3月の特集『おくりもの』

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

3月の特集は『おくりもの』がテーマ。大切な人に、愛する人に、自分へのご褒美に、おとなりさんに。
ありがとうだったり、ごめんねだったり、おめでとうに、旅のおみやげに、ほんのきもちを……。相手の喜ぶ笑顔を思い描くのが、なによりのモチベーション。もらって幸せ、おくって幸せな「おくりもの」の話をあの人に聞いてみよう。
数々の雑誌や書籍などで活躍されているスタイリストの伊藤まさこさん。美しさやかわいらしさを取り入れた、さりげないセンスが光る伊藤さんに「おくりもの」のお話を伺いました。

大切な人へおくるなら

「いろんなシーンがあると思いますが、大切な人へのおくりものは、きちんとした印象に見せたいから、箱や缶入りのものにすることが多いかな。おくりものをえらぶ店は、並ぶものはもちろん、ラッピングやお店の雰囲気まで、すべてが好きであること。私自身がいただいてうれしいものがある店をえらびます」

そして、伊藤さんが最初に考えるのは受け取る相手のこと。その人の生活空間の中にあっても、シンプルで主張しない「おくりもの」にしたいと心がけています。それは、ものだけではなく、箱に至るまで。

「この、DEAN & DELUCAと一緒に作った「3種のジャムとスプーン形のクッキーを詰め合わせたギフト缶」は、私のイメージ通り。子どもも大人も、女性も男性も、みんなに喜んでいただける味、そして見た目。食べ終わったあとも、缶を何かに使える、という楽しみもあります」

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

シンプルなデザインのシルバーの缶は、贈る相手を選ばずあらゆるシーンで活躍しそうです

「3種のジャム&スプーンクッキーのギフト缶」は、昨年の春先くらいから、伊藤さんとDEAN & DELUCAの担当者と「せっかく一緒に作るのであれば、こんなのがあったら面白いよね」と、お互いに作りたいもののイメージをふくらませて形にしていったという。会議室で真剣に売れるものを考えるのではなく、何げない会話を重ねて作られました。

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

DEAN & DELUCAオリジナルのマンゴー&バナナ、キウイ&シャルドネの人気商品に加え、今回のために開発したイチゴ&ハーブのジャム3種類がセットに。クッキーは、バターがしっかりきいた風味豊かなプレーンとココアの2種類。どの組み合わせでもおいしいく楽しめます。

伊藤さんは、最初にクッキーとジャムの入ったシルバーの缶をみて、DEAN & DELUCAっぽいなと思いました。というのも、スタイリストになりたてのころ、シンプルなデザインを気に入って買った、DEAN &DELUCAのシルバーのランチボックスを、いまも使っているから。

シンプルなデザイン缶の中には、DEAN & DELUCAオリジナルのマンゴー&バナナ、キウイ&シャルドネと、今回のために作ったイチゴ&ハーブのジャム3種類と、バターがしっかりきいたプレーンとココアのクッキーの2種類がセットに。本物のスプーンのように、クッキーでジャムをすくって食べる、「ちゃめっ気」たっぷりの遊び心が詰まっています。

「大切な人との、おいしくてたのしい記憶になったらうれしいですよね!」

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

伊藤まさこさんと「ほぼ日」がいっしょにつくるネットのお店「weeksdays」とDEAN & DELUCAが一緒につくった「3種のジャム&スプーンクッキーのギフト缶」4,860円(税込み)

いろいろと乗り越えてがんばってきた、自分へのご褒美に

「だんだんと見えないものにお金をかけるようになってきました。若かった頃は、もっと着飾る方向に気持ちが向いていたんですけれどね」と自然体で軽やかな笑顔で話す伊藤さん。特に肌に近い下着や、直接触れることの多いタオルは、今までより少し奮発してえらんでいるのだとか。

「肌に触れた時の質感や肌ざわりの第一印象を大切にしています。あ、これ好きだな、というような」

そのタオルは、伊藤さんが最近「ほぼ日」で立ち上げた「weeksdays」のもの。「伊藤さんがすきなものを作るといいよ。その気持ちを大切に」と糸井さんにも言われて、本当に作りたいと思うものだけを作っているという。それだけに、伊藤さんのこだわりが目いっぱい詰まっているものばかりです。

「『weeksdays』で作ったタオルは、外国のホテルで使うような、しっかりしたものをコンセプトにした『さっぱり』と、ぬいぐるみのような、メレンゲのような、ふっかふかにやわらかい『ふかふか』の2種類。私は、その日の気分や肌の調子によって使い分けています。『ふかふか』は本当にやわらかくて、ぬいぐるみを抱いているような感覚になりますよ」

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

weeksdays タオル「さっぱり」と 「ふかふか」(2種類)バス 5,400円、フェイス 2,376円(税込み)

もらってうれしい「おくりもの」

「時々、会う方ですが、いつもポケットにかわいいお菓子が入っていて、『はいっ』て渡してくれるんです。それがとてもさりげないし、おいしいし。本当にちょっとしたことだけれど気が利いているなぁと感心するんですよ」

伊藤さんというと、おしゃれなものや、おいしいもの、ステキなお店や、憧れのライフスタイルを体現している、そんなイメージを持っている人も多いのでは?

「スタイリストというものをえらぶという仕事柄、私に物をおくるのは緊張するとよくいわれます(笑)。でもどんな『おくりもの』も、選ぶ時に私のこと考えてくれたんだと思うと、その気持ちがすごくうれしい」

伊藤まさこさん「大切な人との、おいしくて、たのしい記憶に」 

「おくりもの」のマイルール

「おくりものえらびは、自分がもらってうれしいもの。それから相手に気を遣わせないことも大事。お返しせねばと気を遣わせてしまったら、かえって悪いですものね」

おくったりおくられたりには、相手を気遣う気持ちや、思いやる気持ちが隠れていて、一方的ではない幸福感があります。

「おくりもののやりとりを通じて、人との関係が深まっていくのは何よりうれしいこと。
時々、おくった相手から『あれからすごく好きになって、私の定番になったのよ』なんて言われたりすると、ああ贈ってよかったなと思います。そしてまた誰かに何かをプレゼントしたくなるんですよね」

(伊藤まさこさん撮影・馬場磨貴 文・&編集部)

>>福田春美さんの「おくりもの」のお話はこちら

伊藤まさこ

スタイリスト

文化服装学院を卒業後、インテリアスタイリストのアシスタントとして働く。料理家の単行本の仕事がきっかけで、独立後は料理専門のスタイリストに。スタイリングに私物を使っていたところ、その類まれなるセンスが編集者の目に留まり、本を出版。著作に『おべんと探訪記』(マガジンハウス)、『おいしい時間をあの人と』(朝日新聞出版)、『おいしいってなんだろ?』(幻冬舎)など、多数。

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