パリの外国ごはん

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

パリ在住のフードライター・川村明子さんと、料理人の室田万央里さんが気になるレストランを旅する連載「パリの外国ごはん」で訪れたお店の「あの一品」を再現する「パリの外国ごはん そのあとで。」。今回は、前回の中華街の朝ごはん「BEST TOFU」で注目した豆腐脳(豆腐スープ)を、自宅の朝食で再現した室田さんの簡単レシピをご紹介します!

満たされすぎてもう一度布団に戻ってしまいそう

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

豆腐脳。
なんてイカした名前。
なみなみと注がれた温かいスープにたゆたう白くて艶(つや)やかなこの豆腐に全身を包まれて眠りにつきたい。

連載はじめての朝ごはん取材だった前回の「BEST TOFU」
もちろん、何も食べていない朝イチの身体にこのフルフルやわやわが染み渡りました。
家でも朝ごはんにこれが食べられたらいいな(満たされすぎてもう一度布団に戻ってしまいそうだけど)……。

と、調べてみると作り方に「豆乳を石膏(せっこう)で固める」とある。
なるべくなら思い立った時にすぐ作りたいから近所で売ってる食材がいい。石膏、手に入る気がしない。
しょうがない中華街行ってみっか、と思っていたら家から歩いて3分のオーガニックスーパーにNigariが。おおこれで出来るんじゃないの。

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

果たしてフランス人そんなに家で豆腐手作りしてんのか、とビックリしましたが、どうやら健康法の一環で飲んだりする人がいるみたいです。フレーク状で理科の実験を思いだす。
豆乳も、ここ最近のヴィーガンブームも手伝って、どんな小さなスーパーにも売っているのですぐに手に入るのでさあ準備万端。

■作り方は非常に簡単。
にがりをよーく冷たい豆乳に混ぜて、器に注いだら茶わん蒸しのように蒸気のたった蒸し器で蒸すだけ。
強火で10分、弱火で5分。
せいろのふたを取ると湯気に包まれフルフルの豆腐脳が現れる(はず)。

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

・合わせるスープは出汁(だし)でもなんでもいい。むしろしょうゆをビャッとかけるだけでもおいしいですが、そうするとフツーの日本の豆腐になってしまいかねないので、前日に取った鶏がらスープにちらりとしょうゆとみりんで味をつける。

・鶏油(鶏皮などを低温で熱し出た脂をこしたもの。炒め物やラーメンに垂らすとがぜんコクが出る)を蒸しあがりに小さじ1杯。なければおいしいごま油かなんかをチラリと。

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU
《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

・熱々のスープを器に注ぎ、適当に海苔(のり)をちぎり入れ、ネギをパラパラ。
・具を変えスープを変えれば味噌汁のようにバリエーションは無限。なんなら塩をパラリと振るだけでも滋味でした。

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

にがりの香りが気になる方は、蒸しあがったら器にたまった水を捨ててからスープを注ぐと良いですが、私はいかにも手作りな香りが良いのでそのままです。

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

■材料 1人分 (小さなご飯茶わん1杯分くらいの量)
豆乳 100ml
にがり(今回は固形のフレーク状のもの) 1g

鶏がらスープ 40ml
しょうゆ 小さじ1/2
みりん 小さじ1/2

鶏油 小さじ1
ネギ みじん切り
海苔

《パリの外国ごはん そのあとで。》作り方は簡単! 朝ごはんに食べたい豆腐スープ/BEST TOFU

にがりや豆乳の種類によって固まり方も違うと思うので、まずは1回やってみて下さい。固まらない場合、もう0.5グラムにがりを増やしてみるか、 蒸し始めちゃんと強火だったか確認して下さいね。ぜひ、お試しを。

(文・写真 室田万央里)

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    PROFILE

    • 川村明子

      東京生まれ。大学卒業後、1998年よりフランス在住。ル・コルドン・ブルー・パリにて製菓・料理課程を修了後、フランスおよびパリの食にまつわる活動を開始。現在は執筆のほか、パリで活躍する日本人シェフのドキュメンタリー番組『お皿にのっていない時間』を手掛けている。著書に『パリのビストロ手帖』『パリのパン屋さん』(新潮社)、『パリ発 サラダでごはん』(ポプラ社)、昨年末に『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス)を出版。
      noteで定期講読マガジン「パリの風と鐘の音と。」始めました!

    • 室田万央里

      無類の食べ物好きの両親の元、東京に生まれる。
      17歳でNYに移り住んだ後、インドネシア、再び東京を経て14年前に渡仏。
      モード界で働いた後に“食べてもらう事の喜び”への興味が押さえきれずケータリング業に転身。
      イベントでのケータリングの他、料理教室、出張料理等をパリで行う。
      野菜中心の家庭料理に妄想気味のアジアンテイストが加わった料理を提供。理想の料理は母の握り飯。未だその味に到達できず。
      Instagram @maorimurota

    初の朝ごはん。油条と豆腐スープのモーニングで異国感満喫/BEST TOFU

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