よなよなハンコ

母が得意げ!に教えてくれた「昔の暮らし」

消しゴムハンコ作家で、忌野清志郎さんの長女・百世(ももよ)さんの連載「よなよなハンコ」。今回は新年早々、百世さんの家で起きてしまったアクシデントのお話から始まります。そこで百世さんのお母さまが“得意げ”(笑)に語った「昔の暮らし」とは……? そこから生まれたこの作品のタイトルとは……? 

    ◇

1月もあと1週間ですねー。初詣に行くタイミングをずっと逃し続けているので、早く行かなきゃな~と思っているこの頃です。

でもここ2週間くらい、給湯管の故障でお湯が出せなくなっちゃったんですよね。お湯が出ないのって思ってたよりも不便……。
水は出るし火もつくからお湯は作りだせるけど、給湯器ってめちゃくちゃありがたいものだったんだなと思い知らされましたね。水が普通に出てくるのもすごいことだな~としみじみ思ったり。

それで最近は、鍋でお湯を沸かして、洗面所で水と混ぜて顔を洗っているんですが、この方法を私は全然知らなかったので、「お湯が出ないときって銭湯とかに行けばいいけど、起きたときとか顔は水で洗うのかな。真冬の水ツライよねー」って話をしていたら、母が急に「昔の暮らししてないから、知らないんだねぇ~」とニヤリと得意げに言ってきて、この方法を教えてくれたのです。たしかに昔の暮らしは知らないけど、そんな子どもに得意げにしなくてもっ。

「昔の暮らし」がどんなだったのかを母が語り始めたので、テレビや冷蔵庫、洗濯機とか何が家にきたときが1番嬉しかったの?と質問したら、「給湯器~~!」と満面の笑みで答えてきて、そんな笑顔になるほど!?と2週間前は思ったけど、今はその気持ちがわかってきたな……。ちなみに冷蔵庫とかは子どもだったから直接関係ないものって意識だったようです。

私にとっては生まれたときから、”あたりまえ”にあったものも、母にとっては人生の途中から誕生して、”あたりまえ”になったんだと思うと、なんだか不思議。
きっとこれからもスゴい家電がいっぱい生まれて、どんどん便利になっていくんだろうな~。でもそれが使えなくなったときの方法もたくさん知っておかないとなと思ったのでした。

今回の消しゴムハンコは、お湯になりたいお水たちー! 早くお湯になって蛇口から出たそうです。家にはきっといるだろうな~。

百世

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    PROFILE

    百世

    消しゴムハンコ作家。東京都在住。
    2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
    2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後、忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
    2018年10月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売された。
    https://www.momoyo-hanko.com/

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