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「手仕事」「黄金比」テーマに新作発表 まとふ/ザ・リラクス

軸のぶれない独自の服作りで定評がある2ブランドが10月、東京コレクションの期間外に2020年春夏の新作を発表した。

「手仕事」「黄金比」テーマに新作発表 まとふ/ザ・リラクス

藍染めのジャケットとしじら織りのパンツ(左)など、まとふの2020年春夏作品

まとふが披露したのは、昨年から取り組むテーマで、各地の手仕事を作品にとりいれる「手のひらの旅」の第3弾だ。藍染めの魅力を求めてデザイナーが徳島県へ旅し、染料作りや染めの現場などを訪れた映像を流した。

その後、実際に新作を着たモデルが登場。デザイナーの堀畑裕之と関口真希子が自ら説明しながら、藍染めで濃淡をつけたモダンなジャケットや、徳島のしじら織りを使った涼しげなストライプのパンツなどを見せた。堀畑は「藍染めの服を着ると心がすっと落ち着いて、植物の命の力だと実感する。いま、服は捨てるほどある。本当に価値のあるものを肌にまとわせたい、とみんな思っているだろう」。

「手仕事」「黄金比」テーマに新作発表 まとふ/ザ・リラクス

ザ・リラクス=ブランド提供

ショーを開いたザ・リラクスは、光沢のあるプリーツパンツや、裾の後ろが下がったジャケットなどを、持ち味の凜(りん)としたスタイルで披露した。星や千鳥格子をあしらったスカーフ調の柄は、以前からのデザインを更新した。

建築や絵画などに用いられ、調和的で美しいとされる「黄金比」をテーマにした。デザイナーの倉橋直実は「数値をがっちり当てはめたわけではないが、胸と裾まわりの比率などにとりいれ、美しく見えるバランスを探った」。ディレクターの倉橋直行は「デザインの神様は、黄金比を本能的にとっている。これなら着てもいいかも、とはっと思わせる瞬発力のあるものを作りたかった」と話した。

(神宮桃子)

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