野村友里×UA 暮らしの音

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

「eatrip」を主宰する料理人の野村友里さんと、現在カナダで暮らす歌手UAさんの往復書簡「暮らしの音」。年末年始もずっと忙しかったはずなのに、野村さんは、とても元気で「身体が軽い」そう。その理由は、どうやら野村さんが新しく始めたお店「eatrip soil」にありそうです。確かに、元気?って聞かれて、元気!って言えるのって、きっとそれだけで気持ちいいですね。

    ◇

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

>>UAさんの手紙から続く

2020年明けました!

昨年は年始からいろいろと時間を“友”に、いや、“共”にしたね~。
友人の死から始まってのイベントやらご飯やら熱唱やら、ライブ鑑賞やら車中談義、家族合唱まで、気づけばうーこ時間充実っぷりが凄(すさ)まじかったわ。
ありがとうね!
今年も新たに改めましてでよろしくお願いします、“友”よ。
チェチェンコの続き楽しみにしているから。

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

中村佳穂さん(中央)と。うーことの時間がとても充実していた2019年の一コマ

お風呂に入った時、どこから洗う?

と、
突然話がかわるのだけど
うーこはお風呂に入った時どこからまず最初に洗う?
普段わたしは朝起きて顔も両手で水をバシャとかけて終わりぐらいの無精で
夜もお肌の為に念入りに優しく顔を洗って~というのはお布団の夢の中での話。
つまりはお化粧しなければ落とす必要はない、という持論でいつも素っぴん。
なのでお風呂も結構入るまでは億劫(おっくう)だったりするのだけど湯船は好きなのよね。

それで
入る時の楽しみはというと
足の裏の“垢(あか)”落としなの。
軽石を使ってね。
ゴシゴシって、足裏をみつめながら、
よく今日も歩いたね~とか、いろんなところ連れていってくれたね~とか思いながらね、愛(いと)おしさと力強さで交互に攻めるの。

自分の背中とか後頭部は一生自分の肉眼ではみられないけど
足裏は腰掛けてヒョイって裏返しすると見えるじゃない。
足裏を意識して心込めて“ご苦労様”というと“オッ気づいてくれました!?”的な反応があるようで面白いのよね。

普段“脳”ばっかりで思考していて意識が頭に集中しているけど
実際は体さまが文句言わずすみずみまで役割を全うして動いてくれているから
いろんな事ができるのだものね。
お風呂の中でそうやって不思議発見しながら
自分の体と対話するのが面白いの。

すっごく元気だった理由は……

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

続けて
身体の話でいうと
昨年私は
多分物理的にはいろいろやることがあって
忙しかったはずなの。
だけどなんだかすっごく元気だったのよ私。

周りでは精神的に弱っている人も多くてね。
その状況や話を聞いていて
最初は憤慨や吃驚(びっくり)することも多かったのだけど
だんだん突き詰めていくと考えさせられたりしてきて
逆に全て受け止めて進んでみようと思うようになったのよね。

精神論的な熱意はあっても度を過ぎると体がついてこなかったり悲鳴をあげるじゃない?
それが身体が軽い。
つまり“気が”回っている感じがして好調だから思考も好調持続できたみたい。

その理由の一つには
新しくできた食材屋さん”soil”に朝から晩までいると光合成が激しかったことも要因かなと思っている。

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

夕方には西陽がさしてドラマティックに1日が終わり夜になると今度は入れ替わりに月が煌々(こうこう)と輝き月光浴。
もちろん気の塊のような食材に囲まれていたり
気がいい作り手さんが出たり入ったり
お客様も同様で反応していたら元気でてたという訳。
人に元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいいわね。

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

愛おしいと思えることが、グッと広がったように感じるの

うーこの歌の“あいしらい”の一節の中に
“愛されるより愛せる人になりなさい”
という一節に毎回“ググッ”とくるのだけど
愛おしいと思えることが自分の身体も含めてなんだけど
対象物や範囲が昨年グッと広がったように感じるの。
どこかで今目の前にあるものは全て永遠でない、ということを
身体で感じ始めたからかもしれないのだけどね

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

怒りも感情としてはまだまだでてくる時は多々あるけど
あまりそこに引っ張られるより目の前のいいと思ったことを粛々と実行していこうと思ってる。

私の今年の書き初めの漢字一文字は
“力”

継続する力
信じる力
楽しむ力
生きる力
いろいろ力が入り用だな~と。

野村友里さん「元気?って言われて、元気!って迷わずに答えるって気持ちいい」

うーこは一つ漢字を書くとしたらどんな漢字かしら?
そして
今年25周年!!
どんな音を声を震わせてくれるのだろう。
楽しみでしかたない!!

2020年、予測がつかない年になりそうだけど
変わらずによろしくね。

友里

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  • PROFILE

    • UA

      1972年大阪生まれ。母方の故郷は奄美大島。1995年デビュー。1996年発表のシングル「情熱」が大ヒット。2000年、ブランキー・ジェット・シティを解散した浅井健一とAJICOを結成。同年、初主演映画「水の女」(テサロニキ国際映画祭グランプリ受賞作品)公開。2003年から放送されたNHK教育テレビ番組「ドレミノテレビ」に、歌のおねえさん「ううあ」としてレギュラー出演。2004年、数々の童謡・愛唱歌を集めた、ううあ名義アルバム「うたううあ」をリリース。2006年、菊地成孔とスタンダードジャズアルバム「cure jazz」をリリース。2010年、デビュー15周年企画カバーアルバム「KABA」をリリース。2016年、7年ぶりとなるオリジナルアルバム「JaPo(ヤポ)」をリリースした。また、2005年より都会を離れ、田舎で農的暮らしを実践中。現在はカナダに居住。4人の母でもある。α-STATION(FM京都)の番組「FLAG RADIO」にレギュラー出演中。

    • 野村友里

      料理人(りょうりびと)、「eatrip」を主宰。おもてなし教室を開く、母・野村紘子さんの影響を受けて料理の道に。主な活動に、レセプションパーティーなどのケータリングフードの演出、料理教室、雑誌の連載、ラジオ番組など。2009年、初の監督作品『eatrip』を公開。11年、「シェ・パニース」のシェフたちとともに、参加型の食とアートのイベント「OPEN harvest」を開催。その経験を経て日本のシェフたちとともに「nomadic kitchen」プロジェクトをスタート。12年、東京・原宿に「restaurant eatrip」をオープン。著書に『eatlip gift』『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)、『Tokyo Eatrip』(講談社)、共著に『TASTY OF LIFE』(青幻舎)がある。
      http://www.babajiji.com/

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