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自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

パリで7月初旬、オートクチュール組合に参加する宝飾ブランドなどの新作が発表された。希少な宝石を使った詩情豊かなデザインの傾向が強まり、地球環境に思いを寄せた、自然界からのモチーフが増えた。人気ブランドの新規参入もあり、活気が続いている。

動物・星・太陽…詩情豊か

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

(左)ショーメ、(右)カルティエ

ショーメは「天空」をテーマに、空の情景や星のまたたき、鳥などを表現した力作約90点を並べた。ダイヤモンドとオニキスを使ったツルのイヤリング(4850万円)は、セイロン産の計約17カラットのイエローサファイアを携えている。

動物のモチーフでは、カルティエのゾウの頭をかたどったネックレスやリング(価格未定)も心に残る。ブラウンやイエロー、オレンジなど様々なダイヤをふんだんに使って、リアルな表現に重きを置いている。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

(左)ブシュロン、(右)ヴァンクリーフ&アーぺル

昨年ブランド設立160周年を迎えたブシュロンは、アーカイブや本社のあるパリのヴァンドーム広場から着想した。雨上がりに輝く石畳を模したネックレスや、アイコンであるネコ形のダイヤモンドのリング(1020万円)などユニークな作品が多い。

ヴァンクリーフ&アーペルは、戯曲「ロミオとジュリエット」をテーマに夢のあるデザイン。物語に登場するザクロの木の実をイメージしたクリップ(2620万円)は、ローズゴールドやルビーなどで立体的に仕上げた。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

(左)ミキモト、(右)TASAKI

日本のミキモトは欧州の庭園をヒントに、庭に咲く花や動物、柵などを繊細なタッチで表現。大粒のピンクの天然真珠にダイヤやサファイアなどで門などをかたどったブローチ(4300万円)は、扉部分を開いてつけることもできる。

TASAKIは星から発想。計13・61カラットの大粒ブルートパーズを割ったような形のブレスレット(2千万円)など大胆だった。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

ピアジェ

ピアジェは太陽の光を思わせるネックレス(2億4408万円)を発表。イエローなどのダイヤモンド322個をちりばめた。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

シャネル

ブランドの伝統的な要素をアピールする例も。シャネルは、創始者が影響を受けた国「ロシア」がテーマ。写真のブレスレット(2億412万5千円)は、民族的な衣装ルバシカからヒントを得た。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

(左)ディオール・ファインジュエリー、(右)ルイ・ヴィトン

ディオール・ファインジュエリーは、様々なカットの色石を立体的に重ねたリング(5300万円)やイヤリングなど約100点をそろえた。

ルイ・ヴィトンのサファイアのネックレス(3707万円)は、幾何学的なブランドのロゴをダイヤで描いた。

自然界モチーフ 至高の輝き パリ、宝飾ブランドの新作発表

(左)メシカ、(右)エルメス (C)Maud Remy-Lonvis

今期は人気のグッチやネット販売で展開するネッタポルテも高級ジュエリー市場に参入。パリ発の新鋭メシカも、大粒ダイヤを9粒も配したネックレス(9600万円)など得意の作風の新作をお披露目した。

また、エルメスは東京で7月中旬にハイジュエリーの展示会を開催。鎖をモチーフにダイヤモンドなどをランダムに組み合わせたネックレス(9171万円)など自由自在なデザインが印象的だった。

全て税別で、ミキモトとTASAKI以外は参考価格。

(編集委員・高橋牧子)

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