リノベーション・スタイル

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

 
【MARGIN】
Hさんご家族(夫40歳 妻43歳 長男2歳)
神奈川県横浜市 102.92平米 築25年

リノベーションの一番最初のきっかけは、新婚旅行で行ったフィンランドでした。Hさんご夫婦は、宿泊したヘルシンキのアパートメントホテル「アーランコティ」が気に入り、いつかこんな家に住みたいと思ったそうです。合理的で機能的、そして美しいこと。これらが共存していることに、2人で感銘を受けたのです。

そして数年後、選んだマンションは都心から少し離れた郊外の、丘の上にありました。家でゆっくりくつろぎたかったので、視線の「抜け感」と「広々した空間」が欲しいと考え、「それなら郊外の高台に」となったそうです。

共働きでお子さんがいる家族は、便利な都心の家をセレクトしがちですが、それでは広さや抜け感は難しいもの。お二人にとってゆっくりくつろぐためには、この2点は優先事項だったのです。

100平米ある広々とした空間と窓からの抜け感は気持ちいいのですが、元々の間取りでは、部屋が小さく区切られていてその抜け感が感じられなかったのです。そこで、どの場所からも空の広がりを感じられるリノベーションプランを提案しました。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

キッチンからLD方面を見る。リビングの窓際にもカウンターをつくった

完成した家は「どこに立っても展望台」。外を見ながらくつろげる場所が、家中にたくさんあります。

例えば、リビングの一角に窓に向かってカウンターを作り、お茶を飲んだり仕事をしたりする場所に。また、寝室の脇に一段高くした見晴らし台のような小さなスペースを作り、椅子を置いて寝る前に夜空を眺める場所に。

家が居心地よくなったので、「週末は家で過ごすことが多くなった」「オンとオフがはっきりし、気分転換しやすくなった」と、お二人は口をそろえました。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

寝室の脇にはインナーバルコニーが。ここでも外を眺めてくつろぐことができる

さらに、忙しい毎日を助ける工夫として、アパートメントホテル「アーランコティ」を参考にし、合理的で機能的な設備にしています。ものはなるべくしまいたいと要望があったので、持ちものの量を調べてもらい、収納プランを作りました。

例えば、玄関には大容量の収納を作り、ここには靴や傘、ベビーカーはもちろん、まとめ買いしたストックの置き場にもなっています。どうしてもまとめて買い物するので、帰宅したらすぐ置ける場所は重宝しているそう。また、キッチンは、オーブン、食洗機、冷蔵庫などの家電がビルトインされ、スッキリして機能的です。家全体で同じ広さの分譲住宅に比べて、4~5倍の収納スペースになりました。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

黒い天板がスタイリッシュなキッチン

ところで、キッチンに設置した食洗機はスウェーデンのアスコのもの。スウェーデンでは手間を省くことと水道代・電気代節約のために、1日分の食器をまとめて洗うことも多く、日本製に比べて大容量なのです。そんな北欧流の合理的なライフスタイルにも共感し、アスコの食洗機を取り入れることを決めました。

自分たちにとっての心地よさを考えて、あえて選んだ郊外の家。そこには心地よく、そして合理的で機能的な暮らしが実現されていました。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

リノベーション後の間取り

Hさんご夫婦にきく
リノベーションQ&A

1 リノベーションをして生活は変わりましたか?

変わりました! 洗面台を広くしてもらったので、朝の身支度が楽になりました。お互いに気を使って譲り合うことがなくなったので、ストレスが減りました。キッチンが使いやすくなったのも、いいですね。夫婦で一緒に料理することが増えました。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

青いタイルが印象的なサニタリー。洗濯機などは全て背面の扉の中に隠せるようになっている

2 一番気に入っている場所は?

やっぱりリビングダイニングです。日当たりもよく、空を見ながらくつろげます(Hさん)。
リビングの窓際に作ったカウンターですね。ときどき家でテレワークをしていますが、このカウンターを使います。仕事に集中しつつ、疲れて目をあげると空が見えてリラックスできます(奥様)。

3  リノベーションをして想像以上のことはありましたか?

必要以上に細かく区切らないで、広い多目的な空間になったのが、想像以上に快適です(Hさん)。
寝室とリビングの仕切りをガラスにしたので、ベッドに寝ているときも抜け感を感じます。ベッドから夜空が見えるんですよ。朝起きたときも空が気持ちよく広がっていて、目覚めもいいですね(奥様)。

忙しい共働き夫婦が、あえて選んだ眺めのいい郊外の家

タイルカーペットを模様のように敷いた寝室

(構成・文 大橋史子)

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PROFILE

石井健

「ブルースタジオ」執行役員
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
http://www.bluestudio.jp/

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