きんゆう女子。お金の学校

<40>金融業界のビジネスモデルを理解しよう②

こんにちは。
金融ワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」を運営している鈴木万梨子です。

この3連休、話題の『新聞記者』という映画を見ました。現代の政治と報道がテーマで、女性新聞記者と官僚の心の葛藤がリアルに描かれていました。自分だったらどう思うかと考えながら観ていたら、あっという間でした。なかなかセンセーショナルな内容で、ラストシーンが一晩中頭から離れませんでした。
SNSで誰もが発信できる社会になった今、オンライン上で発信する危うさを改めて考えて知るべきだと感じました。また、発信されているたくさんの情報をどう私たちは受け止めるのか。とても考えさせられる映画でした。
ちょっと私には難しいテーマでしたが、ぼ〜っと生きていたら見逃すような社会が発しているさまざまなシグナルに、もっと敏感になりたいと思いました。

今回は、「金融業界のビジネスモデルを理解しよう」の2回目で、テーマは保険です。クレジットカードと同じくらい身近な金融サービス、保険。そのビジネスモデルを一緒に考えてみましょう。

<40>金融業界のビジネスモデルを理解しよう②

まず、基本の登場人物を紹介します。
保険は、病気やケガ、死亡することなどのリスクについて保険会社と契約する金融サービスです。別の角度から見ると、会員がたくさんいるグループに加入するともいえます。そのため保険商品を買った人を「契約者」あるいは「加入者」と言います。
ただ保険に加入した本人が恩恵を受ける人とは限りません。生命保険であれば亡くなった際に遺(のこ)された家族などに保険金が支払われますよね。そこで、恩恵を受ける人のことを、受取人といいます。

<40>金融業界のビジネスモデルを理解しよう②

参考・引用元:「知るぽると」、イラスト作成:きんゆう女子。

さらに複雑な点としては、保険を契約する人が、本人以外を対象にして契約することもできるのです。たとえば、会社がお金を払って保険を契約し、社長などに何かあった時に従業員にお金が支払われる、そんな保険もあります。この場合、契約者は会社という法人、被保険者は社長、受取人は従業員となります。
保険会社は、商品を作り、契約した人からお金を集めて管理したり、「何かあったとき」にお金を用意したりすることが主な仕事です。もちろん集めたお金はものすごい額になるので、機関投資家としてさまざまなところで運用もしています。

ここで保険会社のビジネスモデルについて考えてみます。
大きく分けると、下記の2つになると思います。
①保険商品から得られる収益
②集めた保険料で運用し、得られる利益

①は加入者から支払われた保険料から、経費や受取人への支払額を引いたものが利益になります。そう考えると、「もしも」が多く発生しない方が保険会社にとってはうれしいともいえますよね。あるいは起きる確率を正確に予測して、それに合わせた商品づくりをすることができれば安定したビジネスモデルができますね。

たとえば、医療保険であれば、みんなが病気にならずに健康な社会がキープできるのならば支払額が減るわけですから、積極的に健康でいることを推奨・支援する保険会社やサービスが最近増えているのも納得です。(サービスの例:健康診断結果を出すと保険料が安くなる。保険に入ると心と体の健康をサポートするサービスが使える。など)

②は、以前に書いた運用の回で学んだように、お金を動かすことで効率よくお金を増やす工夫をすることですね。加入者から預かった大事なお金ですから、なるべく安定して、しかも長期で運用することが求められます。保険会社は株式や債券、不動産、現金など、バランスよく投資しています。保険会社のホームページには、いくらをどのように運用しているかが書いてありますので、興味のある方はチェックしてみてください。

<40>金融業界のビジネスモデルを理解しよう②

金融のビジネスモデルについて調べていくと、収益と本来の企業理念や提供できる価値が絶妙なバランスでなりたっているように感じます。利益だけを求めるのではなく、保険商品という人々の生活に安心を提供できるサービスをしっかりと運営する、この両輪がうまく回って、会社が持続的に成長できることが大事だと気づきました。

さて、今回は保険商品そのものの仕組みを考えてみましたが、次回は保険を販売する時のビジネスモデルを考えてみます。ヒントになるのは旅行代理店の仕組みです。

PROFILE

鈴木万梨子

TOE THE LINE Inc. 代表取締役社長。獨協大学外国語学部フランス語学科卒。新卒でH.I.S.に入社し、法人営業として団体旅行の企画・営業・手配・添乗を担当し、海外を中心に約8千人にツアーを提供。起業を目指し2015年、金融系ベンチャーに転職。金融業界に入ったことでお金の知識のなさに衝撃を受け、「きんゆう女子。」を立ち上げる。2016年3月に起業し、Webサイトを立ち上げ本格的に「きんゆう女子。」をスタートさせる。旅と服をコーディネート・手配するサービス「FIT the Local」を企画準備中。

<39>金融業界のビジネスモデルを理解しよう①

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<41>金融業界のビジネスモデルを理解しよう③

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