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「時代と文化超えて」新進作家アート展 ドリス・ヴァン・ノッテンの依頼

「時代と文化超えて」新進作家アート展 ドリス・ヴァン・ノッテンの依頼

ドリス・ヴァン・ノッテン(濱千恵子氏撮影)

パリ・コレクションで活躍するデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンが、日本の新進アーティストに制作を依頼した美術作品展が、東京都品川区の原美術館で29日から開かれる。欧州の歴史的な絵画に着想を得て、若手が新作に挑む。

ヴァン・ノッテンは「古い西洋のバロックスタイルと日本の最新アート。時代も場所も違うそんな文化の対話がいま必要なのでは」と話す。

作品展は、ドリス・ヴァン・ノッテンの東京・青山にある旗艦店の開店10周年を記念するもの。開店当時から店に飾る17世紀の画家エラルート・デ・ライレッセの2枚の絵画を、安野谷昌穂(あのたにまさほ)と石井七歩(なほ)、佐藤允(あたる)が新たに解釈した作品が初めて披露される。3人は1980年代後半から90年代前半の生まれだ。

「時代と文化超えて」新進作家アート展 ドリス・ヴァン・ノッテンの依頼

エラルート・デ・ライレッセの作品

「私の出身地で活動の場でもあるベルギーの典型的な絵画を源に、日本の文化に根付いたものを表現してもらいたかった」とヴァン・ノッテン。「若手を支援し盛り上げることは、過去を未来につなげる意義があり、年長の私の仕事だと思うから」とも。

会場には、3人の作品のほか、元となったデ・ライレッセの絵画や2009年に同じ趣旨で制作された堂本右美や蜷川美花らの作品4点も展示される。

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蜷川実花の09年の作品

ヴァン・ノッテンは日本らしさにこだわった理由について、「世界がネットの普及などでひとつになった半面、人々は自らのアイデンティティーを再び探し始めている。私たちは誰? どこから来て、どこへ行くの? との問いに古くからの技は応えてくれると思う」と語った。

「INTERPRETATIONS,TOKYO 17世紀絵画が誘う現代の表現」展は31日までの3日間。
(編集委員・高橋牧子)

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