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サングラス、柔和に放つ個性 透け感がトレンド、角でシャープさも

日差しの強い季節がやってくる。紫外線対策で効果的なのがサングラス。かつて日本では「キザ」「かっこつけ」といったイメージもあったが、実用品として需要が高まっている。定番の黒以外にも、多様な色や形のものが出ている。今年の注目は透け感のあるレンズやフレームだという。

サングラス、柔和に放つ個性 透け感がトレンド、角でシャープさも

(左)セリーヌ、(中)トム・フォード、(右)ミュウミュウ

2019年春夏のパリやニューヨーク・コレクションでのサングラススタイルを見ると、セリーヌはレトロでスポーティー、トム・フォードは大きめで、存在感があった。ミュウミュウはリボンやクリスタルをあしらった。

ケイト・スペードクリスチャン・ディオールは、透け感のあるフレームを使う。
眼鏡の製造・販売大手ルックスオティカの日本法人によると、この「透明感のあるフレームやレンズ」は今年のトレンドで、スポーティーなファッションとも相性がいいという。形は多角形や大きめの四角が増えてきた。角があるとシャープに見えるという。SNS映えするハート形なども人気だ。

サングラス、柔和に放つ個性 透け感がトレンド、角でシャープさも

(左)ケイト・スペード、(右)クリスチャン・ディオール

<ショーの写真は大原広和氏撮影>

相手に見える目、もたらす安心

日本のアイウェアブランド、アヤメは2010年の創業。早くから色の薄いカラーレンズを提案してきた。独自のカラーも多く、レンズは70色以上。デザイナーの今泉悠は「色の薄いレンズなら相手にも目が見えて安心感を与えられる」。サングラスの威圧感を軽減しようと、フレームに丸みを持たせるなどして柔らかい印象にしている。

サングラス、柔和に放つ個性 透け感がトレンド、角でシャープさも

アヤメ

日本人の顔に合う独自のノーズパッドを開発し、世界的に信頼されている眼鏡の産地、福井県鯖江市の職人らとタッグを組む。今泉は「精巧な作りが鯖江の強みだが、後継者不足の問題もある。どれだけ職人に仕事を与えられるかを意識している」と話す。

伊勢丹新宿店では、約30ブランドの600種類ほどをそろえる。「自分に似合うサングラスが知りたい」というニーズの高まりから、選び方を助言する「アイウェアコンシェルジュ」を今年から常設した。

コンシェルジュの原田美樹さんによると、客は30~40代の女性が多く、「子どもと公園で遊ぶ」「海外旅行に行く」など、ライフスタイルや用途を聞いて提案する。一般的に、顔の輪郭が丸い人には四角い形、面長の人には縦幅が長いものが似合い、フレーム上部と眉の形がリンクするものが良いという。

同店で婦人雑貨の仕入れなどを担当する小林嵩(たかし)さんによると、日本はオーストラリアなどに比べサングラスの購買率が10分の1程度で、香港と比べても低い。一方で若年層を中心に伸びているといい、「バッグや靴のように、色々なものを楽しんでほしい」と話す。

矢野経済研究所によると、2016年の国内のファッションアイウェア小売市場は前年比4・1%増。サングラスは「消費者の需要増も手伝って活発なマーケットとなっている」と分析している。(神宮桃子)

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