リノベーション・スタイル

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

Mさん一家(夫33歳、妻32歳、長女6歳、長男2歳)
神奈川県川崎市/築23年/81.65平米/総工費1700万円

Mさんの育った実家を譲り受け、家族で住むことにしたご一家。マンションの1階で、専用の庭があります。都心で庭を希望する方は、一戸建てのほか、マンションの1階でも広めの庭を確保できることがあるので、検討するのはいいですね。

また、Mさんは子どもたちが走り回っても、下の階に気兼ねをしなくていいことが1階のメリットだと思ったそう。実家だった家に戻ってきて、リノベーションをしようと決めました。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

専用の庭は子どもたちが自由に走り回れる良い遊び場に

ここに住むにあたって最初に考えたのは、家族が「ただいま~」と帰ってこられるような家にしたいとのこと。実家として住んでいた頃は玄関を入ってすぐに自分の部屋があったので、Mさん自身が自室に直行することが多かったそう。

「自分の経験も踏まえて、帰ってきたら家族がいるスペースを通るようにしたかったんです」と笑うMさん。

そこで提案したのが、玄関を開けたらすぐにダイニングがあり、キッチン、リビングと仕切りなしで続くオープンな間取りです。

キッチンは、奥様が長時間いる場所なので、家のほぼ真ん中に配置しました。家族が帰宅して玄関に入ってきても、ダイニングやリビングにいても、キッチンの奥様が様子を見ることができるのです。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

玄関から家のほぼ真ん中にあるキッチンを通りリビングへ。

もう一つの希望は、家族のパブリックスペースであるリビングを広くしたいとのこと。同時に、子どもたちの個室が必要になったときにどうするのか、将来の部屋の使い方の変化も考慮して欲しいとのことでした。

そこで、リビングの一角に小上がりとロフトを作り、個室の必要のない今は子どものスペースに。個室が必要になったときは寝室として使っている部屋を、半分に分けて姉と弟のそれぞれのスペースに変更予定です。寝室にはドアを二つ作り、そのときに備えています。一方、寝室が子ども部屋になったときは、両親は子どものスペースだったロフトを寝室にする予定です。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

リビングに作った子どものスペース

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

右の二つは、将来の子ども部屋のためにあえて二つにした寝室のドア。左はウォークインクローゼットに入るドア。三つ並ぶと外国のアパルトマン風に

ライフスタイルの変化は部屋の使い方で対応することにし、リビングの広さはキープできました。

また、リビングに子どものスペースを作ることにより、大人のスペースが侵食されないというメリットもあります。

おもちゃや絵本は子どものスペースに収納しているので、ソファにはみ出してくることがないのです。大人のスペースであるソファ周りは、小さい子どもがいるとは思えないようなリラックスできる雰囲気に。子どものスペースは、子どもだけでなく大人のためにも効果的なのです。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

リビングのソファーの周りはリラックスできる大人のスペース

家族が「ただいま~」と帰ってきたくなるオープンで、それぞれが居心地よく過ごせる工夫がある家になりました。

Mさんご夫婦に聞く
リノベーションQ&A

1.リノベーションをして、生活が変わりましたか?

家事が効率的になりました。例えば、インナーバルコニーには、洗濯物を干すためにアイアンのパイプを設置し、ハンガーなどの道具を収納する場所を作りました。洗濯物を干すのがラクになりました。洗面台を脱衣スペースではなく、玄関入ってすぐの場所に設置したら、子ども大人も手洗いや歯磨きがラクになりました。自分たちの暮らしを考えて、必要な場所に必要なものを作ることができるのが、リノベーションの魅力ですね。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

2.リノベーションのプロセスで楽しかったことは?
 
打ち合わせで、色々決めていく過程が楽しかったです。間取りは、自分たちでも以前からアレコレ考えていましたが、想像以上かつ希望通りの提案をいただいて感動しました。
新しい家の設備のためにショールーム巡りをしたり、家具屋さんや家電量販店に行ったりしたことも楽しかったですね。そして、ブルースタジオさんがある東中野でのランチも忘れられません!

3.自分が想像していた以上のことはありましたか?

オープンな間取りなので、「収納スペースは足りるのかな?」というのが一番の心配事でしたが、それぞれの場所でデッドスペースに収納を作っていただきました。使う場所に使うものが収納できて、本当に便利です。

広めのウォークインクローゼットは玄関の脇に設置し、土足で入れる部分にベビーカーなどを収納できるのもいいですね。家族の洋服を収納する部分はDIYで棚を作りましたが、まだ余裕がありそうです。

将来の個室は? 子どもの顔が見える間取りは? 子育て世代のリノベーション

(構成・文 大橋史子)

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    PROFILE

    石井健

    「ブルースタジオ」執行役員
    1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
    ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
    http://www.bluestudio.jp/

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