朝日新聞ファッションニュース

子ども服だって持続可能性 ピッティ・ビンボ

2020年秋冬の子ども服の新作を発表する展示会、第90回ピッティ・ビンボが1月中旬、伊フィレンツェで開催された。天然素材を使うなどサステイナブル(持続可能)な取り組みが多かった。

子ども服だって持続可能性 ピッティ・ビンボ

スパイ&ファーマー=ブランド提供

スペインのスパイ&ファーマーは、オーガニックコットンや国際安全基準をクリアした生地、リサイクルウールを採用し、使う染料も水性インクのみ。「サステイナブルやエシカル(倫理的)を追求すると高価格になり、商売は苦戦する。だが子どもの肌や未来の環境への負担を減らすには、他に選択肢はない」と創業者でデザイナーのマリア・グティエレスは話す。

子ども服だって持続可能性 ピッティ・ビンボ

フェアチャイルド

カナダのフェアチャイルドの主軸は、ペットボトルを再生して作ったアウターだ。通気性が高く、防水機能も優れている。創業者でデザイナーのタバサ・オスラーは「長く愛用できることも重要」と話し、サイズごとの対象年齢を3歳間隔にするなど工夫をしている。

天然素材ブームの中、課題を指摘する作り手もいる。伊のコッコデーの経営責任者ダヴィデ・サーニは「オーガニックの生地を使っても、化学染料を用いたのでは元も子もない」と言う。天然素材だけの服作りは色のバリエーションが乏しく、色むらになりやすいなど問題も。「将来的に全て天然素材で作れたら良いが、ファッションブランドであるからには他社との差別化も必要。まだまだ解決すべき課題が多い」と話した。

他にもトウモロコシを原料としたコートや、プラスチックなど産業廃棄物をモチーフにしたカットソーなど、多くのブランドが様々な形で環境保全を訴えていた。

(ライター・松本恭子)

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