「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンからPR

「世界一幸せな国」と称される北欧のデンマークから日本へ。イェンス・イェンセンさんは17年前、日本の地を踏み、今は神奈川・鎌倉の地で家族と暮らす。自分で手を入れた家でこだわりのインテリア、家具に囲まれ、お気に入りの器で食事を楽しむ。そんな「ヒュッゲ」なライフスタイルを語ってもらった。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

イェンス・イェンセン
1977年デンマーク生まれ。ロンドン大学で日本語と言語学を専攻し、2002年に来日。デンマーク大使館員などを経て、日英メディアでの執筆や雑誌編集、講演、企業アドバイスなど幅広く活躍。イギリスのWallpaper誌のジャパン・エディターも担当。日本の暮らしの中の料理やデザイン、DIYなど、手仕事の良さを感じられる北欧らしいライフスタイルを提案、発信もしている。著書に『日本で、ヒュッゲに暮らす』(パルコ出版)などがある。

一番大切にしているのは、家族との食事の時間

――日本に興味を持ったきっかけは?
「SHOGUN」というテレビドラマを見て、日本の存在を知りました。ヨーロッパからはとにかく遠くて、文化もまったく違う国、不思議な国があるんだ、と。すごく憧れました。大学で日本語を専攻し、学生時代に日本に留学しました。
すっかり日本に魅せられて、移住。デンマーク大使館勤務、デンマーク料理の教室主宰など、いくつか仕事を変えながら、日本で暮らし始めてかれこれ17年が経ちました。

――今は鎌倉在住ですね。
都内を転々としていましたが、自然が豊かなところで暮らしたくて。鎌倉の山の上に建つ築40年の一戸建てを、4年余りをかけて自分の手で少しずつリノベーションしました。家族が心地よく暮らせるように、木のぬくもりが感じられて窓の大きな家。風と光を感じ、四季折々の風景を楽しみたいから、カーテンはかけません。デンマーク人は家で過ごす時間がとても長い。だから、家の造りやインテリアにはとてもこだわるのです。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

木のぬくもりが感じられるリビング・ダイニング。窓際や壁には、子供たちの工作も飾られている

――料理を教えたり、デンマーク料理のレシピ本を出したりと料理が得意なんですね。
母は素朴ながらも丁寧に愛情たっぷりの料理を作ってくれて、それを家族そろって食べる時間がとても好きだった。料理にも自然と興味を持ったように思います。18歳で親元を離れてからは自炊だったので、色々な料理にチャレンジしました。
今は妻、息子2人と暮らしていますが、一番大切にしているのが家族との食事の時間です。昼は別々が多いけれど、朝と夜はなるべく一緒に。みんなで食卓を囲み、その日あったことなどをおしゃべりしながら食事を楽しむ。僕もそうでしたが、デンマークでは18歳になると家を出るのが当たり前。息子たちにもそうさせるつもりです。一緒に暮らす時間が限られているからこそ、1回1回の食事を心から楽しみたいのです。

大切にしている器だからこそ、普段使いを

――食器や器づかいへのこだわりは?
うちの食器棚を見てもらうと、ほとんどが白かブルー。中でも僕の祖国デンマーク生まれの陶磁器ブランド「ロイヤル コペンハーゲン」は、幼いころからなじみがあり、日本で暮らすようになってからもコツコツ集めています。シンプルなデザインなので和食でも洋食でも合わせやすく、料理を引き立ててくれる。和食器も好きなんだけど、同じ色調のものを選ぶことで、「ロイヤル コペンハーゲン」と一緒にセッティングしても自然となじむんです。
「ロイヤル コペンハーゲン」は244年前から「白地にブルーのお花」と基本的なデザインが変わらないから、古い食器とモダンな人気シリーズの「ブルーフルーテッド メガ」を合わせても、驚くぐらいしっくりくる。それもまた使い勝手がいいなと感じるポイントです。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

白と青のコントラストが好きだというイェンセンさん宅の食器棚には、歴代の「ロイヤル コペンハーゲン」のアイテムがそろう。中にはもう販売していない貴重なアイテムも

――高価な食器はついついしまいこんでしまう方が多いように思います。
もったいない! 使わないと食器がかわいそうだよ(笑)。もちろんうちでもホームパーティーなどお客さまをおもてなしするときに「ロイヤル コペンハーゲン」の食器を使うけれど、家族との日常的な食事でも大活躍。子どもたちに人気の手巻きずしのときは大きなプレートに刺し身を並べるし、カレーライスをよそうことだってある。いい器に盛り付け、雰囲気よくセッティングしたテーブルで食べたら、どんな料理もおいしく感じる。朝食は焼いたパンに、庭で飼っているニワトリが産んだ卵をゆでて、あとはフルーツとチーズという簡単なメニューが多いけれど、「ロイヤル コペンハーゲン」のプレートに乗せただけで、ちょっとリッチな朝ごはんになるから不思議です。
それに、丈夫なのもうれしい。あと、デンマークではクリームやチーズたっぷりのグラタンを作るんだけど、水につけておくだけで汚れも落ちやすい。日々のことだから、割れにくい、洗いやすいって大事なことだよね。もし割れても、割れたら金継ぎで直したり、破片を洗面所のタイルとして再利用したり。愛着があるから大切に使っているし、大切にしているからこそ普段からどんどん使うので、ますます愛着がわくのかもしれません。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

フラワーベースをトング入れにするなど、アイデアあふれるキッチン

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

コーヒーのドリッパーがぴったりはまる「ロイヤル コペンハーゲン」のポット

――「ロイヤル コペンハーゲン」のフラワーベースをトングなどを収納するキッチンツールにしたり、紅茶用のポットでコーヒーをドリップしたりと、自在に使っているのが印象的です。
これいいな、こんな風に使えるなと思ったら、自分流に使っちゃいます。ルールなんてないからね。朝食でオレンジジュースをよく飲むんだけど、そのとき使うジャグは花瓶として花を生けることも。自由で柔軟な発想で自分らしく使う。それだけでなんだかちょっと暮らしが豊かになると思うんです。デンマーク語でいえば「ヒュッゲ」という感じ。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

食卓を華やかにしたい時に、オレンジジュースや牛乳を紙パックからジャグに移し替えるという

――「ヒュッゲ」とは?
「心地いい時間を過ごす」というような意味になるかな。お気に入りの器を使う、家族とおしゃべりを楽しみながら食事する、インテリアや家具にこだわる……。ヒュッゲな時間や空間を大切にするためにやっていることなんです。
もちろん、工夫や努力も必要。うちは妻も仕事をしているので、食事の支度は分担制にしています。月水金は妻が、火木日は僕が、土曜日は外食デー。料理をしない方が片付けをする。担当を決めてしまうことで、お互いがイライラしなくてすむ。そうすれば、僕が一番大切にしている家族との食事の時間が穏やかで楽しいものになる。もちろん、毎日のことだからヒュッゲじゃない日もあるけどね(笑)。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

白と青の器を組み合わせたテーブルセッティング

――長い間日本に暮らしたからこそ見えた、日本の魅力、デンマークの魅力とは?
17年間日本に住んでいて、困っていることがないとは言わないけれど、トータルで考えると日本はとてもいい国だと感じています。気候もいいし食べ物もおいしいし、沖縄から北海道まで地域性や多様な文化があり、すばらしい自然がたくさん残っている。
デンマークのいいところの一つとして言えるのは、社会や福祉の制度が充実していること。税金は高いけれど教育も医療もほとんどが無償で、だから老後まで安心して暮らせる。「世界一幸せな国」と言われるゆえんかもしれません。
日本では北欧のライフスタイルが流行しています。社会の制度が違うので同じように暮らすことは難しいかもしれないけれど、「いいな」と感じることはどんどん取り入れて、自分ならではの「ヒュッゲ」を見つけてみてはどうでしょうか。

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

サービングボードをお皿として使用したり、蓋(ふた)つきボウルの蓋を小皿代わりにしたりと、イェンセンさんは、工夫しながらお気に入りの器を使う喜びを教えてくれた

(文・中津海麻子 写真・石塚定人)

ロイヤル コペンハーゲン×ピア・アンダーセン

グリーンランドの自然をイメージした、一点ものを披露

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ロイヤル コペンハーゲン窯が手がけている活動「UNIKA(ウニカ)」では、多くのアーティストとのコラボレーションを200年近く前から続けています。2019年は、南デンマークとポーランド・クラクフでアートと工芸を学んだというアーティスト、ピア・アンダーセンとのコレクションを発表。グリーンランドの自然をイメージし、ポーセリンで制作された彼女の作品からは、自然の力強さや優しさが表現されています。
※11月12日までロイヤル コペンハーゲン 本店にて展示中

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ピア・アンダーセン
デンマークを代表する油彩やエッチング、陶芸などを制作するアーティスト。各国のデンマーク大使館の装飾などにも作品を委嘱され、活発な創作活動を行っている。

特別ディナー企画

ロイヤル コペンハーゲンが贈る、唯一無二のスペシャルな時間

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

「ブルーミストに浮かぶ志摩のテロワール」※フルコースディナー¥30,000(税・サ込)

12月1日(日)から三重県志摩市にある志摩観光ホテルとのコラボレーションディナー「ブルーミストに浮かぶ志摩のテロワール」の提供を開始。総料理長の樋口宏江氏による、「海の幸フランス料理」を堪能できます。※1日2組(6名)限定、2020年5月31日(日)まで提供

■志摩観光ホテル「ラ・メール」
0599-43-1211(代表)

 

また、11月15日(金)から北欧の新しい食の潮流、ニューノルディックキュイジーヌに呼応する東京・麻布十番にあるレストラン「スブリム」では、新シリーズ「HAV(ハウ)」及び「ブルーミスト」の器を使ったコースディナーを提供します。※コースは2日前までに要予約、1日1組限定、2020年2月14日(金)まで提供

■スブリム
03-5570-9888

「ヒュッゲ」な暮らしはキッチンから

ディナーコース¥18,000(税込み)

■特設サイトはこちら
■ロイヤル コペンハーゲンの公式サイトはこちら

個性的な秋のニット

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名付け親はベッケンバウアー。コーヒーもサッカーもチーム編成が要 「パッパニーニョ」

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