謎多きバンクシーの世界観を体験。彼は天才? 反逆者?!

社会風刺を凝らしたグラフィティアートやストリートアートで強いメッセージを発信し続け、神出鬼没に活動している匿名の芸術家、バンクシー。2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港の世界5都市で開催された展覧会『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』は、100万人以上を動員しました。

日本初上陸となるこの展覧会は、3月15日に横浜駅近くの「アソビル」で開幕。その後、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会期が中断されていましたが、緊急事態宣言の解除に伴い、5月30日より再開されました。

オリジナル作品や版画、立体オブジェなど、世界中のコレクターが所有する作品70点以上が集結。ストリートに描かれるバンクシーの作品はすぐに消されてしまうことが多く、今回は偶然にも撮ることができた、作品の写真も多く展示されています。映像やインスタレーションなどを用いた、ここでしか見られないコレクションも展示され、過去最大級の規模で、多角的に、バンクシーの世界に浸ることができます。

今にも武器を投げつけようかという男性の手に花束がある「LOVE IS IN THE AIR」や、赤いハート型の風船に手を伸ばしている少女を描いた「GIRL WITH BALLOON」、社会的弱者をネズミに重ねた「RAT」シリーズなど、バンクシーアートの一部をフォトギャラリーでご紹介します。気になる展覧会オリジナルグッズもお見逃しなく!

《フォトギャラリー》
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提供しているのは「バンクシーのストーリーや体験」

バンクシーの作品は、芸術として高く評価されているのはもちろん、強いメッセージ性が特徴です。例えば、バンクシー最大の作品「Devolved Parliament(退化した議会)」は、EU離脱をめぐって混迷する2019年のイギリス議会を10年前に予言したとして話題になりました。

一方で、世界各地の公道や壁、扉などに無許可で作品を描く活動スタイルは、公共物破壊の犯罪行為にもつながります。バンクシーは天才(GENIUS)なのか、それとも反逆者(VANDAL)なのか。展覧会は、それを観覧者に問うものとなっています。

展覧会プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビアさんによれば、ここで提供しているのは「バンクシーのストーリーや体験」なのだそう。

謎多きバンクシーの世界観を体験。彼は天才? 反逆者?!

「人々は、何らかの形でアートの一部になりたい、感情を共有したいと思っているのではないでしょうか。この展覧会ではバンクシーの精神性を感じ取っていただけるように、バンクシーの世界に案内するような展示構成にしました」

会場では、各国のコレクターの話をもとに制作された、作品解説が聞ける無料の音声ガイドも用意されています。これは一連のバンクシー展でも、日本が初の試みです。また、バンクシーの“Art Studio”を再現するなど、バンクシーの存在や制作風景をイメージさせるような仕掛けも。「よりバンクシーを身近に感じていただき、彼の世界観を深く体験していただきたいですね」と、ナチケビアさんは語ります。

謎多きバンクシーの世界観を体験。彼は天才? 反逆者?!

ナチケビアさんからの挨拶の様子

バンクシーといえば、燃える星条旗を描いた新作で黒人差別に抗議する活動に連帯を示したニュースや、新型コロナウイルスの治療にあたる医療従事者を”ヒーロー”として描いた「ゲームチェンジャー」の発表は記憶に新しいところ。日本国内でも、路上の落書きが「もしかするとバンクシー作品では?」と取り沙汰されるほど、注目を集める存在です。そんなバンクシーの魅力を、ナチケビアさんはどのように感じているのでしょうか。

「一番は、作品にメッセージ性があることだと思います。彼の作品を見る一人ひとりの解釈も異なるので、自然と会話が生まれてきます。『物事を深く考える』とか、『会話をする』とか、今の人々が失いつつある大切な行動を呼び起こしてくれます。バンクシーの活動や作品には、素晴らしい力があると思います」

ナチケビアさんは取材の最後、日本の観客に向けてこんなメッセージも残してくれました。

「日本は洗練されていて、バンクシーへの理解が深い国という認識があります。そんな日本の皆さんに、バンクシーが天才なのか反逆者なのか、判断を委ねたいですね」

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【関連記事】会期末まで使用できる『バンクシー展 天才か反逆者か』招待券が当たるチャンス!

バンクシー展 天才か反逆者か

公式HP:banksyexhibition.jp/
会期:9月27日(日)まで ※会期中無休
開館時間:10:00〜20:30(最終入場20:00)
※WEBでの事前予約制。券面に記載の時間内で入場できます。入れ替え制ではありません。
会場:アソビル(神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル2F)

チケット購入は、 オフィシャルチケットサイト(https://banksy.eplus.jp)ほか

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【招待券プレゼント】『バンクシー展 天才か反逆者か』謎めくアーティストの展覧会が再開

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