高山都の日々、うつわ。

#3 夏の麺と沖縄のガラス。

 
#3 夏の麺と沖縄のガラス。

長かった梅雨が明けて、太陽の光が降り注ぐ夏がやってきた。
待ち焦がれていた夏だというのに、こうも暑いと朝からぐったり。
そんな日は早起きして、涼しい時間帯に軽くランニング。
体が汗をかくことに慣れてくると、だんだんと暑さにも慣れてくるから不思議。

#3 夏の麺と沖縄のガラス。
#3 夏の麺と沖縄のガラス。

少し早めの昼食に何を食べようか。
キッチンに立つのは好きだけれど、真夏はできるだけ火は使いたくないな。
そんなときに助かるのが素麺(そうめん)で、夏の我が家には欠かせないお助け食材。

ゆでてしっかりと冷水で締めた素麺に
トマトやキュウリなどの夏野菜とハーブをたっぷり。
タンパク質も一緒にとりたいから、ツナ缶も。
仕上げにナンプラーを少しとライムをキュッと絞ると、
ふんわりと南国の香りが漂って、暑い夏の空気にすごくよく合う。

#3 夏の麺と沖縄のガラス。
#3 夏の麺と沖縄のガラス。

器は沖縄を旅したときに手に入れた沖縄のガラスボウル。
当時は器を少しずつ集め始めてはいたものの、ガラスの器はまだ持っていなくて。
奇麗だな、欲しいなと思いつつもなかなか手に取れなかったのは、
大雑把な自分の性格が一番の理由。

きゃしゃで繊細なイメージのあったガラスの器。
でも、沖縄の工房で出会ったその沖縄のガラスはずっしりと重くて、
丸みを帯びたフォルムと厚みがなんだか頼もしい感じ。
これなら私の暮らしにもなじむかもしれない。
何より、沖縄のどこまでも青い海を思わせるブルーの縁取りが美しくて
迷わず持ち帰った。

じりじりと暑い東京の夏。
キンキンに冷やした真っ白な素麺と、鮮やかな夏野菜、緑いっぱいのハーブ。
透明のボウルに盛ると、断面に奇麗な色彩が透けて、とっても涼やか。
まるで沖縄の食堂で食べているような気分になれて、
ああ、やっぱり夏っていいな。
そう心底、思えた。

#3 夏の麺と沖縄のガラス。

今日のうつわ

沖縄県 おおやぶみよさんのガラスボウル
繊細だし、壊したらどうしよう……と、なかなか手に取れなかったガラスの器のイメージを変えてくれたのがおおやぶさんのガラス。誕生日プレゼントに彼女の箸置きをもらったのをきっかけに、沖縄を旅した際に工房を訪れました。厚みのあるガラスは耐久性があって、重ねて収納しても大丈夫。ガラスの器でも毎日気軽に使っていいんだと教えてくれた器です。

ライムとハーブは伊藤環さんの器です。

    ◇

写真 相馬ミナ 構成 小林百合子

PROFILE

高山都

モデル 1982年、大阪府生まれ。モデルやドラマ、舞台の出演、ラジオ番組のパーソナリティなど幅広い分野で活躍。フルマラソンを3時間台で完走するなどアクティブな一面も。最近は料理の分野でも注目を集め、2作目となる著書『高山都の美 食 姿2』では、背伸びせずに作る家ごはんレシピを提案。その自然体なライフスタイルが同世代の女性の共感を呼んでいる。

「高山都の日々、うつわ。」

丁寧に自分らしく過ごすのが好きだというモデル・女優の高山都さん。日々のうつわ選びを通して、自分の心地良いと思う暮らし方、日々の忙しさの中で、心豊かに生きるための工夫や発見など、高山さんの何気ない日常を紡ぐ連載コラム。

バックナンバー

#1 青いプレートとジャムトースト。
#2 雨の日の花しごと。
#4 旅と器のいい関係。

#2 雨の日の花しごと。

トップへ戻る

#4 旅と器のいい関係。

RECOMMENDおすすめの記事