料理家・山戸ユカの「かしこい料理」

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

料理家・山戸ユカさんが教えてくれる「かしこい料理」。
日々の料理に少し疲れてきたそんなとき、とても助かるのが作り置きできる保存食です。ベースを作っておけばいろいろな料理に応用できるうえ、傷みやすい食材もしっかり火を通すことで保存もできます。
2回目は市販のバターにお好みのハーブとにんにくを混ぜるだけで作れる「ハーブバター」をご紹介します。(構成:小林百合子 写真:山戸浩介)

>>「#1グリル野菜のオイルマリネ」のレシピはこちら

「ハーブバター」のレシピ

こんにちは、料理家の山戸ユカです。
今はいろいろなハーブや香り野菜が手に入る楽しい季節。我が家の庭では西洋ネギを育てているのですが、収穫してもすぐに生えてくるので、食べるのが追いつかないほど。そんなときによく作るのが「ハーブバター」です。

西洋ネギやあさつきなどの香りのいいネギ類やタイム、ローズマリーなどのハーブ、そしてにんにくを市販のバターに混ぜて固めるだけ。使い方は普通のバターと同じ感覚で、そのままトーストに塗ってもおいしいですし、バターライスにするとほんのりハーブが香って食欲をそそります。

お肉やお魚のグリルも仕上げにこのバターを添えるだけで香り高くなって、いつもとは違った風味を楽しめます。今回は3種類の応用料理をご紹介しますが、アレンジは無限大。お好きなハーブがたくさん手に入ったら、ぜひ作ってみてください。

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

◎材料(作りやすい量)
無塩バター 100g
パセリ 2~3本
あさつき 2~3本
ローズマリー、タイムなど 少々
にんにく 1片

◎作り方
1. バターは4時間ほど室温に出しておく。
2. バターが柔らかくなったら、ハーブ類をみじん切りにしてよく混ぜる。
3. にんにくもすりおろして加え、よく混ぜる。
4. 容器に移し冷蔵庫で保存する。

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

室温に戻して柔らかくしたバターに好みのハーブとにんにくをよく混ぜるだけ。冷蔵庫に常備しておくととっても便利です

MEMO

冷蔵庫で1週間~10日保存可能。保存容器に入れてもいいですし、クッキングシートなどで棒状にまとめて冷凍庫で保存することもできます(冷凍庫で1カ月保存可能)。その場合は使う分だけナイフで切って使います。有塩バターを使う場合は、加える料理の塩分に気をつけましょう。
ハーブはお好みでなんでも合いますが、ローズマリーやタイムなどのように香りが強いものは入れすぎない方がいいでしょう。水分を飛ばして乾燥させたドライハーブでも作れますが、香りの成分が凝縮されているのでドライハーブを使う場合は、生のハーブよりも量を少なめにするといい塩梅(あんばい)です。
ハーブだけでなくお好みでクミンなどのスパイスやドライフルーツを入れてアレンジするのもおいしいですよ。

\ ハーブバターが出来たら、おいしい三変化もお楽しみください!/

アレンジレシピ 1 ハーブバターライス

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

あたたかいごはんにハーブバターを混ぜるだけの簡単メニュー。レモンをのせると爽やかで、ハーブとバターの香りが引き立ちます。

◎材料(2人分)
炊いた白米 2膳
ハーブバター 小さじ2
レモン(スライス) 少々
塩 適量
ブラックペッパー 適量

◎作り方
1. 温かいご飯にハーブバターと塩を加えてよく混ぜる。
2. 皿に盛ってレモンを乗せ、ブラックペッパーをふる。

アレンジレシピ 2 ハーブバター風味のグリルドチキン

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

シンプルなグリルドチキンのトッピングにハーブバターを使うと、風味とコクがアップ。ハーブの香りが飛んでしまわないよう、お肉をお皿に盛ってから、食べる直前にバターをのせましょう。チキンは、はじめに中火で3分ほど焼き、その後は蓋(ふた)をして弱火でじっくり焼きあげると、皮がパリパリ、中はジューシーに仕上がります。

◎材料(1人分)

鶏もも肉 1枚
塩こしょう 少々
ハーブバター 大さじ1
ブラックペッパー お好みで

◎作り方

1. 鶏もも肉は切れ目を入れて厚さを均等にし、塩こしょうをして5分ほどおく。
2. キッチンペーパーなどで鶏肉の水分を拭き取り、火をつける前のフライパンに皮目を下にしておく。(油は引かない)
3. 火をつける。温まってきたらフライ返しなどで肉をフライパンに押し付け、3分ほど中火で焼く。(肉が縮むのを防ぐを防ぐため)
4. 弱火にし、蓋をして20分焼く。(ひっくり返さない)
5. 火が通ったら蓋を外し、少し火を強めて1分焼く。
6. 火を止めてひっくり返し、ハーブバターを乗せる。お好みでブラックペッパーをふる。(しょうゆを少し垂らしてもおいしい)

アレンジレシピ 3 ハーブバターペペロンチーノ

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

シンプルなペペロンチーノも、ハーブバターさえあれば大満足のひと皿に。
こちらもパスタの仕上げに加えるのが香りをキープするポイントです。ハーブバターに使うハーブを変えると風味も変わりますので、ぜひいろいろ試してみてください。

◎材料(1人分)

にんにく 1/2かけ(スライス)
唐辛子 1/2本(種を出す)
オリーブオイル 小さじ1
ハーブバター 小さじ1~2
ブラックペッパー 少々
パスタ 80g

◎作り方
1. 塩を適量加えたお湯を沸かし、パスタを茹(ゆ)でる。
2. フライパンにオリーブオイルとにんにく、唐辛子を入れて火にかける。
3. 油が温まってきたら火を弱め、にんにくがほんのりきつね色になるまで加熱して一度火を止める。
4. パスタの茹で時間が残り3分になったら、1/2カップの茹で汁を加えて火をつけソースを作る。
5. 茹で時間の1分前になったらパスタを取り出し、4.のフライパンに入れて強火で煮る。(ソースが少ないようであれば水を少しだけ加える)
6. ソースが少なくなってきたらハーブバターを加え、トングでぐるぐる混ぜる。
7. ソースがパスタにしっかり絡むようになったら火を止める。
8. 皿に盛り、ブラックペッパーをふる。

山戸ユカ 山戸浩介

〈保存食&アレンジレシピ〉手作りハーブバター

東京で玄米菜食や保存食を中心とした料理研究家として活動したのち、2013年に夫婦で山梨県北杜市に「DILL eat, life.」という季節の野菜やローカル食材をふんだんに使ったレストランをオープン。登山やクライミング、キャンプなどをこよなく愛し、アウトドア料理のレシピ考案も行う。添加物を使わないアウトドア用トレイルフード〈The Small Twist trail foods!〉の製造・販売も。著書に『DILL EAT,LIFE. COOKING CLASS 野菜を美味しく調理するコツと、12か月の献立レシピ』(グラフィック社)、『1バーナークッキング』(大泉書店)など多数。

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  • PROFILE

    小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

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