ヒナをだっこ? ワニを食べる? カカドゥ国立公園の不思議な野鳥たちPR

オーストラリアの北部に位置するノーザンテリトリーには、ウルル(エアーズ・ロック)を中心とした中央部の広大な砂漠地帯、壁画などが残されている独特なアボリジナルの歴史と文化など様々な魅力があるエリアだ。

ヒナをだっこ? ワニを食べる? カカドゥ国立公園の不思議な野鳥たち

様々な楽しみ方の中で、豊かな自然に暮らす野鳥との出会いもそのひとつ。

「ノーザンテリトリーは、野鳥が多い地域。ペットとして人気のオカメインコやセキセイインコは、実はノーザンテリトリーも原産地なんです」

そう語るのは、オーストラリア在住の野鳥ガイド、太田祐さん。15年以上もオーストラリアで野鳥の撮影や調査を行っており、オーストラリアでただ一人の日本人専門の野鳥ガイドだ。

なかでも太田さんがおすすめするのは、ノーザンテリトリー北部のカカドゥ国立公園。300種類以上の鳥が生息しており、世界からバードウォッチャーが集まるスポットだ。

「カカドゥ国立公園は鳥にとって住みやすい環境なんです。湿原、砂岩でできた断崖など地形も鳥の生活に適していますし、赤道近くで常に温暖で一年中えさとなる花や虫がいますからね」

働きもののパパ「トサカレンカク」

ヒナをだっこ? ワニを食べる? カカドゥ国立公園の不思議な野鳥たち

ではカカドゥ国立公園で見られる代表的な鳥を紹介しよう。

まずはトサカレンカク。長い足の指が体重を分散させるため、不安定な水草の上を歩き回ることができる。

「真っ赤なトサカでちょこまかと動いているので、見つけやすいです」

トサカレンカクは1羽のメスに対し、相手のオスが複数いる「一妻多夫」の鳥。水草でせっせと巣を作るのも、卵を温めるのも、孵化(ふか)してからヒナを育てるのも全てオスの仕事だ。また翼が特殊な構造になっており、ヒナを抱きかかえることができる。これにより身を隠す場所のない水草暮らしでも、外敵や風雨から子どもを守れるのだ。

ワニを食べてしまう「スマトラサギ」

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その大きさと希少さから有名なのがスマトラサギ。

「この巨大な鳥、小さいワニを食べる姿も目撃されています」

スマトラサギはノーザンテリトリーのほかには、インドネシアやパプアニューギニアなど限られた地域でしか観察できない。カカドゥでもたまにしかお目にかかれないので、特徴である低くうなるような鳴き声が聞こえたら、ぜひカメラを向けて頂きたい。

ゴージャスなコウノトリ「セイタカコウ」

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大きいといえばコウノトリの仲間、セイタカコウ。華やかな色と人間の子どもくらいある大きさで、カカドゥに住む鳥の中でも目立つ存在だ。翼を広げた長さは2メートル近くにもなる。

「赤や緑といったビビッドな色をしている水鳥は珍しいんです。鳥の世界では時々ありますが、メスのほうがオスより派手できれいなのも特徴ですね」

ちなみに巣も巨大なものを作るそう。身なりも住まいも豪華な鳥だ。

カカドゥのハンター「シロハラウミワシ」

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シロハラウミワシも人気の鳥。優秀なハンターで様々な獲物を捕まえる。

「魚、は虫類、水鳥などを食べます。オオコウモリなど小型のほ乳類を捕まえることもありますよ」

特にカカドゥ国立公園内に多く住んでいるので、狩りをしている姿も目撃できるかもしれない。

カラフルな小鳥「ムナグロヤイロチョウ」

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ムクドリくらいの大きさでかわいらしく、現地でも人気があるムナグロヤイロチョウ。

「ヤイロチョウは漢字にすると『八色鳥』。その仲間であるムナグロヤイロチョウも、名前のとおりカラフルで美しい姿をしています」

ヤイロチョウの仲間は世界各地に生息しているが、藪に潜んで暮らす習性を持つので簡単には見つからない。だがカカドゥ国立公園では比較的よく姿を現してくれる。

 

人気のあるカワセミも見られる

ルリミツユビカワセミ

ルリミツユビカワセミ

日本で愛されているカワセミも、カカドゥ国立公園でおなじみの顔だ。水中に一直線に飛び込んで、小魚やザリガニなどを捕まえるカワセミ。潜水するタイミングでは、目に膜をはって水が入らないようにするそうだ。

「ルリミツユビカワセミは、日本にいるカワセミに近い大きさですね。ヒメミツユビカワセミはくちばしの先端から尾の先までで11センチメートルと、世界最小クラスのカワセミです」

ヒメミツユビカワセミ

ヒメミツユビカワセミ

 

船で野鳥に接近して観察

カカドゥ国立公園では、「イエローウォーター・リバークルーズ」という船上から鳥や動物を観察できるコースがある。

日本では、遠くから望遠レンズで撮影するイメージのバードウォッチング。だがこの船でなら鳥に至近距離まで近づけるという。

「鳥は陸上から近づくと逃げてしまいますが、水上で近づくとなぜか逃げない。時間が決まっていることもあり、この船は危険がないと分かっているのでしょう」

船上では鳥を発見したらガイドが教えてくれ、できる範囲で船を野鳥に近づけてくれる。

イエローウォーター・リバークルーズでの撮影

イエローウォーター・リバークルーズでの撮影

ノーザンテリトリーだからこそ体験できるバードウォッチング

オーストラリアと日本の野鳥の違いとはなんだろうか?

「日本で見られる多くの鳥は、渡り鳥です。春の渡り、秋の渡りなどと言いますが、一年の間でどんどん見られる鳥が入れ替わります。一方、オーストラリアでは渡り鳥はほんの少しで、ほとんどが留鳥。だからお目当ての鳥を見られない時期というのが日本に比べて少ないです」

バードウォッチングのスタイルも、日本とオーストラリアでは雰囲気も方法も違う。オーストラリアでは周囲に人がいないので、理想的な角度で好きなだけ撮ることができる。だが、やみくもに野鳥を探しても観察スポットが広いだけに効率が悪いので、太田さんのようなガイドに同行をお願いすることをおすすめする。

多彩な顔を持つノーザンテリトリーの旅だが、野鳥を切り口に自然の奥深さに触れるのも、またすてきかもしれない。

(文=山田静 写真=太田祐)

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壮大な自然と出会う オーストラリア ノーザンテリトリー

広大な空と大地の絶景、様々な自然遺産、野鳥や動物とのふれ合い――。オーストラリアの中央北部のノーザンテリトリーは、世界遺産のウルル(エアーズロック)を中心に、先住民のアボリジナル文化にふれたり、トレッキングやクルーズを体験したりと、地球の神秘とアクティビティーを楽しむことができます。また、ネイチャーリゾートだけでなく、グルメやショッピングも楽しめるエリアがあるのも魅力の一つ。ノーザンテリトリーで優雅な自然体験をしてみませんか。

特設サイトをご覧ください。

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