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都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

夏本番、猛暑から逃れて、夏休みや週末ぐらいは、仕事も忘れ森の中で風や川のせせらぎを感じながら自然に身を委ねる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
昨今では、テントも道具もそろった手軽に快適にキャンプを楽しめるグランピングが人気です。
都心から2、3時間で行ける、いいとこどりの自然体験が味わえる施設をご案内します。
(企画構成・文 佐々木真純 写真 増永彩子)

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

オーナー中尾豊さん一家:左から、次女・恵さん、孫の司くん、オーナーの中尾豊さん、妻・弥生さん、三女・美鈴さん、孫・凪(なぎ)ちゃん、手前、孫・葵ちゃん、番犬・日向(ひなた)

家族経営の手作りキャンプで気軽にアウトドアを満喫
「FLORA Campsite in the Natural Garden」

南アルプス甲斐駒ケ岳と日向山の麓(ふもと)の森の隠れ家、グランピング施設「FLORA CAMPSITE」。たくさんの緑、澄んだ空気、おいしい天然水、満天の星はもちろんだが、最大の魅力は、家族経営ならではの親しみやすいおもてなしにある。

オーナー中尾豊さんの少年時代からのキャンプ好きが高じて、一家で東京からこの地に移住し、オープンした。だから、ここには長年、家族でキャンプをしてきた経験から学んだことが生きている。

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

レセプションに立つのは、次女・恵さんと三女・美鈴さん

かつてイラストレーターをしていた中尾さんは、30年ほど前に仕事で八ケ岳周辺に半年間ほど滞在していた。その時に出合った尾白川の美しさに魅せられて漠然と、いつか白州あたりで田舎暮らしをしたいと思っていたのだそう。

3人の娘たちも独立し、そろそろ夫婦で移住をと計画していたら、結婚した次女も、就職したばかりの三女も「面白そうなことを考えている父についてきたんです」というからすごい。

自分たちで斜面を切り開き段々にテントを張り、自生していた樹木に加え、目隠しとなるよう新たに植栽し、敷地を整えていった。こうして完成した4棟のテントはプライベート感があるので、隣に気兼ねすることなく家族や仲間たちとゆったりキャンプを楽しめる作りになっている。
 

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

奥のテントでくつろいだり、手前のダイニングで食事をしたりゆったりスペースのプライベート空間。常設のキッチンは充実した設備が揃(そろ)う

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

ホワイトガソリンのコンロは気温氷点下でも使用可能。お手本に調理してくれるのは妻・弥生さん

便利だけど、行き過ぎないホスピタリティー

「都会で働き、疲れた心身を癒やしにキャンプでも行こうかと思い立った時に、道具を買い揃(そろ)えたり、準備する煩わしさもなく、また何を持って行けばいいかわからない初心者でも、手間もなく手ぶらで来て満喫できる場所を目指しました」

テントの中には、ベッド、冷蔵庫、電源、サーキュレーターから、調理器具に調味料、食器まで何から何まで用意されている。唯一ないのは、食材のみ。それには理由があった。

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

地元産の花ズッキーニの肉詰め(右)の味付けは塩コショウのみとシンプル。ダッチオーブン(オプション1200円)で作る野菜たっぷりローストチキン(左)は、残ったら翌日カレーにして2度おいしい

「ほぼ全て揃ってますが、食材だけは自分たちで持ち寄るようにお願いしています。その土地に行くと必ず地の物がある。地元のスーパーや道の駅などに食材調達に出かけて、こういう場所にはこんな野菜があるのか、どうやって料理するんだろうと何か発見をしてもらいたい、土地の食材を知ってほしいという目的があるんです」

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お手製ロケットストーブに薪を縦に入れて火を起こす。煙突効果でご飯が早く炊けるのだとか

火起こし、たき火はキャンプならではの醍醐味(だいごみ)

キャンプでのメインイベントである調理。食材を調達することからスタートし、下ごしらえをして、いよいよ火を起こす。ここでは火起こしもライターなどではなく、ファイアスターターなど、あらゆる条件下でも使用できるキャンプ道具を用いて着火する。もちろん使い方のわからない初心者でも実演指導してくれるから安心。

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最近、たき火をするためにキャンプをする人も増えているという。炎の揺らぎを見つめるだけで自然と心が安らぐ

起こした火は、ダッチオーブンをかけたり、れんがを積み重ねたお手製のロケットストーブに分けて飯盒炊爨(はんごうすいさん)したりと大事に使っていく。調理を終え、自然の解放感の中で食卓を囲んで団欒(だんらん)、片付けの後は、たき火を見つめながら、ワイン片手に談笑する、静かな大人の時間。自然の中で過ごす時間は、忙しい都会での時間に比べてとてもゆったり流れているようだ。

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娘さんたちが選んだテントのインテリアは可愛い仕上がり

静寂に包まれる夜、自然の音で目覚める朝

「日中は暑いですが、朝晩は真夏でも20度前後で涼しくとても快適です。ただ、朝6時には、目覚ましをセットしなくても、鳥の鳴き声や、夏にはひぐらしの声で目覚めます。夜には虫やカエルの鳴き声など自然の音に耳を傾ける。雨天でもテントの中で聴く雨音は癒やしの効果があるのか、とてもよく眠れたというお客さんの声を耳にします」

夏の避暑もいいけれど、春や秋、冬のキリッとした澄んだ空気や雲ひとつない青空もまた格別だという。四季折々の自然に触れ、心身共にリフレッシュしに気軽にキャンプに出かけてみるのもいいかもしれない。

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白州・尾白FLORA Campsite in the Natural Garden

住所:山梨県北杜市白州町白須8813-2
TEL:0551-45-9164
メール :flora.campsite@gmail.com
営業時間:15~17時(チェックイン)11時(チェックアウト)
宿泊料金:平日 15,000円~、土日祝日 2名 17,000円~ トップシーズン 22,000円~、ハイシーズン 26,000円~ (2名)※定員 8名まで(子供を含む)
定休日:火・水 (冬季 : 火・水・木)
https://www.floracampsite.com/

もっとラクしたい派におすすめの至れり尽くせりグランピング施設

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

秋川渓谷ふれあい広場 GLAMPING SITE

都心から1時間ほどで行ける、多摩川の支流、秋川の渓谷に建つ「ふれあい広場」では、手ぶらでバーベキュー(BBQ)とキャンプが楽しめる。寝具やアメニティー、BBQ器材が完備された3名~最大6名まで宿泊可能な大型テントを有する三つのグランピングサイトには、広々としたウッドデッキにジェットバス付きのタイプまであり、ラグジュアリーを存分に満喫。また、8月には、より優雅でぜいたくなアウトドア体験をかなえてくれる「KEIKOKU GLAMPING TENT」が新たにオープンした。

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

住所:東京都西多摩郡檜原村3186
TEL:042-550-0147
受け付け:渓谷BBQ 東京都あきる野市乙津789
営業時間:チェックイン14~18時、チェックアウト11時
宿泊料金:ベーシック 22,000円~ ミドルシーズン 28,600円~ ハイシーズン 35,200円~(2名 ※定員はテントにより異なる)
http://fureaihiroba.tokyo/


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ビオリゾート ホテル&スパ オーパークおごせ

埼玉県・越生町に8月にリニューアルオープンする「オーパークおごせ」は、キャンプだけでなく、バーベキュー(BBQ)、お風呂まで楽しめる複合リゾート施設。6棟のグランピングキャビンにはベッド、ミニキッチン・冷蔵庫からシャワールーム・洗面台、ウッドデッキまで備え付けられており、アウトドア初心者でも快適に過ごせる。他にも、グランピングテントに加え、まるで森の中に浮いたような非日常の感覚が味わえるフロートドームテントも登場。グランピングキャビンの宿泊には特製BBQディナーと朝食がセットなので、気軽にキャンプ体験できるのがうれしい。

都心から3時間以内で行ける。自然に涼を求めて、グランピングに出かけよう

住所:埼玉県入間郡越生町上野 3083-1
TEL:049-292-7889
営業時間:10~22時(最終入館 30分前まで)
宿泊チェックイン 16時 チェックアウト10時~11時
宿泊料金:フロートドームテント 8,000円~ グランピング テント 7,000円~ キャビン 30,200円~
https://opark.jp/

思いついたら作ってしまう、楽しい時間 「羊毛フェルト作家」の手しごと

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