店でも家でも、器でおいしく

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

料理やデザートのおいしさを演出するなら、器にもこだわりたい。連載「店でも家でも、器でおいしく」では、“食の目利きたち”が敬愛する、器づかいがステキな人やお店をご紹介します。

「ミナ ペルホネン」ならではの“衣・食・住”を体感

今回の推薦者 … 川口葉子さん(エッセイスト、ライター)
紹介される店 … カフェ「家と庭」

「私はよくコーヒーとスイーツをいただいていますが、器だけでなくインテリアも含めて、ファッションブランド『minä perhonen(ミナ ペルホネン)』の可愛い世界観を楽しめます」

全国各地のカフェや喫茶店を巡りながら文筆活動を続けている川口葉子さんが紹介してくれたのは、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナー・皆川明さんが手がけるカフェ「家と庭」。その器づかいについてうかがいました。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

東京・南青山の複合施設「スパイラル」の5階にある「ミナ ペルホネン」の直営店「call(コール)」。その一角にあるカフェ「家と庭」では、ブランドの世界観を取り入れた料理やスイーツを楽しめる

ファッションアイテムをはじめ、インテリア小物などを手がけるブランド「ミナ ペルホネン」が、2016年7月にオープンした心地良い暮らしのための店「call」。ここで、同ブランドが新たに挑戦したのが、生活に欠かすことができない“食”にまつわること。
洋服や生活雑貨などを扱うショップ、厳選した食材や調味料を販売するマーケット、そして、自家製のフードでもてなすカフェ「家と庭」。これら三つを楽しめるようにと、一つのフロアにまとめました。

「家庭的な空間と料理で、心地良くおなかいっぱいになってほしい」。そんな皆川さんの思いをコンセプトにしたカフェ「家と庭」では、栄養があって安心できる食材を使った料理やデザートを供しています。

「カフェ『家と庭』では、野菜をはじめ、全国各地から新鮮な食材を取り寄せて、それらに合わせたメニューを展開しています。それぞれの生産者の思いがお客様に届くように、メニューを試行錯誤しています」と広報の川村幸世さん。スープやカレーといった定番メニューはもちろん、旬の食材を生かした限定メニューなど、シェフの皆川貴之さんが工夫を凝らした料理やデザートを季節ごとに楽しむことができます。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

カフェ「家と庭」の全景。ドーム型の天井やソファのファブリックには、ブランドオリジナルのテキスタイルパターンがあしらわれている

可愛い器でサーブされるおつまみと自然派ワインで、軽く一杯

カフェ「家と庭」では、自家製のパテ・ド・カンパーニュやソーセージ、ピクルスなどを、自然派ワインや日本酒などと一緒にいただくことができ、ランチタイムやディナーはもちろん、待ち合わせまでに軽く一杯したい時など、喫茶以外にも利用するお客様が多いそう。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

国産の豚肩ロースやラム肉、鶏レバー、クルミに、五香粉(ウーシャンフェン)などのスパイスを合わせた自家製のパテ・ド・カンパーニュ800円(税別)は、白ワインとも好相性

ブランドの定番人気のパターン「tambourine(タンバリン)」の器に盛り付けられるフードやスイーツは、その見た目の可愛らしさと確かなおいしさで、「ミナ ペルホネン」ファンを虜(とりこ)にしています。グリーンやイエロー、ホワイト、ライトブラウンなど、淡い色みがそろうタンバリンの器に盛り付けられると、より一層華やかな印象になります。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

老若男女問わず人気だというプリン400円(税別)。タンバリンのプレート(小)3500円(税別)を使用

「オリジナルの器は、同じフロア内のショップで購入することができ、色違い、形違いで集めているお客様もいらっしゃいます」と川村さん。タンバリンのほかにも、スタッキングができるマグカップ「nolla(ノーラ)」や、カタカナの「フ」のようなシルエットの湯のみ茶わんなど、ユニークなオリジナルアイテムがそろいます。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

本体のフォルムや持ち手をオーバルで形成したマグカップ「ノーラ」2450円(税別)。フィンランド語で「0(ゼロ)」を意味している

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

長崎・波佐見焼の「フ」の形をした湯のみ茶わん3300円(税別)。そのままだと転がってしまうので、木の台とセットになっている

また、カレーセットには作陶家・安藤雅信さんの器を、サンドイッチセットには木工デザイナー・三谷龍二さんの器といった、人気作家の器を使ったメニューもあり、様々な器づかいであたたかい空気感を演出しています。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

(上から)三谷龍二さんの器と安藤雅信さんの器

生産者とお客様との架け橋に

カフェ「家と庭」の隣にあるマーケットには、カフェで提供している自然派ワインや紅茶のほか、野菜や調味料など、デザイナーの皆川さんが実際に生産者と交流を深めておいしさと安全性に納得した食材が販売されています。

「『天の上紅茶』や『櫻井焙茶研究所』の茶葉、鎌倉のスパイスショップ『アナン』の香辛料、全国各地から取り寄せる旬の野菜など、カフェで実際に味わっていただくことができる食材をそろえています。生産者と直接交流があるからこそ、その思いやおいしさを実感することができ、私たちも自信を持ってお客様に提供することができるのです」と川村さん。

<7>料理やスイーツを洗練された可愛さに仕上げる、「ミナ ペルホネン」の器/家と庭

マーケットで売られている酸化防止剤が含まれていない国産の自然派ワインは、コルクチャージ1000円(税別)でカフェに持ち込み可能

「生産者とお客様との架け橋になれるように」と、デザイナー皆川さんと生産者とのトークショーやワークショップ、月に一度開催する朝食会など、カフェ「家と庭」では様々なイベントを開催しており、生産者とお客様が直接話をする機会を増やすことで、“信頼の輪”を広げているという。

丁寧に食材を育てて作る生産者、その魅力を最大限に引き出す店、確かなおいしさと安全性を実感するお客様――。カフェ「家と庭」では、この三者が満足できる、心地良い空間と関係性が広がっています。

<店舗情報>
住所 東京都港区南青山5-6-23(SPIRAL5階)
電話番号 03-6825-3733
営業時間 11:00〜20:00(L.Oは19:30)
定休日 SPIRALビルに準ずる


今回の推薦者
川口葉子(かわぐち・ようこ)

エッセイスト、ライター。全国の喫茶店やカフェを取材し、 様々な媒体で執筆活動をおこなう。『東京 古民家カフェ日和』(世界文化社)、『カフェノナマエ』(キノブックス)、『京都カフェ散歩』(祥伝社)、『東京の喫茶店』(実業之日本社)、『本のお茶』(角川文庫)ほか著書多数。業界専門誌『cafe-sweets』(柴田書店)で「いい店、いい話」を連載中。

(文・&編集部:久保田亜希 写真・齋藤暁経)

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