オトコの別腹
廣榮堂の元祖きびだんご 鈴鹿央士さん

「廣榮堂」の元祖きびだんご
岡山出身の僕にとってきびだんごと言えばこれ。小さいころから食べていたし、学校の給食で1個とか2個とか出てきたんですよ。
この包み紙の柄も懐かしいです。配膳のとき、「キジだ」とか「サルだ」とか言いながら配っていました。小学校3、4年生ぐらいのときは、余った分をみんなでじゃんけんして。たぶん勝ったんでしょうね、5個ぐらい食べた記憶があります。
甘すぎない味わいが、おいしいお米を食べているような感覚で。デザートとして最後に味わうだけじゃなくて、おかずとおかずの間にちょっときびだんごを挟む、そんな食べ方もしていました。意外に牛乳とも合ったんですよ。僕が小学生のころの牛乳は瓶に入っていたので、丸い飲み口を全部くわえてゴリラみたいに飲んでいましたけど(笑い)。牛乳を飲んだらきびだんごを食べてって。この組み合わせがお気に入りでした。
お餅の大きさ、やわらかさ、甘すぎない味。どれもちょうどいいです。頑張りすぎていないというか、素材を生かした、みたいなところが岡山県だなあって思います。
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「廣榮堂(こうえいどう)」 ◆岡山市内の直営店をはじめ、県内外の百貨店、都内のアンテナショップなどで販売。公式のオンラインショップでも購入可。10個(個包装)入り432円から。電話問い合わせ窓口(0120-10-4937)。