リノベーション・スタイル

テレワークがはかどる、心地いい居場所がたくさんある家

Uさんご夫婦(夫30代 妻30代)
東京都世田谷区/85.76平米/総工費約1740万円

    ◇

在宅で仕事をすることが多いというUさんご夫婦。リノベーションの希望は、明るく広々とした部屋で、暮らしながら気持ちよく仕事をすることでした。

元々は3LDKと細かく仕切られたマンションでしたが、広々とした1LDKに。寝室だけは個室にしたのですが、あえて仕切りはガラスに。圧迫感はないので、体感としては広いワンルームです。

テレワークがはかどる、心地いい居場所がたくさんある家

明るく広々とした空間を実現できたもう一つのポイントは、元々家中にあった五つのトップライトを活用したことです。上から入る光を考慮して、いろいろな居場所を作りました。大きめのダイニングテーブル、リビングの窓辺のカウンター、リビングのソファ、玄関の土間に設置したハンモック、寝室のガラスの仕切りの下部に造作したベンチなど、どこでもくつろぐことができるし、仕事をすることもできます。ここは〇〇をする場所と決めずに、どこで何をしてもいいのです。

テレワークがはかどる、心地いい居場所がたくさんある家

Uさんからも「以前、家で仕事をしていたときは、よくファミリーレストランに行っていました。でも、今はそのときの気分でいろいろな場所に移動できるので、家での仕事がはかどるようになりました。外に出ることがなくなりましたね」とのこと。暮らしと仕事が、ちょうどよくミックスされています。

広々した空間にこだわるUさん宅では、収納はそれほど多くなく、ウォークインクローゼットもありません。ものはできるだけデータ化し、持つべきものは厳選していました。収納スペース分を、居住スペースにすれば広めの空間になります。

収納の造作は数カ所ありますが、リビングの細長いテレビボード、寝室の仕切りの下部のベンチ(中にものがしまえる)と、大量のものをしまう場所というよりも、インテリアの一部として楽しめるスタイルです。一番ユニークなのは、洗面台に造作した小物を収納するアイアンのカゴ。洗面台に穴があいていて、使用後はカゴを洗面台の中に押し込んでしまう仕組みになっています。

テレワークがはかどる、心地いい居場所がたくさんある家

さらに、将来のライフスタイルの変化に伴う、間取りの変更も考えています。例えば、お子さんが生まれて子ども部屋が必要になったときは、仕切って個室を増やすことが可能。ダイニングとして使っているスペースを子ども部屋にし、ダイニングテーブルと椅子はリビングに移動する予定です。ライフスタイルに合わせた可変性のある家だからこそ、今は、目の前の暮らしにあった広々した空間を堪能できます。

暮らしながら仕事をするというライフスタイルは、これから増えてくるはずです。家にいる時間が長くなるので、気持ちいい居場所をたくさん作るという、今回のリノベーションはワーク・ライフ・バランスを考えるときにも参考になる例だと思います。

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Uさんご夫婦に聞く
リノベーションQ&A

1.リノベーションのプロセスで楽しかったことは?

住居の特徴と自分たちのライフスタイルからリノベーションのコンセプトを決め、その後、ブルースタジオさんから間取りや取っ手などの設備を提案されて、だんだんイメージが具体化されていくのが楽しかったです(例えば、仕事用の机、ベンチなど)。

2.プロセスで大変なことはありましたか?

開放感と抜け感が欲しかったので、80平米級でブチ抜ける家を探していましたが、それほど多くなかった。思い通りの家を見つけるのが大変でした。

3.一番気に入っている場所はどこですか?

夫:仕事用机と風呂(土日、日の当たるところで副業をしているのが楽しくなった。その後、お風呂最高です)
妻:リビング(広くて、あたたかく、居心地がいい)

テレワークがはかどる、心地いい居場所がたくさんある家

(構成・文 大橋史子)

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    PROFILE

    石井健

    「ブルースタジオ」執行役員
    1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
    ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
    http://www.bluestudio.jp/

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