ほんやのほん

リニューアル記念! コンシェルジュから本の贈り物(1)「おっ、と思う国の小説を」

年明けにご案内した、&wリニューアル記念「ほんやのほん」特別企画、『蔦屋書店 ブックコンシェルジュからあなたへ、ひと箱の贈り物』へのたくさんのご応募を、ありがとうございました。

いただいたご投稿の中から3人の方に、それぞれのご相談に応じてブックコンシェルジュが選んだ、3冊の本をプレゼントします。第1弾は、「英米の小説を読み飽きた」という東京都のたみこさんに、代官山 蔦屋書店の間室さんが選んだ3冊を、ご紹介します。
なお、この企画はご好評につき、今後も随時開催予定です。皆さまも、本のご相談をふるってお寄せください。(撮影・馬場磨貴)

「おっ、と思う国の小説を」

いつも面白く仕事の合間の息抜きとして、&wを拝読しています。
今回は『退屈をあげる』の本の紹介から、この企画を知りましたが、「ほんやのほん」で紹介された本は、かなりの確率で図書館で予約し、読んでいます。『四谷コーポラス』も同じ時代のコーポラスに住んでいるものとして、とても面白く(本も)読みました。

ちょっと古典文学をわかりやすく紹介されている本があれば、教えてもらえると面白いかもと思いますが、現状でも自分では目を寄せない分野が多いので、ほぅ、と思いながら楽しんでいます。

子どもの頃、江戸川乱歩から始まり、いわゆる推理小説の部類を読みあさり、英米の小説は飽きてしまい、ここ7、8年は北欧(主にミステリー)の小説に足を突っ込んでいます。ですが、その北欧も入手できる範囲はかなり読みつくしているので、おっ、と思う国の小説を読んでみたいです。
これからも楽しみにしています。

いけのべたみこさん 47歳(東京都)

文学コンシェルジュ・間室道子さんからのメッセージ

驚くって、いいですよね。今は皆、下調べに走り、手のひらサイズの画面で何でも知ってる気分になるけど、景色が横にスライドするだけ。広がる、深まるは本ならでは。さあ、驚きが待つ3冊の扉を開けてください!

音楽的文体がスタイリッシュ
『コールド・コールド・グラウンド』

リニューアル記念! コンシェルジュから本の贈り物(1)「おっ、と思う国の小説を」

『コールド・コールド・グラウンド』 エイドリアン・マッキンティ ハヤカワ文庫 1080円

本書の舞台は80年代の北アイルランド。テロや宗教対立が背景にあるミステリーは暗く重々しいものがほとんどだったけど、本書はものすごくスタイリッシュ。なにせ書き出しが「暴動はいまやそれ自身の美しさをまとっていた」なのです。音楽的文体でスマートに進むこの作品は、推理小説としても若き刑事の成長物語としても素晴らしい!

不思議と驚きの短編集
『世界堂書店』

リニューアル記念! コンシェルジュから本の贈り物(1)「おっ、と思う国の小説を」

『世界堂書店』 米澤穂信編 文春文庫 832円

中国生まれの台湾人、オーストリア、ウルグアイ、清代の中国、ギリシャ、フィンランドなど、ミステリー作家・米澤穂信さんが世界から集めた不思議と驚愕(きょうがく)の短編集。よくぞこんな話をご存じで!と感心しきりです。おススメはミシガン州の女性作家の、まさにタイトルどおりのことが起きる「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」。

誰も知らない国といえば……
『カッコーの歌』

リニューアル記念! コンシェルジュから本の贈り物(1)「おっ、と思う国の小説を」

『カッコーの歌』 フランシス・ハーディング 東京創元社 3564円

誰も知らない国の話としてファンタジーも1冊。舞台は20年代の英国で、溺れた11歳の姉、敵意を見せる9歳の妹、姉の体の異変…。本書はこのあと非常に変わったものが主人公になって進みます。「いい子」ではなく、歪(ゆが)んでいるけどこうするしかなかった子供たちに何とかして救いの手を差し伸べる。それもまたファンタジー、と新鮮な感動が湧く傑作。

 

PROFILE

リニューアル記念! コンシェルジュから本の贈り物(1)「おっ、と思う国の小説を」

間室道子(まむろ・みちこ)
代官山 蔦屋書店の文学コンシェルジュ。テレビやラジオ、雑誌でおススメ本を多数紹介し、年間700冊以上読むという「本読みのプロ」。お店では、間室手書きPOPが並ぶ「間室コーナー」が人気を呼ぶ。

PROFILE

蔦屋書店 コンシェルジュ

12人のブックコンシェルジュの皆さんに、
そのとき、一番おすすめの本を週替わりで熱くご紹介いただいています。
●代官山 蔦屋書店
間室道子(文学)
●二子玉川 蔦屋家電
岩佐さかえ(健康 美容)/大川 愛(食)/北田博允(文学)
嵯峨山 瑛(建築 インテリア)/中田達大(ワークスタイル)/松本泰尭(人文)
●湘南 蔦屋書店
川村啓子(児童書 自然科学)/重野 功(旅行)/羽根志美(アウトドア)
八木寧子(人文)/若杉真里奈(雑誌 ファッション)

彼女には、誰かを思いやる体力があるのだ。<br>『私に付け足されるもの』

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コンシェルジュから本の贈り物(2)「高校のクラスの生徒へ~背中をそっと押してくれる本を」

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