静かなる衝撃、再び-「ハマスホイとデンマーク絵画」

柔らかな光がさし込む静まりかえった室内――17世紀オランダ風俗画の影響が認められることから “北欧のフェルメール” とも呼ばれる、デンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)。
日本ではおよそ10年ぶりとなる展覧会「ハマスホイとデンマーク絵画」が、東京都美術館で開催中でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため閉幕することになりました。なお本展は、4月7日(火)から山口県立美術館に巡回いたします。

19世紀のデンマークで、古いアパートや古い街並み、古い家具など、時間が降り積もった場所やモチーフを描き続け、独自の絵画を追求したハマスホイ。その洗練された美的空間は、近代の都市生活者に特有の郷愁と、静謐(せいひつ)な空気を漂わせています。

没後、一時は時代遅れの画家と見なされ、忘れられたハマスホイですが、近年、欧米の主要な美術館が続々と作品をコレクションに加えるなど、世界的に評価が高まり続けています。日本でも2008年に初めて展覧会が開催され、それまでほぼ無名の画家だったにもかかわらず、多くの美術ファンを魅了しました。

本展では、19世紀のデンマーク絵画も合わせて紹介します。世紀末の首都で活躍した画家たちを特徴づける室内画からは、プライベートな空間でくつろぐ家族など、デンマーク人が大切にしている価値観 “ヒュゲ(hygge:くつろいだ、心地よい雰囲気)”が息づいているのが感じられるのではないでしょうか。

残念ながら東京展の再開は叶いませんでしたが、魅力あふれる展示作品と、展覧会オリジナルグッズの一部を《フォトギャラリー》でお楽しみください。

ハマスホイとデンマーク絵画

東京展 ※閉幕

会期:2020年1月21日(火)~3月26日(木)
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)

山口展

会期:2020年4月7日(火)〜6月7日(日)
会場:山口県立美術館(山口市亀山町3-1)
開室時間:9:00~17:00(入館は16時30分まで)
休室日:月曜日 ※ただし5月4日(月・祝)、6月1日(月)は開館
お問い合わせ先:山口県立美術館 083-925-7788
展覧会公式サイト
山口県立美術館Webサイト

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