#ステイホーム with 花のない花屋

#02 唯一くつろげる場所で自然の美しさに触れたい

おうち時間に花束を――。

 

新型コロナウイルスで、外出自粛が求められているいま、 おうちにいる時間が増えている方が多いと思います。先が見えない漠然とした不安の中、花を部屋に飾ることで沈みがちな気分が明るくなったり、水をあげることで心が落ち着いたり……。おうち時間を少しでも楽しく心身ともに穏やかに過ごせますように。
いま、“わたし”に贈る花束を。

 

心に大きな不安と恐怖がのしかかっているこんなときだからこそ、花から伝わるメッセージを多くの読者の方に受け取って、感じてもらいたい!という思いを込めて。フラワーアーティスト東信さんが、2週間連続で14人の方の気持ちに寄り添った花束をお届けします。

 

※詳しくは応募フォームをご覧のうえ、お申し込みください。(締め切り5月4日)

#02
藤原健一さん(仮名)37歳 男性
豊島区在住 会社員

     ◇

緊急事態宣言の発令から、私も極力在宅勤務を活用できればと思っています。しかし、どうしても会社に出勤する必要があり、現在も週5日は電車通勤しています。車内は以前と比べると乗車している人が少なくなったとはいえ、自分もいつか感染してしまうのではという不安もあります。そんな時、通勤途中で道端に咲くきれいな花をみると、自然の美しさに触れて明るい気持ちになります。

職場には以前と変わらない日常があり、集中して仕事をして、時には同僚とたわいもない雑談で盛り上がり、感染のことなど忘れています。それでも、昼休みにネットニュースを見ると、拭い切れない恐怖と不安に襲われることがあります。

自分が感染してしまったら、大切な仲間にうつしてしまったら、会社は営業を停止することになるだろうし、その先はどうなってしまうのだろうか。不安は日に日に強まるばかりです。

いま、心からくつろげるのは、仕事を終えて帰宅したときです。いつも座っている椅子に腰かけると、一気に緊張感と不安から解放される気がします。その空間に明るく元気になれるような花があるといいなと思いました。

花束を受け取って……

#02 唯一くつろげる場所で自然の美しさに触れたい

何種類もの花が入っている大きな花束に驚きました。いつも座っている椅子から眺めたくて、お気に入りの絵の下に飾りました。ふと気がづくと東さんの花をしばしボーっと眺めている自分がいます。あるがままの美しさに身を任せる……心休まる時間です。花瓶ががなくて、米びつ代わりに使っていた瓶に生けました。

藤は好きな花の一つです。去年名所の亀戸天神社に見に行ったことを思い出しました。花束を楽しんだ後は、藤を台所に飾りました。

 

花束を作った東さんのコメント

今回は男性からのご依頼ということで、部屋に飾ってもマッチするように全体的に落ち着きのあるモダンな印象に仕上げました。トップには存在感のあるジャーマンアイリス、その下にはアイリスとクレマチス、そして足元には奇麗な淡い藤色の藤を加えて束ねています。少し“和”っぽさもあり、香りも楽しめる花束ですので部屋に自然を取り込んで、少しでもリラックスして過ごしていただけるといいなと思います。

 

#02 唯一くつろげる場所で自然の美しさに触れたい

(&編集部/写真・椎木俊介)

     ◇

2週間連続!特別企画
おうち時間に花束を――。
あなたの「物語」を募集しています

「いまだからこそ」のご自身のエピソードと、花束を作って欲しいと思う理由をお寄せください。
今回は2週間連続の特別企画のため、毎日東さんに花束をつくっていただきます。そして、その物語は花束の写真と一緒に&wで紹介します。
詳しくは応募フォームをご覧のうえ、お申し込みください。

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  • >>これまでの「花のない花屋」をまとめ読み

    フラワーアーティスト・東信 (あずままこと)

    #02 唯一くつろげる場所で自然の美しさに触れたい

    1976年生まれ。
    2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。2005年よりフラワーアーティストとして、ニューヨーク、パリ、ドイツ、ブラジル等、国内外で精力的な活動を展開。独自の視点から花や植物の美を表現し続けている。
    近著に作品集「ENCYCLOPEDIA OF FLOWERS Ⅳ 植物図鑑」(青幻舎)など。

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    PROFILE

    椎木 俊介(写真)

    ボタニカル・フォトグラファー

    2002年、東信とともに、銀座にオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。東が植物による造形表現をはじめると時期を同じくして、カメラを手にし、刻々と朽ちゆき、姿かたちを変容させていってしまう生命のありようを写真に留める活動に傾倒していく。日々、植物に触れ、その生死に向き合ってきたからこそ導き出すことのできる、花や植物のみが生来的に有する自然界特有の色彩や生命力、神秘性を鋭く切り取っていく。

    2011年に初の作品集となる東信との共著『2009-2011 Flowers』(青幻舎)を発表以降、常に独特の視点ですべての東の作品を捉え続け、近年は映像制作にも力を入れ、多岐にわたる活動を行っている。


    #01「会いたい」気持ちをハッピーに伝えたい

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    #03 リモートワーク生活も季節を感じて過ごしたい

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