しますね。

<186>戸建てからマンションへ。サイズダウンしても狭さを感じない部屋

三つ目は「猫が楽しめる部屋にしたい」という要望でしたが、設計当時はまだネコを飼っていませんでした。ご家族の中では「引っ越したらネコを飼おう!」と盛り上がっていたようで、ネコがまだいないうちから、ネコのための通路や扉などをあちこちに準備しました。Aさん家の中ではネコの位が一番高いようで……(笑)。部屋が完成しお引き渡しから半年後に、待望のネコを飼い始めました。実際にネコが通路を歩いたり、扉をくぐったりするたび、「わあ、通った!」とみんなで感動したそうです。

<186>戸建てからマンションへ。サイズダウンしても狭さを感じない部屋

実際は57平米のコンパクトな部屋ですが、リビングの窓の眺望に抜け感があり、奥様が収納上手なのに加えて、効率よく使えるようにリノベーションしているので、感覚としては65平米くらいの広さを感じます。

戸建てからマンションへサイズダウンしても、大切なのは空間の使い方です。メリハリのある空間の使い方をし、自分たちの暮らしをとても居心地のいいものにする好例ですね。

(構成・宇佐美里圭)

写真のつづきは、記事最下部のギャラリーでご覧いただけます。↓↓↓

PROFILE

石井健

「ブルースタジオ」執行役員
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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