きんゆう女子。お金の学校

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

こんにちは。
金融ワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」を運営している鈴木万梨子です。

前回は、老後資金2000万円不足で話題になった金融庁の報告書や最新キャッシュレス事情など、女子会で話題になったテーマをお話ししました。

私たちの女子会は、ただおしゃべりをして終わる会ではなく、「自由で等身大に生きる」ということをコンセプトに、自らの金融リテラシーを上げて、自分の判断軸をつくることをミッションとしています。
そのため、「何がリテラシーの向上に大切なのか?」といつも考えながらコミュニティー運営をしているのですが、最近まだまだ足りていないと思ったことがありました。それは「金融業界のビジネスモデル=収益の仕組み」についての理解です。

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

なんとなくわかっているつもりでも、実はよくわかっていないケースがたくさんあります。理解することができれば、より自分にあったサービスや金融機関を選べるのではないかと思います。
そこで、今回から金融業界の主なビジネスモデルについて書いていきたいと思います。

まずは、「ビジネスモデル」という言葉からみていきます。いろいろな場所で聞きますが、具体的にはどういったことを指しているのでしょうか。例を挙げて考えてみます。

花屋さんのビジネスモデルはどうでしょうか。市場などでさまざまな花を仕入れてきて、法人や一般のお客さんに販売することで売り上げを立てていますよね。これらは「小売りモデル」と呼べると思います。仕入れと売り上げの差額が儲(もう)けになっていきます。

フリマアプリはどうでしょうか。こちらではユーザーが集まる「場所」を提供し、売る人と買う人を仲介します。売買が成立した際には利用料などという形で手数料を取っています。こちらは「マッチングモデル」と言えます。売る人だけから手数料を取る場合や両方から取る場合など、売り上げを上げるポイントがさまざま想定できますね。

このほかにも音楽配信サービスなどのサブスクリプションモデル、メディアの広告モデルなどもありますよね。つまりビジネスモデルとは、売り上げや利益を出す「仕組み」のことだといえると思います。

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

私たちのコミュニティーではどうでしょうか。
まずは、女子会や主催イベントへの参加費が収入として挙げられます。それに加えて金融機関に女性にやさしい企画やデザインを提案したり、メンバーの声を元によりよい商品を立案・提案したりすることも大きな柱となっています。複数のビジネスモデルで運営することができています。

自分たちのビジネスモデルを改めて振り返った上で、金融業界のビジネスモデルを理解しようとすると、そもそも「誰のためのサービスなのか?」ということに行き着きました。このことをしっかり考えることができれば、リテラシーの向上につながり、やがて自分の判断軸を身につける助けになるのではと考えています。

まずは銀行のビジネスモデルを考えてみます。一般的な銀行の役割や仕組みを示した下図で、そのヒントが見えてくるかもしれません。

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

参考・引用元:「おカネのミカタ」、イラスト作成:きんゆう女子。

銀行の仕事は、下記のように大きく3つに分けられます。
① 会社や個人からお金を預かる
② ①で預かっているお金を貸し出して利息を得る
③ お金を移動させて手数料を得る

以前の記事では、②・③に関連するお金の運用について学びました。つまり、「お金を貸すこと」と「お金を移動させること」で収益を上げているということがわかります。一般的には、それらが大変な場合は値段(つまり利息や手数料)が高くなり、簡単な場合は逆に安くなるといわれています。

たとえば、他の銀行への振込は自行同士のときよりも手間がかかるので手数料が高く、インターネット振込よりも窓口振込の方が人件費の分、手数料が高いということが挙げられます。

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

銀行のサービスを利用するときに、このようなビジネスモデルを理解していると、お金を借りる時の利息や手数料がなぜ発生するのかよくわかり、より敏感に感じられるのではないかと思います。逆に考えれば、工夫次第で手数料を安くしたり、無料にしたりすることもできることがわかります。

たとえばネット系の銀行では、振込手数料やコンビニATMの利用料を終日無料にしているところがありますよね。あるいはスマホで決済するとポイントがたまるところ、お金を借りても一定期間内に返せば利息がかからないケースなんかもあります。手数料が少しでも安くなることは私たちにとっては良いように思いますね。

一方で「なんでもおトクで安い」という判断軸だけでよいのかなという疑問も生まれてきます。そもそもそのサービスを利用することが必要なのかどうか、それは自分の生活スタイルに合っているか、そのようなことを考えて判断するリテラシーが必要になってくると思います。みなさんは、どのように金融機関のサービスを選んでいますか?

次回は、身近な保険に関するビジネスモデルについて書きたいと思います。

PROFILE

鈴木万梨子

TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長。獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイトを立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。

<38>金融庁の年金報告書、もう少し読みやすくなったらいいですね。

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