シトウレイの好きな服、似合う服。

赤いルージュを効かせて、“大人ガーリー”を着こなす【パリコレ編】

シトウレイです。Bonjour(ボンジュール)!

世界中でいまだかつてないことが起こっている昨今、先行きもおぼつかず、フラストレーションを抱えている人も多いんじゃないかなと思います。

少しでも早くこの緊急事態が落ち着くには、まず一人一人の心がけ(手洗いうがいを忘れずに!)。そしてまわりの人への配慮の気持ち(自分も感染しているかも、という認識で接すること)が、肝心要だと思います。

さらに、大事なことはもう一つ!

それは、いつもと違った日常だけれど『楽しい!』とか『うれしい!』って気持ちになる時間を持つこと。

行動の制限はあっても、私たちの心は自由です。自分の心の持ちようは、自分で決めることが出来るのだから。
ファッションで、自然と心が「アガる」、そういう自分を楽しみましょう。うれしくなってしまいましょう。笑顔は免疫力を高めるともいいますし!

そんな気持ちを込めて、今回はお届けします!

この間のパリコレで見つけた新しいトレンドトピックは、ズバリ「大人のガーリーことはじめ!

ガーリーと聞くと若いからこそ似合うテイストなんじゃないの……?と及び腰になってしまいがちです。でも今シーズンは、大人の女性が大人の余裕を持ちながら、大人として衒(てら)いも無くガーリーアイテムを着こなす、そういった人が多かったんです。

「久々にこういうアイテムも、新鮮で楽しいよね」って遊び感覚で採り入れてる。つまり、自分の趣味嗜好(しこう)(=好き嫌い)とか、似合う似合わないは関係無くて、ガーリーテイストというトレンドを「コスプレ感覚でやっている」ところがポイントです。これぞ、ファッション!

シトウレイの好きな服、似合う服。

さて、「ピアノの発表会で着た覚えが……」と幼少期を思い出す、大きな大きなフリフリの襟のシャツ。あわせるのはシャネルのツイード。クラス感をだしつつ、デニムでカジュアルダウン。大人のガーリーだからこそクラス感があるものを合わせることで「あえてやってます」感を演出しています。

シトウレイの好きな服、似合う服。

次は、柄のニット×柄のツイードスカートと、柄×柄の上級者スタイリングに大きめなフリルの襟がついたブラウスをあわせて。この柄x柄のスタイリングで「こやつ、上級者!」という表現ができている。だから、トゥーマッチなくらいのガーリーなアイテムを追加しても、「恐らくあえてのガーリーな着こなしであろう」と周囲に認知されるというわけです。

そして、メイクもポイント! 大人の女性の代名詞、赤いルージュをしっかり引くことでガーリー襟を「あえて」着てる感を後押ししています。

シトウレイの好きな服、似合う服。

こちらは、襟元、シャツの見開き部分、袖部分にまでふんだんにフリフリフリルがあしらわれたブラウス。ガーリーテイスト大全開なブラウスだからこそ、下半身はデニムでカジュアルダウンさせることで、「あえてのガーリーテイスト」感を演出しています。

さらにもう一つ! 注目は色味。シャツ、パンツ、靴に小物に至るまですべてモノトーンでまとめていることで、フリフリガーリーの甘さを引き締めています。下げ気味にかけたサングラスもポイント。

シトウレイの好きな服、似合う服。

大ぶりなレース襟が特徴的な白いワンピース。ところどころにレースがあしらわれたコットンワンピースはガーリーテイストの真骨頂。首元から足元までガーリーテイストで覆われているこのワンピース。少女であればそのまま着ても違和感皆無ですが、大人が着こなす場合のコツは「ハズしを加えている」と、分かりやすく表現すること。

足元に注目してください。ラバー(ゴム)素材のブーツは今シーズントレンドアイテム(これは本当に色んなところでよく見かけました!)で、足元にハズしを加えています。首元のネックレスにも注目です! 「ヒップホップのラッパーかな?」と思わせるような、大ぶりゴールドネックレスも加えてハズしアイテムとして投入しています。

この二つのアイテムにより、「あえてガーリーを着ているんだよ」感を強調しています。

シトウレイの好きな服、似合う服。

こちらも、大ぶりのフリルの襟のついたコットンのロングワンピース。ハズしを加えるにはガーリーテイストにある「拙(つたな)さ」「甘さ」とかけ離れたアイテムを投入することがポイント。

彼女の場合は足元に注目。アウトドアで履くようなブーツと、淡いホワイトとは対照的な、くっきりした印象の赤いソックスをあわせています。顔立ちが「面長な大人顔(輪郭ががっしりとした、りりしい顔立ち)」だからこそ、中途半端に「襟だけガーリー」ではなく、思い切って全身ガーリーにすることで、顔立ちと(良い意味で)のコントラストを生み出し、「彼女ならでは」のスタイルになっています。

ガーリーなアイテムは「私の顔立ちじゃ似合わないから……」と敬遠しがちですが、いまなら「トレンドだから」というフレーズとともにチャレンジ出来るのではないかな、と思います。

好き嫌い、似合う似合わない、という尺度で洋服って選びがちですが、「トレンド」という名目でいつもは選ばないものにチャレンジすると、新しい自分に出会えるんです。そして、思った以上に似合うかもしれないんです!

大人になると、「似合う似合わない」は日々移ろいゆくもの。特に30代後半からは「移ろい速度」が加速します。

そう、1年前は似合わなかったものが、いま急に似合ったり、逆にいままで似合っていたものが、急に似合わなくなったり。だからこそ、私たち大人は日々自分自身に向き合って「いま、似合うものってなんだろう」を見つける必要があるんです。

普段は手に取らないアイテムもトライしてみるのが、大人のお洒落のコツだったりします。

とはいえ、後押しがないと普段着ない物って手に取りにくいもの。そういった際にこそ「トレンドだから」という後押し(というか免罪符?)をもらってチャレンジしてみると、新しい自分に出会えるのではないかと思います。

ファッションで新しい自分に出会いましょう。自分自身を更新して毎日を楽しく生きていきましょ!

ではでは今日はこの辺で。
お相手はシトウレイでした、チャオ!

Enjoy fashion & Wash your hands!

(文・写真 シトウレイ)

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PROFILE

シトウレイ

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日本を代表するストリート・スタイル・フォトグラファー、ジャーナリスト。
毎シーズン、世界各国のコレクション取材を行い、独自の審美眼で綴(つづ)られる言葉と写真が人気を博している。ファッションにおける感性の高さと分析力で講演や執筆、テレビやラジオ出演、商品プロデュースやコンサルタント等、ジャンルを超えて活動。ストリートスタイルの随一の目利きであり、「東京スタイル」の案内人。また彼女自身のセンスも、ストリートフォトグラファーの権威「The Sartorialist」の著書で特集を組まれる等、ファッション・インフルエンサーとしても活躍中。

STYLEfromTOKYO

著書:
東京ストリート写真集「STYLEfromTOKYO」
(discover21刊)
東京ガイド「日々是東京百景」
(文化出版局刊)

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