おうちでワイン

晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

「stay home」で増えるおうち時間。テレワークやおこもり生活で少しお疲れぎみのときは、おいしいワインでホッとひと息つきませんか?

キーワードは「ペアリング」。

パパッと作れる手間いらずの料理やテイクアウトに、さぁどんなワインを合わせよう? 選び方、フードとのペアリングのコツを、人気ソムリエや食のスペシャリストがナビゲートする連載「おうちでワイン」が始まります。

今回のソムリエ
晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを
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晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

森上久生(もりがみ・ひさお)

ソムリエ、ペアリングマイスター。東京・六本木のワインレストランAmi du Vin のシェフソムリエ。2003年から数々のソムリエコンクールで優秀な実績を収める。12年シャンパーニュ騎士団認定シュバリエに叙任される。13年第1回 国際ソムリエ協会主催の認定試験でソムリエディプロマ取得。テレビドラマのシーン監修、狛江エフエムの番組「地方創生BAR」のパーソナリティー、日本各地でのイベントやセミナー講師を務める。著書に『ワインと料理 ペアリングの楽しみ方』(旭屋出版)。

 

リゾートの定番、ロゼワインをベランダで

晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

外食やアウトドアレジャーを自粛しなければならない今、注目を集めているのが「ベランピング」。ぜいたくな環境で楽しむキャンプ「グランピング」と「ベランダ」を掛け合わせた造語で、ベランダにテーブルや椅子をセットしてちょっとリッチにしつらえ、食事を楽しんだり時間を過ごしたりする、いわば「おうちキャンプ」の一スタイルだ。

キャンプはハードルが高いので、もう少しライトにオープンカフェ気分のベランピングに挑戦! テーブルと椅子で居心地のいい空間を作り、手軽なおつまみとワインを用意して。

暑くなるこの季節、キンキンに冷やしたスパークリングや白ワインもいいけれど、ソムリエの森上久生さんの提案はロゼワイン。

「日本では桜の季節に飲まれたり、色のかわいらしさで女性に人気があったりという印象ですが、世界、特にワインの本場ヨーロッパでは季節を問わず楽しまれています」と森上さん。フランスの地中海を望むエリアでは、海沿いのテラスで太陽を感じながら冷やしたロゼを!がリゾートスタイルとして定着しているのだとか。

晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

(c)Getty Images

ロゼワインが人気の理由

ヨーロッパではもはや白ワインの消費量を超える勢いで、ショップでも多種多様なロゼワインが売り場を彩っているという。

なぜ、そんなに人気が?

「和食が注目されるように、世界の食はヘルシーでライトなものが好まれる傾向にあります。そうした料理にロゼワインはとても合わせやすいのです。また、ブドウの品種や産地、製法によって、白ワインに近いもの、赤ワイン的にも楽しめるものと、バリエーションが豊富。そんな特徴があるので、最初は白ワインのようにしっかりと冷やしてスタートし、時間がたって温度が上がると赤ワインのようにメインと合わせて、という楽しみ方だってできます」と森上さん。

「ワインには合わせにくいのでは? と思われがちなエスクニック料理や中華、そして、和食とも相性がとてもいい『万能ぶり』もロゼの魅力なんです」

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(c)Getty Images

バリエーションが豊富なのはうれしいけれど、だからこそどうやって選んだら?と迷ってしまう。すると森上さんは「難しいことは考えず、価格帯で選んじゃいましょう!」。

2000円以下のロゼは、果実味がありながら軽やかでスイスイ飲めるタイプが多い。一方、2000円以上はフランスのボルドーやブルゴーニュ、イタリアのトスカーナ、スペインのリオハなどヨーロッパの格式ある伝統的な産地のものが多く、しっかりとした複雑な味わいのものが多いという。

「気軽に楽しみたいなら2000円以下、記念日のディナーなどで開けるなら2000円以上、というように選んでみてはいかがでしょうか?」

今回、ベランピングのために森上さんがセレクトしたのは『ブリー ロゼ ピノ・ノワール』。最近、改めて注目を集めているドイツワインだ。ラズベリーやイチゴのような甘やかな香りながら、味わいは穏やかな辛口で、野菜系の軽めのおつまみとも相性がいい。販売価格は1000円台とお手頃。

ロゼと相性がいい、紫キャベツのコールスロー

今回は「紫キャベツのコールスロー」とペアリング。

「マヨネーズの酸味とピノ・ノワールの可憐(かれん)な酸味がとてもよく合う、チャーミングなマリアージュ。お互い主張しすぎない穏やかなペアリングで、ベランピングで過ごす時間をほっこりさせてくれるはず。何より、ワインとサラダのきれいな色がマッチして、ベランピングの食卓を華やかに彩ってくれます」と森上さんはニッコリ。

晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

『ブリー ロゼ ピノ・ノワール』に紫キャベツのコールスローを合わせて

【紫キャベツのコールスロー(2人分)】
1. 紫キャベツ1/8個を太めの千切りに。
2. マヨネーズ大さじ3、砂糖、酢、オリーブオイル各大さじ1、塩ひとつまみを混ぜてソースを作り、1をあえる。好みでしょうゆを少し加えても。

砂糖は、ブラウンシュガーやてんさい糖など精白していないものが味わいに深みが出るのでオススメ。酢は、米酢を使うと丸みのある味わいに、酸っぱめが好みの場合はアップルビネガーを使って。ベーコンや粉チーズ、軽く刻んだグリーンオリーブをトッピングすると、さらにワインにピッタリなおつまみサラダに。

    ◇
『ブリー ロゼ ピノ・ノワール 2018年』

晴れた日はベランピング! 太陽を感じながら冷えたロゼを

スタイリッシュなデザインが印象的なボトルは、ドイツで開催される世界最大のデザインコンペティションの一つ「レッド・ドットデザイン賞」をワインでは初めて受賞した。開発チームのメンバーが全員女性という、「女性が女性のために造ったワイン」。ワイン初心者にオススメの1本。

赤いチェリーやバラのアロマ、フレッシュで心地いい酸味と豊かな果実味が広がる、柔らかな辛口。軽やかな前菜から、炊き合わせなどの素材を味わう和食とも合わせやすいロゼワインだ。

国分グループのオンラインショップROJIで購入可。1540円(税込み)。

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  • PROFILE

    中津海麻子

    執筆テーマは「酒とワンコと男と女」。日本酒とワイン、それらにまつわる旅や食、ペット、人物インタビューなどを中心に取材する。JALカード会員誌「AGORA」、同機内誌「SKYWARD」、ワイン専門誌「ワイン王国」、朝日新聞のブックサイト「好書好日」、同ペットサイト「sippo」などに寄稿。「&w」では「MUSIC TALK」を連載中。

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