リノベーション・スタイル

将来の住み替えの可能性を残し、今の暮らしも充実させて

Hさんご家族(夫38歳、妻39歳、長女9歳 長男4歳)
東京都大田区 75.78平米/築19年/総工費1162万円  ※別途施主持ち込み有

オーガニックコットンの子供服の通販会社を営んでいる、Hさんご夫婦とリノベーションの出合いは偶然でした。会社のある代官山で、子ども連れで参加できるイベントを探していたところ、私たちブルースタジオのイベントを見つけたそうです。

これまで東京都内で引っ越しは12回。家具やインテリアに興味はあったけれど、リノベーションはそれほど詳しくなかったし未経験。それが、イベントに参加して、「リノベーションっていいかも!」とピンときて、13回目の引っ越しにつながりました。

物件選びのお手伝いもしたのですが、希望の場所は元々住んでいた東急多摩川線沿線の蒲田に近いエリア。お子さん2人の保育園、小学校が変わらないことが条件でした。このエリアは、会社のある代官山へのアクセスも良く、不動産価格がリーズナブル。75平米、築19年のマンションが、都心ではなかなか買えないような価格で見つかりました。

今回のリノベーションのポイントは、リビング・ダイニング、そしてキッチンを広くすること。新築のときの間取りは3LDKでしたが、リビング脇の和室をなくし、2LDKにしてリビング・ダイニングを広げました。

将来の住み替えの可能性を残し、今の暮らしも充実させて

キッチンに面した扉の向こうは子ども室。室内窓があり料理をしながら中の様子が見える

子育て世代にとって、子どものためのスペースをどうするかはリノベーションの要になります。リビング・ダイニングを広くしたのは、子どもたちが自由に遊べるようにしたかったからで、ハンモックやターザンロープのある楽しいスペースになりました。「キッチンに立っていても、子どもたちが遊んでいる姿が見えます。リビング・ダイニングを広くし、キッチンもひと続きにしたので、家族がいつも同じ空間にいられていいですね」と奥さま。

将来の住み替えの可能性を残し、今の暮らしも充実させて

キッチン脇にとりつけたハンモックとロープ。料理を待つ間に子どもが遊ぶことも

また、リビング・ダイニングのもう一つの希望は、Hさんが持っていたビンテージ家具をインテリアの主役として、置けるようにしたいとのこと。すてきな家具がサマになる、おしゃれなスペースにもなりました。

今回のような築浅の物件は、今の暮らしと元々の間取りがかけ離れていないので、大きな変更をしなくてもいいというメリットがあります。また、一方で、設備や配管などの配置の都合で、間取りの変更がしにくいというデメリットもあります。その両方を踏まえて、間取りを大きく変えずに、今の暮らしに合わせたリノベーションをしました。

将来の住み替えの可能性を残し、今の暮らしも充実させて

間取り

実はHさんご夫婦は、「子どもたちが成長したときに、住み替えをする可能性も残したい」とおっしゃっていました。個性的なリノベーションをしてしまうと、将来、賃貸や売却が難しいことがあります。でも、今回の既存の間取りを大きく変えずに、より暮らしやすくしたリノベーションなら、住み替えもスムーズなはずです。将来の選択肢を残すことも、これからのリノベーションだと思います。

Hさん夫婦にきく
リノベーションQ&A

1 リノベーションをして生活が変わりましたか?

変わりました! 収納をたくさん作ってもらって、とても良かったです。今までの家では、片づけてもおしゃれにならなかったのですが、今は収納にしまうだけで、スッキリしておしゃれになります。

そして、動線にこだわった家づくりをしたので、動きがラクになりました。暮らしていて、ストレスがなくなりましたね。

2 リノベーションして想像以上のことはありましたか?

水周りを広くしたいと希望し、廊下に洗面台を2つ設置してもらいました。使いやすいし、忙しい朝などにも便利です。玄関の下駄箱も広くしてもらい、靴が全ておさまったのも良かったですね。

フローリングは無垢(むく)材にしたのですが、意外にお手入れが大変だなと思いました。また、壁は塗装なので、思ったよりも傷がつくなという印象です。

3 リノベーションのプロセスで楽しかったことは?

毎回、楽しかったです。設計の方に自分たちの希望を相談したり、素材を選んだりすることもよかったです。今まで、引越しは12回しましたが、家づくりから参加したのは初めてです。洗面台を2つにしたり、リビングや寝室の入り口をアーチ型にしたり、リノベーションならではの作る醍醐味(だいごみ)を味わいました。

将来の住み替えの可能性を残し、今の暮らしも充実させて

ゆったりと朝の支度ができるよう洗面は2つ

(構成・文 大橋史子)

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PROFILE

石井健

「ブルースタジオ」執行役員
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
http://www.bluestudio.jp/

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