料理家・山戸ユカの「かしこい料理」

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

料理家・山戸ユカさんが教えてくれる「かしこい料理」。
日々の料理に少し疲れてきたそんなとき、とても助かるのが作り置きできる保存食です。ベースを作っておけばいろいろな料理に応用できるうえ、傷みやすい食材もしっかり火を通すことで保存もできます。

3回目は季節のフルーツや身近なハーブで作るコーディアルシロップ。水や炭酸で割ったり、少しお酒を加えたりすると爽やかな飲み物に。サラダのドレッシングなどお料理にも応用できる、とっても便利で楽しい保存食です。
(構成:小林百合子 写真:山戸浩介)

>>#1 グリル野菜のオイルマリネ
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「果実とハーブのコーディアルシロップ」のレシピ

こんにちは、料理家の山戸ユカです。徐々に蒸し暑い日が増えてきましたね。これまであたたかい飲み物を飲んでいた方も、氷を入れた冷たいものがおいしく感じる季節だと思います。今日ご紹介するコーディアルシロップは、フレッシュなフルーツやハーブをシロップに漬け込んだ濃縮ドリンク。

水や炭酸で割ったり、紅茶など味のある飲み物に少し加えて香りと甘さをプラスしたり、自分好みで色々な楽しみ方ができます。またドレッシングに加えると、いつもより爽やかなサラダが手軽に作れます。

手作りですから添加物も入りませんし、お砂糖も好みのものを使えます。甘くておいしいのに体にはやさしい。暑い夏の頼もしい味方になってくれるはずです。今回は3種類のコーディアルを紹介しますが、お好みのハーブやフルーツを使って、ぜひいろいろ試してみてくださいね。

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

★砂糖について
今回使用した砂糖はグラニュー糖ときび砂糖。両方とも溶けやすいのでシロップ作りに最適です。奇麗な色を出したいものにはグラニュー糖(上白糖でも可)を多めに使うといいですが、白い砂糖はうまみが少ないので、きび砂糖やてんさい糖を混ぜるといいでしょう。黒糖はうまみは強いですがアクもあるので、単体で使うよりもほかの種類の砂糖と混ぜて使う方がよいでしょう。

アイデアレシピ 1 いちごとローズマリーのコーディアルシロップ

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

◎材料(作りやすい量)
いちご 1パック(約300g)
ローズマリー 2本
シナモンスティック 1本
グラニュー糖 150g
きび砂糖 100g
水 150ml

◎作り方
1. いちごはよく洗ってヘタをとり、半分に切る。
2. 鍋に水、いちご、ローズマリー、シナモンスティックを入れて火にかけ、沸騰したら蓋(ふた)をして弱火で5分ほど煮る。
3. 砂糖を加えてよく混ぜ、砂糖が溶けたら火を止める。
4. いちごは取り出しシロップのみを清潔な瓶に入れる。粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。

MEMO

冷蔵庫で2週間ほど保存できます。いちごはシロップに浸(つ)けたままにしておくとカビが生えることがあるので、果実は取り出し、シロップだけを保存しましょう。
取り出したいちごは甘く、ハーブの香りが移ってとてもおいしいです。ヨーグルトに混ぜたりパンにのせて食べたりするのもいいでしょう。
いちごだけでなく、ブルーベリーやプラムなど、季節の果物で作ることもできます。炭酸割りや水割り、牛乳割りもおいしいです。かき氷のシロップとして使ったり、ヨーグルトにかけたりするのもおすすめです。

アイデアレシピ 2 カモミールとレモンのコーディアルシロップ

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

◎材料(作りやすい量)

カモミールティー(ティーバッグ) 4個
レモン 1/2個(皮をむいてスライス)
グラニュー糖 100g
きび砂糖 100g
水 300ml

◎作り方

1. 鍋に水とカモミールティーを入れて火にかけ、沸騰したら蓋をして弱火で5分ほど煮る。
2. の粗熱が取れたらティーバッグを絞って取り出し、砂糖を加えてよく混ぜる。
3. 再度火にかける。砂糖が溶けたら火を止める。
4. 熱いうちにレモンを詰めた清潔な瓶に注ぐ。粗熱が取れたら冷蔵庫で保存し、3~4日後にレモンは取り出す。

MEMO

冷蔵庫で2週間ほど保存可能。レモンは入れっぱなしにすると苦みが出たり、カビが生えたりするので、3~4日後に取り出しましょう。カモミールティー以外のお好みのハーブティーでもおいしく作れます。おすすめの飲み方は炭酸割り、水割り、お湯割り。サラダのドレッシングに少々加えても、ケーキに混ぜ込んでもハーブとレモンの爽やかさがプラスされて香り高い仕上がりになります。

アイデアレシピ 3 ジンジャーミントのコーディアルシロップ

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

◎材料(作りやすい量)

しょうが 100g(すりおろす)
ミント ひとつかみ
レモングラス(あれば) 少々
きび砂糖 200g
水 300ml

◎作り方
1. 鍋に水としょうが、レモングラスを入れて火にかけ、沸騰したら蓋をして弱火で10分煮る。
2. 火を止めザルでこし、液体だけを鍋に戻す。
3. 砂糖を加えてよく混ぜ、再度火にかける。
4. 砂糖が溶けたら火を止め、ミントを加えて軽く混ぜる。
5. 粗熱が取れたらミントを取り出し、清潔な瓶に入れる。冷蔵庫で保存する。

MEMO

冷蔵庫で半年ほど保存可能です。ミントは加熱しすぎるとえぐみが出るので、必ず火を止めてから加えましょう。お好みでクローブやカルダモン、シナモンなどのスパイスを加えてもおいしいです。今回はきび砂糖を使いましたが、黒糖を使うととさらにコクが出ます。おすすめの飲み方は炭酸割り、水割り、お湯割り、牛乳や豆乳割り、紅茶割りなど。

山戸ユカ 山戸浩介

〈保存食のアイデア〉果実とハーブのコーディアルシロップ

東京で玄米菜食や保存食を中心とした料理研究家として活動したのち、2013年に夫婦で山梨県北杜市に「DILL eat, life.」という季節の野菜やローカル食材をふんだんに使ったレストランをオープン。登山やクライミング、キャンプなどをこよなく愛し、アウトドア料理のレシピ考案も行う。添加物を使わないアウトドア用トレイルフード〈The Small Twist trail foods!〉の製造・販売も。著書に『DILL EAT,LIFE. COOKING CLASS 野菜を美味しく調理するコツと、12か月の献立レシピ』(グラフィック社)、『1バーナークッキング』(大泉書店)など多数。

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  • PROFILE

    小林百合子

    編集者
    1980年兵庫県生まれ。出版社勤務を経て独立。山岳や自然、動物、旅などにまつわる雑誌、書籍の編集を多く手がける。女性クリエイター8人から成る山登りと本づくりユニット〈ホシガラス山岳会〉発起人。著書に『最高の山ごはん』(パイ・インターナショナル)、『いきもの人生相談室』(山と溪谷社)、野川かさねとの共著に『山と山小屋』(平凡社)など。

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