キレイのヒミツ

石井美保さん「夜のスキンケア、何もしない日を作ったら、生まれて初めて肌質を褒められました」

かれんな雰囲気の外見からは想像がつかないほど、何事も徹底的に試し、効果を究極まで追究しないと気がすまないタイプだという石井美保さん。
肌にコンプレックスを感じていた中学生のころにスキンケアに目覚めて以来、数々のトライ&エラーを重ねてきた経験を生かし、30代からは美容をめぐる独自の情報を次々と発信。実体験に基づいた圧倒的な説得力で、多くの女性の意識を変え続けている。現代の“美の求道者”ともいえる石井さんに、様々な試行錯誤から導き出された美容法をこっそりと教えていただいた。

スキンケアは朝に重点を置く

石井美保さん「夜のスキンケア、何もしない日を作ったら、生まれて初めて肌質を褒められました」

石井美保さん トータルビューティーサロン・Riche(リッシュ)を主宰。2019年7月には美白もできるという飲む日焼け止めサプリメント「ルミエ ラブ」をプロデュース。まつげサロンを経営し、アイリストの育成も行う。メイクレッスンや美容カウンセリング、パーソナルコンサルティングなど幅広く活動。著書に「石井美保のBeauty Style」、「石井美保のSecret Beauty」、「大人美論」など。その他、イベントや雑誌「美ST」、「&ROSY」、「美的」、「VOCE」、「MAQUIA」などに出演。

――― 美しさを保つために大切にしている日課を教えてください。

仕事柄、美容への関心が高い方々と日々お会いしていますので、皆さんにがっかりされないよう健康的な外見を保つことを自分に課しています。そのために一番力を入れているのが朝のスキンケアです。スキンケアというと朝は軽め、夜にしっかりというイメージだと思いますが、何年もかけて検討した結果、朝に重点を置くことが効果的かつ効率的という結論にたどりつきました。

――― 具体的な手順は?

肌をこすらず泡で押すように洗顔した後は何もつけず、2分ほど放置。その間に服を選んだりメールを確認したりした後、うるおいや角質の状態を手の感触で確認し、スチームや角質ケアなど、その日のコンディションに合わせたケアを20分ほどかけて行っています。そのかわり、夜は何もつけない日もあります。もちろん枕元に加湿器を置いて乾燥対策だけは万全にしています。

――― 夜にケアしないと少し不安です。

私も若い頃は夜も熱心にケアしていました。それでも、乾燥肌やくすみは一向に改善しなかった。今思えば、洗顔で肌をこすり過ぎて自ら乾燥肌やくすみを作り出していたんです。

何年か前、スキンケアもメイクも全くしないで軽い洗顔だけで5日間過ごした後、岩盤浴で汗を大量に出したら人生最高レベルに肌質が良くなったことがありました。何もしないことで肌本来の回復力が高まり、自然に皮脂が出せる肌になったんです。これは私にとって大発見でした。それ以来、夜は何もケアしない日を週1回は作るようにしたところ、生まれて初めて肌質を褒められるようになりました。

当たり前のことをきちんとやってみる

――― スキンケア以外で意識されている習慣は。

最近、水を飲む大切さに気づかされました。29歳でサロンを立ち上げて、30代はトイレに行く暇もないほど忙しい日々だったので、水を飲まないようにしていたんです。夕方になると顔色が暗くなり「疲れてそう」とお客様から心配されるほどでした。

ある時、鍼灸(しんきゅう)の先生から「水を飲んでいないのでは?」と指摘され、1日1.5リットル飲むようにしたところ、血のめぐりが良くなったせいか、疲れも取れ、肌の透明感も出てきました。モデルさんの多くは水を持ち歩いているほど、水は美容の基本ですよね。その知識がありながら、自分は実行できていなかったんです。

――― 当たり前のことは意外に盲点ですね。

お風呂もその一つです。かつては毎日シャワーで済ませていたのですが、40歳を過ぎてから体を温める大切さを痛感。毎日入浴するようにしたら体調も顔色も断然良くなりました。入浴後の脚のマッサージは習慣になっています。

――― 食べ物で気をつけていることは。

30代半ばまでは野菜中心の食生活で特に問題なかったのですが、40代になって急に体がたるみ出したんです。悩んでいたところ、若々しい方は皆さんお肉をきちんと食べていることに気づきました。

40代女性に必要なアミノ酸を摂るためには、私の場合だと1日にタンパク質が60gぐらい必要とのこと。それに必要なお肉、約100gを食べるようにしています。現代を生きる女性はとにかく忙しく、食事を作る時間も限られていますが、豚肉を湯がいてサラダにのせる簡単なメニューならトライできるのではないでしょうか。

また、私は夜に甘い物をとる習慣から長らく離れられませんでした。サロンの仕事が忙しく食事も水分も、そして休憩も取れない時は、一瞬の隙にチョコレートを食べてしのいでいたんです。当時は、毎晩寝る前にチョコレートと短冊状の八つ橋を1パック、ご褒美に食べることで乗り切っていたんです。

そんな時、たまたま体調を崩して病院で検査した際、コレステロール値があまりにも高くて驚かれたという。『その体形でなぜ?』と言われ、チョコレートや八つ橋のことを白状したら、『そのままでは病気になります』と。でも、大好きなチョコレートをやめることはできないので、モデルさんがよく食べているカカオの成分の多いものに変えてみることにしたんです。

これまでチョコレートのアソートを買っても、ミルクチョコだけを食べてビターチョコは残していましたが、モデルの友人の助言を得ながら、さまざまなチョコレートを試した結果、カカオの味そのものがおいしく感じられる「リンツ エクセレンス・85% カカオ」との出会いがありました。このチョコレートは少量で満足感がありますし、今では85%以下は甘過ぎて食べられない域にまで到達したんです(笑)。

肌の力を信じて引き出していきたい

――― アンチエイジングとはどのように向き合えばいいでしょうか。

何歳の肌でも再生力はあります。若いから回復するのではなく、自分の回復力を生かせた人の肌がきれいになるのです。一方で、かつての私のように若くても回復力をなくしてしまうこともある。歳だからと諦めるのではなく、いくつになっても肌の力を引き出していければ素晴らしいと思います。

――― 最後に、きれいになるために一歩踏み出したい方へのアドバイスをお願いします。

世の中にはたくさんの美容法があふれています。やみくもに全てやっても何の効果があったのかは見えません。また、お金をかければ効果があるものでもありません。私はまず自分が納得した基本的な美容法を一つだけ1カ月間継続し、成果が出たら次の方法を増やしていくという方法をおすすめします。

これを積み重ねていけば、肌や体は応えてくれます。そうなると「もっとがんばろう」と思えますよね。気持ちも前向きに変化するでしょう。皆さんには、肌も心もきれいに保っていただきたいと願っています。

石井美保さんおすすめの美容アイテム

「観音温泉 飲む温泉」

石井美保さん「夜のスキンケア、何もしない日を作ったら、生まれて初めて肌質を褒められました」

石井さんがサロンのお客様から最近紹介されてから毎日にように飲んでいるのは、伊豆の観音温泉のアルカリ源泉100%の温泉水。実は水が苦手だったという石井さん。

「初めてこれを飲んだ時、あまりの口当たりの柔らかさに驚きました。聞けば、超がつくほどの軟水とのこと。味もほんのり甘い。これなら私でも飲み続けられると思いました」

観音温泉にはミランダ・カーがヘリで乗り付けたという話もあり、美容に関心のある方にとっては有名な温泉だそう。「温泉水を活用したスキンケア商品も充実しているので、私もいつか行ってみたいと思っています」

肌に悩みを抱えたお客さんは水を飲んでいない人が驚くほど多いという。

「この水は通販で気軽に買えますし、持ち歩きに便利な350mlボトルもありますよ」。水を飲めば体内の水分値が上がる。体のめぐりが良くなれば代謝も上がる。「水を飲むことはすぐに結果が出る美容法。みなさんもぜひ試してみてください」

「ポールシェリーのハーバルオイル」

石井美保さん「夜のスキンケア、何もしない日を作ったら、生まれて初めて肌質を褒められました」

ポールシェリーハーバルオイル 150mL

20歳の時から9~11センチのハイヒールを毎日のように履き続けている石井さんにとって、ハイヒールは「もはや脚の一部」。この高さのヒールで一日中姿勢よく歩けば、相当疲れもたまる。

そこで、ふくらはぎのマッサージをすることが毎日の日課になっているという。何もつけずにマッサージすることもあれば、オイルを使うこともある。

「お気に入りはポールシェリーのハーバルオイル。むくみを改善する作用のあるハーブが入っていて、香りもすごく良いので楽しみながらマッサージできるんです」。時間は15分から20分。最初にアキレス腱(けん)を少し強めにもんでから、そのままふくらはぎまでもみ上げていく。「ふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれている体のめぐりにとってはとても重要な場所なんです」

おなか、太もも、脚がもっさりしてくると服装でそれを隠し老け込んだ印象になってしまうが、脚が軽やかだと若々しくいられるという。「脚はすぐに効果が出るので、ケアした分の満足度が高いパーツです」

※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。

PROFILE

  • 草刈康代

    1994年 慶応義塾大学法学部卒業、朝日新聞社入社。その後2007年にフリーライターに転身。朝日新聞広告特集(生涯学習、グッドデザイン賞)、リクルート(「住まいの設備を選ぶ本」、専門学校情報サイト)など、その他ビジネス、教育分野を中心に執筆。

  • 牛久保雅美(イラスト)

    桑沢デザイン研究所卒業後、イラストレーション青山塾を修了したのちフリーランス。書籍、雑誌、WEBなどの媒体で活動。日常をテーマにアンニュイな女性像を描く。

髙橋ミカさん、生活に“麹”を取り入れた美容法で、身体の内からも外からも美しく

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